―「昨日の記事(令和03年02月23日)」を書き直します。―
(01)
「動物の種類」は、「膨大」であるため、
① 何が動物か。
② 動物は何か。
といふ「質問」に対しては、「答へよう」がない。
然るに、
(02)
①{象、机、椅子}
②{象、兎、馬}
に於いて、
① ⇔「象が動物である。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「象が動物である。」といふ「命題」は「偽」である。
(03)
①{象、机、椅子}
②{象、兎、馬}
に於いて、
① ⇔「動物は象である。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「動物は象である。」といふ「命題」は「偽」である。
(04)
①{象、机、椅子}
②{象、兎、馬}
に於いて、
① ⇔「象以外(机、椅子)は動物ではない。」といふ「命題」は「真」である。
② ⇔「象以外(兎、 馬 )は動物ではない。」といふ「命題」は「偽」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 象が動物である。
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
① 象が動物である。
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない。
といふのであれば、必然的に、
④ 象は動物である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(08)
(ⅱ)
1 (1) ∀x(動物x→ 象x) A
1 (2) 動物a→ 象a 1UE
3 (3) ~象a A
4(4) 動物a A
1 4(5) 象a 24MPP
134(6) ~象a&象a 35&I
13 (7) ~動物a 46RAA
1 (8) ~象a→~動物a 37CP
1 (9)∀x(~象x→~動物x) 8UI
(ⅲ)
1 (1)∀x(~象x→~動物x) A
1 (2) ~象a→~動物a 1UE
3 (3) 動物a A
3 (4) ~~動物a 3DN
13 (5) ~~象a 24MTT
13 (6) 象a 5DN
1 (7) 動物a→ 象a 36CP
1 (8) ∀x(動物x→ 象x) 7UI
従って、
(08)により、
(09)
② ∀x( 動物x→ 象x)
③ ∀x(~象x→~動物x)
に於いて、すなはち、
② すべてのxについて(xが動物ならば、xは象である)。
③ すべてのxについて(xが象でないならば、xは動物ではない)。
に於いて、すなはち、
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、すなはち、
① 象が動物である。
② ∀x(象x→動物x& 動物x→ 象x)
③ ∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
「番号」を付け直すと、
① 象は動物である。
② 象が動物である。
③ ∀x(象x→動物x)
④ ∀x(象x→動物&~象x→~動物x)
に於いて、
①=③ であって、
②=④ である。
然るに、
(12)
1 (1)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x) A
2 (2)∀x(#x→~象x) A
1 (3) 象a→動物a&~象a→~動物a 1UE
2 (4) #a→~象a 2UE
5(5) #a A
25(6) ~象a 45MPP
1 (7) ~象a→~動物a 3&E
125(8) ~動物a 67MPP
12 (9) #a→~動物a 58CP
12 (ア)∀x(#x→~動物x) 9UI
従って、
(12)により、
(13)
(ⅰ)∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)。然るに、
(ⅱ)∀x(#x→~象x)。従って、
(ⅲ)∀x(#x→~動物x)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)象が動物である。然るに、
(ⅱ)#は象ではない。従って、
(ⅲ)#は動物ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(15)
1 (1) ∀x(象x→動物x) A
2 (2) ∀x(#x→~象x) A
1 (3) 象a→動物a 1UE
2 (4) #a→~象a 2UE
5(5) #a A
25(6) ~象a 45MPP
125(7) ~動物a 36?
12 (8) #a→~動物a 57CP
12 (9)∀x(#x→~動物x) 8UI
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
cf.
「前件否定の誤謬(the fallacy of denying the antecedent)」。
従って、
(15)により、
(16)
(ⅰ)∀x(象x→動物x)。然るに、
(ⅱ)∀x(#x→~象x)。従って、
(ⅲ)∀x(#x→~動物x)。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
従って、
(11)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)象は動物である。然るに、
(ⅱ)#は象ではない。従って、
(ⅲ)#は動物ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
従って、
(14)(17)により、
(18)
① 象が動物である。然るに、#は象ではない。従って、#は動物ではない。
② 象は動物である。然るに、#は象ではない。従って、#は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない。
従って、
(18)により、
(19)
① 象が動物である。然るに、机は象ではない。従って、机は動物ではない。
② 象は動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない。
従って、
(19)により、
(20)
① 象が動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
② 象は動物である。然るに、兎は象ではない。従って、兎は動物ではない。
に於いて、
① は、「妥当」であるが、
② は、「妥当」ではない。
然るに、
(21)
①(飽くまでも、現実には、)兎は動物である。
②(飽くまでも、現実には、)兎は動物である。
従って、
(20)(21)により、
(22)
「当然」ではあるものの、
「推論の妥当性」と、「命題の真偽」とは、「別もの」である。