可愛い赤ちゃんが生まれ、子育てをスタートした
お母さんは、よろこびや赤ちゃんに対するいとおしさを
感じると同時に、その一方で、きびしい現実と向き合って
いかなければなりません。
一人目のときは、はじめてのことばかりで
とまどったり、心配したり、また二人目になると、
上の子の赤ちゃんがえりなどで、悩んだり・・・。
子育てのストレスをため込んでしまい、心身のバランスを
くずしてしまった体験が、新聞の教育欄に紹介されていました。
その方は、2才半と5か月の二人の子育てをしながら
保育園に勤務する保育士でしたが、ご主人からの
育児や家事の協力が、一向に得られず、一方的に
押しつけられているという重圧感に襲われ、とうとう
心身のバランスをくずしてしまったそうです。
保育士のような、子育てのプロでも、ストレスをため込み、
こころに余裕がなくなってしまうと、自分を見失ってしまう
危険性があるということを教えてくれています。
この方が、本来の自分を取り戻すことができたのは、
ご主人の心使いで、育児や家事から、解放される時間を
持てたことからだそうです。
この事例を取り上げた大学教授は、
心理学の「交流分析理論」というそうですが、
心のエネルギーを たくわえて、日々の生活を
有意義なものにしていくことを「時間の構造化」
と呼ぶそうです。この「時間の構造化」には、
いくつかの方法がありますが、その一つに
「閉鎖」と呼ばれるものがあるそうです。
「閉鎖」は、家事や子育てから、お母さん自身を
一時的に遠ざけることを言うそうで、お母さんが、
一人きりになって、日常のわずらわしさから、自身を
解放してあげることだそうです。
育児に疲れたと感じたら、子どもを思い切ってご主人に
託したり、自分の親にあずけて、
お母さんだけの時間を確保してください。
昼間わずかな時間を見つけて、コーヒーを飲みながら
すきな雑誌に目を通す。、家族がねしずまった後で、
一人で音楽を聴くというように、お母さんが、ひとりぼっちに
なれる時間を、ぜひ作りだしてください。
ほんの少しでも、自分の時間を確保することで、
生きるエネルギーを充電することができます。
と、その教授は、書いています。
また、「間が抜けて、魔がさす」という言葉があるそうで、
休憩という、「間」が欠けると、ストレスという「魔」が、
お母さんに襲いかかってくるそうです。
文章でも、読点や、句点が少ないと、読みづらく、
疲れてしまいます。日々のストレスから、お母さん自身を
解放するためにも、「間」をうまくとるように、
心がけてください。ちょっと、一休みできる、
おかあさんだけの”わがままな時間”をうまく確保すること、
そのことがまちがいなく、子どもや、家族に、良い影響を
及ぼしていくのですと、文章は、結ばれていました。
お母さんを解放する時間を作るのには、
お母さん自身が、そういう「わがままな時間」をつくる
ことに対して、”わるいこと”と思わないこと
育児に対して前向きになれるように、さらに一歩前に
踏み出すためというとらえ方ができるといいですね。
そのためには、まわりの人に協力してもらってよいのです。
パパやおばあちゃん、おじいちゃんの協力を
なかなか得られないときは、どうぞ、
「おむすび」の一時保育を利用してください。
こころの一休みをして、また歩きだすために・・・。