日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(818)「ド・モルガンの法則」と「量化子の関係」について。

2021-02-10 14:16:25 | 論理

(01)
(ⅰ)
1     (1)  ~P&  Q&~R   A
 2    (2)   P∨ ~Q∨ R   A
 2    (3)   P∨(~Q∨ R)  2結合法則
  4   (4)   P          A
1     (5)  ~P          1&E
1 4   (6)   P&~P       45&I
  4   (7)~(~P&  Q&~R)  16RAA
   8  (8)     (~Q∨ R)  A
    9 (9)      ~Q      A
1     (ア)       Q      1&E
1   9 (イ)      ~Q&Q    9ア&I
    9 (ウ)~(~P&  Q&~R)  1イRAA
     エ(エ)          R   A
1     (オ)         ~R   1&E
1    エ(カ)       R&~R   エオ&I
     エ(キ)~(~P&  Q&~R)  1カRAA
   8  (ク)~(~P&  Q&~R)  89ウエキ∨E
 2    (ケ)~(~P&  Q&~R)  2478ク∨E
12    (コ) (~P&  Q&~R)&
         ~(~P&  Q&~R)  1コ&I
1     (サ)~( P∨ ~Q∨ R)  2コRAA
(ⅱ)
1    (1) ~( P∨ ~Q∨ R)  A
  2  (2)    P          A
  2  (3)    P∨ ~Q      2∨I
  2  (4)    P∨ ~Q∨ R   3∨I
1 2  (5) ~( P∨ ~Q∨ R)&
          ( P∨ ~Q∨ R)  24&I
1    (6)   ~P          25RAA
   7 (7)       ~Q      A
   7 (8)    P∨ ~Q      7∨I
   7 (9)    P∨ ~Q∨ R   8∨I
1  7 (ア) ~( P∨ ~Q∨ R)&
          ( P∨ ~Q∨ R)  29&I
1    (イ)      ~~Q      7アRAA
1    (ウ)        Q      イDN
    エ(エ)           R   A
    エ(オ)       ~Q∨ R   エ∨I
    エ(カ)    P∨ ~Q∨ R   オ∨I
1   エ(キ) ~( P∨ ~Q∨ R)&
          ( P∨ ~Q∨ R)  2カ&I
1    (ク)          ~R   エキRAA
1    (ケ)   ~P&  Q      6ウ&I
1    (コ)   ~P&  Q&~R   クケ&I
従って、
(01)により、
(02)
①     ~P& Q&~R
② ~( P∨~Q∨ R)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
①     ~P& Q&~R
② ~( P∨~Q∨ R)
に於いて、
P=~Fa
Q= Fb
R=~Fc
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
①  ~~Fa& Fa&~~Fc
② ~(~Fa∨~Fa∨ ~Fc)
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
「二重否定律(DN)」により、
①      Fa& Fa& Fc
② ~(~Fa∨~Fa∨~Fc)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
{a、b、c}を「変域(ドメイン)」とすると、
①  ∀x Fx≡ ( Fa& Fb& Fc)
② ~∃x~Fx≡~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
①=② である(左辺:量化子の関係)。
①=② である(右辺:ド・モルガンの法則)。
従って、
(05)により、
(06)
③  ~∀x Fx≡ ~( Fa& Fb& Fc)
④ ~~∃x~Fx≡~~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
③=④ である(量化子の関係)。
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(06)により、
(07)
「二重否定律(DN)」により、
③ ~∀x Fx≡~(Fa& Fb& Fc)
④   ∃x~Fx≡(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
③=④ である(量化子の関係)。
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
①  ∀x Fx≡ ( Fa& Fb& Fc)
② ~∃x~Fx≡~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
③ ~∀x Fx≡ ~(Fa& Fb& Fc)
④   ∃x~Fx≡ (~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
①=② である(量化子の関係・ド・モルガンの法則)。
③=④ である(量化子の関係・ド・モルガンの法則)。
従って、
(08)により、
(09)
「述語論理」に於ける「量化子の関係」といふのは、
「命題論理」に於ける「ド・モルガンの法則」に、他ならない。
然るに、
(10)
①  ∀x Fx≡すべてのxは、Fである。
② ~∃x~Fx≡Fでないxは、存在しない。
③ ~∀x Fx≡すべてのxは、Fである。といふわけではない。
④   ∃x~Fx≡Fでないxが、存在する(あるxは、Fでない)。
従って、
(10)により、
(11)
① すべてのxは、Fである。
② Fでないxは、存在しない。
③ すべてのxは、Fである。といふわけではない。
④ Fでないxが、存在する(あるxは、Fでない)。
に於いて、
①=② である(量化子の関係・ド・モルガンの法則)。
③=④ である(量化子の関係・ド・モルガンの法則)。