日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(827)「象が動物である。」の「述語論理」。

2021-02-24 16:36:52 | 象は鼻が長い、述語論理。

 ―「昨日の記事(令和03年02月23日)」を書き直します。―
(01)
「動物の種類」は、「膨大」であるため、
① 何動物か。
② 動物は何か。
といふ「質問」に対しては、「答へよう」がない。
然るに、
(02)
①{、机、椅子}
②{象、
に於いて、
① ⇔「象動物である。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「象動物である。」といふ「命題」は「」である。
(03)
①{、机、椅子}
②{象、
に於いて、
① ⇔「動物は象である。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「動物は象である。」といふ「命題」は「」である。
(04)
①{、机、椅子}
②{象、
に於いて、
① ⇔「象以外(机、椅子)は動物ではない。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「象以外(兎、 馬 )は動物ではない。」といふ「命題」は「」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 象動物である。
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
① 象動物である。
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない
といふのであれば、必然的に、
④ 象は動物である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 象動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
(ⅱ)
1  (1) ∀x(動物x→ 象x) A
1  (2)    動物a→ 象a  1UE
 3 (3)        ~象a  A
  4(4)    動物a      A
1 4(5)         象a  24MPP
134(6)     ~象a&象a  35&I
13 (7)   ~動物a      46RAA
1  (8)   ~象a→~動物a  37CP
1  (9)∀x(~象x→~動物x) 8UI
(ⅲ)
1  (1)∀x(~象x→~動物x) A
1  (2)   ~象a→~動物a  1UE
 3 (3)        動物a  A
 3 (4)      ~~動物a  3DN
13 (5)  ~~象a       24MTT
13 (6)    象a       5DN
1  (7)    動物a→ 象a  36CP
1  (8) ∀x(動物x→ 象x) 7UI
従って、
(08)により、
(09)
② ∀x( 動物x→ 象x)
③ ∀x(~象x→~動物x)
に於いて、すなはち、
② すべてのxについて(xが動物ならば、xは象である)。
③ すべてのxについて(xが象でないならば、xは動物ではない)。
に於いて、すなはち、
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない
に於いて、すなはち、
① 象が動物である。
② ∀x(象x→動物x& 動物x→ 象x)
③ ∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
「番号」を付け直すと、
① 象は動物である。
② 象動物である。
③ ∀x(象x→動物x)
④ ∀x(象x→動物&~象x→~動物x)
に於いて、
①=③ であって、
②=④ である。
然るに、
(12)
1  (1)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x) A
 2 (2)∀x(#x→~象x)          A
1  (3)   象a→動物a&~象a→~動物a  1UE
 2 (4)   #a→~象a           2UE
  5(5)   #a               A
 25(6)      ~象a           45MPP
1  (7)          ~象a→~動物a  3&E
125(8)              ~動物a  67MPP
12 (9)   #a→~動物a          58CP
12 (ア)∀x(#x→~動物x)         9UI
従って、
(12)により、
(13)
(ⅰ)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)。然るに、
(ⅱ)∀x(#x→~象x)。従って、
(ⅲ)∀x(#x→~動物x)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)象動物である。然るに、
(ⅱ)#は象ではない。従って、
(ⅲ)#は動物ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(15)
1  (1) ∀x(象x→動物x) A
 2 (2) ∀x(#x→~象x) A
1  (3)    象a→動物a  1UE
 2 (4)    #a→~象a  2UE
  5(5)    #a      A
 25(6)       ~象a  45MPP
125(7)      ~動物a  36?
12 (8)   #a→~動物a  57CP
12 (9)∀x(#x→~動物x) 8UI
といふ「推論」は、「妥当」ではない
cf.
「前件否定の誤謬(the fallacy of denying the antecedent)」。
従って、
(15)により、
(16)
(ⅰ)∀x(象x→動物x)。然るに、
(ⅱ)∀x(#x→~象x)。従って、
(ⅲ)∀x(#x→~動物x)。
といふ「推論」は、「妥当」ではない
従って、
(11)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)象動物である。然るに、
(ⅱ)#は象ではない。従って、
(ⅲ)#は動物ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない
従って、
(14)(17)により、
(18)
① 象動物である。然るに、#は象ではない。従って、#は動物ではない。
② 象動物である。然るに、#は象ではない。従って、#は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない
従って、
(18)により、
(19)
① 象動物である。然るに、机は象ではない。従って、机は動物ではない。
② 象動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない
従って、
(19)により、
(20)
① 象動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
② 象動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない
然るに、
(21)
①(飽くまでも、現実には、)兎は動物である。
②(飽くまでも、現実には、)兎は動物である。
従って、
(20)(21)により、
(22)
「当然」ではあるものの、
「推論の妥当性」と、「命題の真偽」とは、「別もの」である。