とあるスナックで
ママ
コー
ママ
コー
ママ
コー
ママ
コー
ママ
ママ
ねー、コーさんもっとよく説明してちょうだい。
コー
そうだね。金細工師が金を預かっただけのときから話を戻そうか。
ママ
預かったときだけ?
コー
そう昔、金細工師はお金を人に貸し出す前に、預かるだけのことをやっていたんだ。もちろん本業の金属を加工する仕事のほかにね。立派なそして安全な金庫を持っていたんだろう。もしかしたらその金庫を守るため兵隊を雇っていたかもしれないな。そんな金細工師に周りの商人や貴族が自分の金貨を預けたのが始まりなんだろう。そのときに金細工師は<預り証>を相手に渡したわけだ。この<預り証>はどういう意味かというと、わたし、金細工師は確かにあなたの金貨を預かりました。そしてその金貨を絶対だれにも渡しません。あなたがこの<預り証>を持ってきて金貨をとりにくるまでは、という約束の<預り証>なわけなんだろう。
だから金細工師は金貨を安全に保管する手数料を、預けた人からもらったわけだ。
このときの<預り証>を受け取った人は、金細工師は自分にどのような約束の下で金貨を預かったと思っているんだろう。
そうだよね、自分の金貨を絶対に泥棒にうばわれないようにします。それと勝手に誰にも使わせませんという約束の<預り証>だと思うよね。
だからその<預り証>の意味は、この<預り証>に書いてある金額の金貨は、たしかにその<預り証>を書いた金細工師の金庫に責任を持って預かっていますということなわけだ。
金細工師も誠実にそのことを守って、いつでも<預り証>を持ってきた人に対して、その<預り証>にかいてある金額の金貨を渡したんだと思う。
だからかこそ、当時その<預り証>が、人々の間で、流通しだしたんだと思う。
もちろん、この段階は<詐欺>ではない。当然だ。問題はつぎの段階からなんだ。
だから金細工師は金貨を安全に保管する手数料を、預けた人からもらったわけだ。
このときの<預り証>を受け取った人は、金細工師は自分にどのような約束の下で金貨を預かったと思っているんだろう。
そうだよね、自分の金貨を絶対に泥棒にうばわれないようにします。それと勝手に誰にも使わせませんという約束の<預り証>だと思うよね。
だからその<預り証>の意味は、この<預り証>に書いてある金額の金貨は、たしかにその<預り証>を書いた金細工師の金庫に責任を持って預かっていますということなわけだ。
金細工師も誠実にそのことを守って、いつでも<預り証>を持ってきた人に対して、その<預り証>にかいてある金額の金貨を渡したんだと思う。
だからかこそ、当時その<預り証>が、人々の間で、流通しだしたんだと思う。
もちろん、この段階は<詐欺>ではない。当然だ。問題はつぎの段階からなんだ。
ママ
つぎの段階?
コー
そう、次の段階からなんだ。
つまりこの金細工師が金貨を貸し出すようになった段階なんだ。
まずこの金細工師が金貨を預かっていないときに、つまり金貨を預かるという商売をしていないときに、現代でいえば、<預かり業務>をしていない時ということだ。そのときに人にお金を貸し出すときは、当然自分で稼いだお金、金貨を人に貸し出したわけだ。そして金利をもらう。これは詐欺でもなんでもない。これも当然だ。
また、金貨を預かっていても、その預かった金貨と自分が稼いだ金貨をまったく別々に保管して、もちろん預かった金貨は絶対に<預り証>が戻ってくるまで手をつけない、というようにして自分の稼いだお金だけで、人に貸し出しをすれば、これは詐欺ではない。
つまりこの金細工師が金貨を貸し出すようになった段階なんだ。
まずこの金細工師が金貨を預かっていないときに、つまり金貨を預かるという商売をしていないときに、現代でいえば、<預かり業務>をしていない時ということだ。そのときに人にお金を貸し出すときは、当然自分で稼いだお金、金貨を人に貸し出したわけだ。そして金利をもらう。これは詐欺でもなんでもない。これも当然だ。
また、金貨を預かっていても、その預かった金貨と自分が稼いだ金貨をまったく別々に保管して、もちろん預かった金貨は絶対に<預り証>が戻ってくるまで手をつけない、というようにして自分の稼いだお金だけで、人に貸し出しをすれば、これは詐欺ではない。
ママ
コーさん、まだなのその<詐欺>のはなしは。
コー
うん、これからこれからなんだけど、その前にママ、ビールお代わりお願いします。
ママ
はいはい、今もってきますよ。