
おむすびの親育ち講座
「らくらく子育て~子どもと楽しい時間を作ろう」
わらべ唄講座の講師、永田陽子先生は、
いろいろな自治体の子育てに関するアドバイザーを
されています。
先日、先生がアドバイザーとして関わられた、
ある県が作成したパパの子育てガイドブック(冊子)を
見せていただきました。
講座の中で先生が話されている内容が盛り込まれている他、
パパの子育て事例が項目ごとに書かれていて、
とても具体的でわかりやすく、パパ達が、わからないなりにも
赤ちゃんに接しながら、いろいろ工夫してパパ流の
子育て術を身につけていった様子がよくわかりました。
永田先生が講座の中で言われていますが、
心配かもしれないけれど、ママが思い切って赤ちゃんを
パパにあづけることが、大切です。
ママが最初から、「私でないとだめ」とあきらめてしまったり、
パパのやり方を、批評したり、いろいろ口出ししてしまうと、
パパのやる気をそいでしまいます。
日頃やっていることを教えてあげる時も、指示するというより
こういう時は、こうするといいよ、とか、
パパがママのやり方を参考にしながらも
自分で考える余地を残してあげる言い方ができるといいですね。
パパも育ててあげなくては、いけないのですね。
ガイドブックに載っていた、”パパ流の子育て”を
抜粋して紹介してみますね。
だっこ 
あぐらでだっこがおすすめです。あぐらのこぼみに
赤ちゃんのおしりをおいて頭をもたれさせるだけですが、
すっぽりつつみこむようにして体ごとゆらゆらすると、
良く寝てくれました。首がすわってからしていました。
はじめは泣かれても、あきらめずに何度もだっこするのが大切。
だっこしながらでも常に話しかけることが大事です。
ママの匂いのするものでくるんでだっこすると
おとなしくなりました。
授乳 
ママが母乳をあげている時は、家事をしています。
ミルクの時はできるだけ自分でします。
げっぷは、授乳中と、飲みきってからの
2回に分けてすると楽に出ました。
ママが授乳しやすいように、授乳グッズ(クッションやガーゼ)
の用意を担当しています。
長い授乳で肩が凝るママに肩もみとマッサージを
プレゼントしています。
おむつ 
おむつを替える前に遊んであげて、機嫌良くしているうちに、
いっぱい話しかけながら替えるとスムーズです。
寝がえりをしない時期は、やりやすいので、その頃から
慣れておくといいですよ。
上からつるすおもちゃは、上を向かせたままにするのに
役立ちました。
おふろ 
頭にガーゼをつけてシャワーをかけると、お湯がガーゼを
伝わって流れていくので、顔にお湯がかかりません。
流す前の声掛けを決めておくと、今からお湯を
かけられるんだなと認識するみたいで、あばれたりせず
役立ちました。
赤ちゃんを洗う時、太ももを閉じてその上にあおむけに
乗せます、横抱きにするより、安定感があり、体の
すみずみまで洗えます。
寝かしつけ・夜泣き 
寝たかと思ってふとんにおろすと泣きだすことが
あるので、寝たのに気付いてから、10分位抱き続けてから
ふとんにおろすと成功します。
ミルクを飲んだ後に寝ることが多いので、寝る体制を
整えてから、ミルクをあげます。
子どもが安心して寝てくれるのも、ある程度慣れが必要です。
回数だと思います。
ママは、日中がんばってくれているので、時々、夜は、できるだけ一人で
寝かせてあげています。
ママに「泣いているのに、気づかなかったらごめん」と
いって寝ます。
離乳食 
簡単に「おもゆ」をつくる裏ワザを会社の先輩パパに
教えてもらいました。炊飯器にお米をセットし、その中央に
空のぐいのみを置きます。ぐつぐつ炊きあがっていくうちに、
水分が入っていき、お米がたけたら出来上がり。ぐい飲みに
米粒をいれおけば、おかゆも出来ます。
休日は、私が離乳食をあげるようにしています。
そでつきのエプロンは、服が汚れないので便利です。
仕事と子育て 
気持ちの中で、早くかえらねばと意識すると、仕事の
効率も上がります。
私は、帰りが遅いので、夜はあきらめて朝スキンシップを
とるようにしました。お風呂も朝入っています。
子どもの扱い方がわかってから、子どもと楽しく遊ぶコツを
覚えました。そうすると、子どもが私の帰宅を
まってくれるようになり、家に帰るのが楽しくなりました。
パパにしかできないこと、
ママへの思いやり・・・ 
ママが出かける時には、すすんで子どもと留守番を
しています。父子セミナーにも自分から参加しました。
子どもの健康=ママの健康と思っているので、
ママの負担を軽くするために家事や子育てに
積極的にかかわりたいと思っています。
子育ては、参加するのではなく、当たり前にするものだと
思っています。子育ては、自分の成長につながると思うので
がんばりましょう。
などなど・・・、
このガイドブックに協力されたパパ達は、
自分も赤ちゃんにかかわり、ママといっしょに
子育てしたい、子育てを楽しみたいという思いに
あふれていて、それが伝わってきますね。
出来ない時は、ママにねぎらいの言葉をかけて
あげたり、ネットや、先輩パパから情報を集めたり
パパなりの方法を見つけています。
でも中には、
ママの大変さがわかっていても、なかなかそれを
うまく表現できないパパもいるのではないかと思います。
パパと子育てについて話をする機会をもって
お互い思っていることを伝えあうことからスタートし、
パパのできることをさがすのに、ここに書かれていること
も参考になればいいなと思いました。