はじめて赤ちゃんが生まれ、母乳をあげるとき、
お母さんは、飲ませ方がわからず、赤ちゃんのほうも
上手に吸いつくことができないため、
乳首が切れてしまったり、おっぱいがつまって
しこりになって痛くなったり、乳腺炎になるなどの
トラブルが、少なくありません。
赤ちゃんの月齢はもう大きいのですが、おむすびの
利用者の方で、この間乳腺炎になり、
熱が出てしまったママがいました。
生まれて間もないころは、赤ちゃんもママも初心者。
赤ちゃんは、一生縣命おっぱいを飲もうとしますが、
疲れてしまい、ウトウト、そしておなかがいっぱいに
なっていないので、すぐに目をさまし、
おっぱいが欲しくて泣くのを繰り返します。
お母さんも、寝不足になったり、体力を
消耗してしまいますよね。
そして、
乳頭に傷がある場合は、がまんしておっぱいをあげなくては
いけないのですが、
赤ちゃんが吸いつくと、飛び上るほど痛いのです。
お母さんと赤ちゃんが、授乳に慣れてくると
段々に解決する場合もありますが、
おっぱいの吸わせ方や抱き方を変えると、
防げることがあるとのことです。
乳管のつまりによる乳房のしこりは、
赤ちゃんの吸いつきが浅く、一部の乳管に
飲み残しがある時や、授乳間隔が急にあいた時に
起こりやすいとのことです。
乳頭の傷は、吸いつきによる圧力が、長い時間
同じ部分にかかることなどが原因だそうです。
良い吸わせ方は、
赤ちゃんの口に、乳房が、深く入るようにします。
まず、赤ちゃんの上唇から、下唇にかけて、乳首を
なでるように刺激し大きく口をあけるのを待ちます。
赤ちゃんが大きく口を開け、舌が歯ぐきより
前に出てきたら、さっと赤ちゃんの肩と胸を
引き寄せ、下あご側から乳房を出来るだけ
口に入れます。
下あごは、乳房にくっつき、赤ちゃんの鼻は、
乳房から離れていることを確認します。
口は大きく開き、唇は、ドナルドダックのように
外側に開いていたらOKです。
赤ちゃんの口がしっかり開かず、おちょぼ口で
上手に吸いついていない場合は、
口角から、指一本入れて吸わせながら一度はずし
再度吸いつかせます。
また、抱き方は縦抱きや横抱きなどかえると、
乳房の同じ場所に圧力がかかるのを防ぎます。
しこりを手で、圧迫しながら授乳したり、つまっている
方の乳房を頻繁に長く吸わせるなどでも、
つまりがとれることもあるそうです。
乳腺炎のあとのしこりは、石灰化して
後までのこってしまうこともあります。
乳首や乳房の痛みが強かったり、
腫れて高熱が出る乳腺炎の可能性があったら
早めに病院の母乳外来や助産院で
診てもらうようにしましょう。