とあるスナックで
小林
では早速、この本を読んで行きましょう。
P-29
ーーー。これを言い換えれば、世の中に存在するほぼ全ての日本円は読者の皆さん自身(家計)や皆さんの会社(企業)、そして私たちの政府が行った借金であるということである。そして、毎年その利息(利ザヤ1%としても合計約14兆円)を私たち債務者は日銀や民間の銀行等に支払わされているという現在の貨幣システムの実態が浮かび上がってきた。このように私たちの経済は誰かが借金をし続けることで回るように宿命づけられている。私たちの社会の根幹部分にある貨幣制度がそのようにデザインされているのである。そして、膨大な利息がその背後で債務者から債権者に移転し、最終的には国際金融資本(グローバリスト)に吸い取られ、彼らはそのお金で主要なメディアを買収し、大衆を洗脳操作するという支配の道具になってしまっているのである。今回の新型コロナ・パンデミックにおける過度な恐怖の煽りも、そうした支配戦略の一環であるのかもしれない。逆に、私たちが借金を全て返済するとお金はたちまち消えて無くなり、経済は完全にストップする。上記の単純な回帰分析では、日本経済の債務総額が全て完済されてゼロになれば、計算上、M3は1400兆円からわずか17兆円にまで雲散霧消するということを示している。事実は小説よりも奇なりというが、私たちがこうした現在の貨幣制度を認識しているかどうかは別て、現実はあのモノポリーゲームよりも偏っているのかもしれない。
では、銀行はこうした膨大なお金を誰からどのように調達し、債務者に貸出しているのだろうか。主流派経済学の貨幣理論ではまず銀行はお金を預金者から預かり、それを貸し出している単なる仲介者にすぎないと説明する。しかしながら、冒頭で見たように日銀が流通に投入しているお金はベースマネー(M0)の506兆円のみである。もし銀行がこの法定通貨を左から右にぐるぐる回すだけの純粋な金融仲介者にすぎないのだとすれば、図1で見た債務貨幣との差額である広義の機能的貨幣919兆円は一体どこから生まれてきたのだろうか。読者の皆さんには、本書を読み進めながらぜひこの謎解きに挑戦し、これまで経済学が洗脳してきたウソを一つ残らず暴いていっていただきたい。
ーーーー。
コー
ところで小林君、モノポリーゲームってどんなんだい。
小林
私もやったことがありませんよ。
でもこの債務貨幣制度が一つの大きなギャンブル場みたいなもんではないんでしょうか。
なかには大勝ちするものがいるけど、すべては負けている人の損金・借金だという事じゃないんでしょうか。いわば債務貨幣制度が一つの大きな賭場だという事じゃないんでしょうか。
お金を作り出している者が、胴元なんでしょう。
コー
へー、そうなのかなー。
とあるスナックで
コー
確かに世の中にはお金でかえないものがある。
しかしわれわれはこのお金、「通貨」の本当のことが分かっているんだろうか。
俺たちは、借金の中で生まれ生活し、そして死んでいくわけだ。お金を使うたびに利子を知らず知らず払っていきているわけだ。
そうなんだな、この「債務貨幣制度」という金融制度においては、われわれは「奴隷」であり、「奉公人」であり、意味が分からない人にとっては、「家畜制度」なわけだ。
現在の「債務貨幣制度」が、「奴隷制度」「家畜制度」という事が、この本を読めば、ようく分かる。
だからお金を発行している「やつら」からすれば、「家畜」にワクチンを強制して打とうが、殺そうが、罪悪感は感じないのである。当然なわけだ。
色々専門的な用語が出てくるが、我慢して読んでみるべきだ。
「家畜」から、「奴隷」に、それから「奉公人」に、それから「やつら」と対等の「人間」になりたいと思うなら、我慢して読むべきだ。
そしてこの本を読んで理解すれば、我々は完全に「洗脳」されているという事がわかる。