全沖縄空手道連盟の創立60周年記念式典・祝賀会が11日、南城市佐敷のユインチホテル南城で開かれた。
同連盟の関係者ら約130人が参加した。
60年の歴史を笑顔で祝うと同時に、伝統の空手の保持継承と普及発展へのさらなる協力が呼び掛けられた。
同連盟の佐久川政信会長は、2020年の東京オリンピックの公式種目に空手が選ばれたことに触れ「子どもたちに夢と希望を与えた」と喜んだ。その上で、今後は「ユネスコ無形文化遺産登録を目指し『大同団結』の志で助け合い、新たな一歩を踏み出したい」とあいさつした。
式典では、全沖縄空手道連盟の会長を3期務めた瀬長義常氏に表彰状が、空手着などを取り扱う守礼堂(本社・那覇市)に感謝状が授与された。
世界大会の沖縄開催などに尽力してきた瀬長氏は「60周年は素晴らしい。これからも沖縄の伝統を世界に発展させることに力を尽くしたい」と笑顔で語った。沖縄空手会館が開館した今、次は「伝統空手の人間国宝を沖縄から誕生させたい」と大きな目標を掲げている。
祝賀会では、上地流、剛柔流、少林寺流の演武が披露された。