父親の育児支援を行うNPO法人の代表の方が
新聞に「パパ力」を磨くためのアドバイスを書いていました。
どれも、説得力のある内容で、親になり、
育児を楽しむ生き方をすることが、
パパ自身を高めて、自立した生活人となることに役立ち、
人間として成長できるかが、わかりました。
アドバイスは、父親に対して書かれていますが、
ママにとっても、パパやパートナ―との関係を違う角度から
見ることが出来るかもしれないので、
ちょっと紹介してみたいと思います。
ひとつめは・・・頭のOS(基本ソフト)を入れ替える
子どもが出来たら、まずOS(基本ソフト)を入れ変えること。
女性は、妊娠、出産という圧倒的な実感を持って
「親になる」という事実を受け入れるが、父親はなかなか
「父親スイッチ」が入らない。
ライフスタイルや仕事への取り組みを見直すことが必要になります。
親になるということは、その人の在り方を変えるくらいの大きな
出来事なのです。
ふたつめは・・・ こどもと向き合って育てよう
子どもを「育てる」ことは「向き合う」こと。
出産と母乳をあげること以外の育児は、男性にもできます。
父親が、積極的に子育てや家庭生活に関わると、
子どもの健全な成長は、もちろん夫婦の絆が強まったり、
父親自身の生活力が磨かれます。
平日は、忙しくて育児に関われないと思っている
父親がいますが、大事なのは、毎日10分でもいいから
自分に出来ることを見つけ、時間は少なくても
子供と向き合い続けていくことです。
そうすると、わずかな変化や成長に気づき、
感動が深まっていきます。
みっつめは・・・自分のことは自分で
育児を通して培われる力は仕事にも生きます。
1.タイムマネージメント能力
共働きのママが、子どもをお迎えに行くのに定時に
退社するため、日時間をやりくりして仕事を片付けるには、
タイムマネージメント能力に当たります。
2. コミニュケーション能力
ママは、子どもの成長のために失敗を数多く
経験させてあげますが、これは部下を育成する際の
コミニュケーション能力にも通じます。
3 リスクマネージメント能力
子どもが風邪ぎみの時に厚着をさせたり、
外遊びをやめさせて症状の悪化を防ぐことは、
職場のリスクマネージメントに通じます。
こうしたことは、ワーキングマザーであれば
、誰でもがやっていることです。
男性にできないはずがありません。
世間で言われる「イクメン」も特殊な人種ではありません。
自分のことが自分でできる「生活人」のことです。
日本では、妻に依存して自立していない夫が多い。
育児に関わることで生活力や、自活力、人間力や
ネットワーク力を高めることが出来るのです。
よっつめは・・・世界を広げる一歩を
自家完結せず、他の家族とコミニュケーションしよう。
子育てに熱心なパパは増えているが、ほとんどの人はシャイで、
他の家族とコミニュケーションしようとしません。
でも近所に同じ年の子どもがいる家族とつながると、
お互いに支えあっていけるようになり、子育ても楽になります。
僕の地域デビューのきっかけは、子どもの保育園入園でした。
送り迎えを通して父母のつながりが増え、行事に関わる中で、
「保育園は、子どもをあずかってもらうだけでなく
自分も学べる場」と気付きました。
小学校でPTAに携わる中で、子どもに関わる社会問題を
自分の問題として捉えるようになりました。
子どもは、地域とのつながりを開く”プレミアチケット”。
地域とつながれば、パパの世界も広がり人生も豊かになります。
いつつめは・・・ママとハッピーな関係に
多くの男性は、女性は、誰でも子育てが完璧にできると
錯覚しています。
自分が父親一年生であれば、ママも母親一年生。
育児の悩みから「産後うつ」になる人も増えています。
僕は3人の子育てを通して、ママが皿を置く音を
聞いただけで、ママの精神状態がわかるようになりました。
「カチャ」が「ガチャ」になったらストレスが高まっている証拠。
自分から進んで家事を手伝います。
時には黙ってママのぐちを聞き、
「頑張っているね。」「ありがとう」と感謝を伝えます。
ふたりっきりの時間を持ち、話し合うことも心がけています。
子育ては、いろんな感情を二人でシェア(共有)しやすい。
夫婦でシェアできればしんどさは、2分の1で済み、
楽しさは2倍以上になります。
夫婦は、「子ども」を共通項として、つらいことも、
楽しいことも共感し
支えあって生きていくことができます。
そしてその経験が夫婦の絆をより強くしてくれるのです。
このアドバイスを読んで、「そうだそうだ」とか、
「うちのパパもこんなふうに考えてくれたら・・・」と
思ったママも多いと思います。
世間で言われている「イクメン」は理想だけど、
なかなかすぐには難しそう、
ただ、ママがどんな気持ちでいるのかは、
気づいて欲しいし わかっていてほしいですよね。
ついついイライラしたり、カッカしているときに、
怒りの感情とともに不満をパパにぶつけてしまったり
するけれど、それでは、相手は、
しっかり受け止められないものです。
冷静に自分はこう思っていると伝え、パパにも
思っていることを話してもらえるといいですね。
うまく言えないなら、
手紙を書くのもいいかもしれません。
実際にいろいろ手伝いができなくてもママの
子育ての大変さを理解しようとするのも立派なイクメンです!
そして、子どもと向き合えるパパを目指して少しずつ
我が家の「オリジナルイクメン」に成長してもらえば
いいと思いますよ。