新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

五行における「金」

2014年04月13日 | 五行
《金》

1.「金」は「禁:キン」のこと…金の季節は秋、秋には陰の気が動き出し、それまで活発に成長してきた万物はその成長を止める。これを「禁」じられると表現する。
2.金は土地から生じ、土の中で光り輝く存在。そして、陰の気が動き始めることで、万物の成長を禁ずるため、金は禁とされ、殺気の象徴となる。金という字は土の中で光っていると書く。
3.金の季節は秋で、秋とは「粛:シュク」のこと。また粛(シュク)とは、この世に存在するものはすべて慎み、そして敬うことを意味している。この粛(慎みや敬うこと)は礼節にとって最も大切なこと。また大地に万物を返す時季を秋とする。
4.金には万物の成長を停止させる殺気があり、また土の中で光っている存在。また金の配当された秋は、この世に存在するものを地中に返す時季で、殺気によって万物は慎み敬うことを良しとする。
5.金が配当された方位は西。西とは鮮(セン)で、鮮とは訊(ジン)を指す。そして訊とは、はじめて大地に入る様子を意味する。西は太陽の沈む方位。
6.金の体は…強く冷たい。あるいは清らかで冷たい体。また西の方位は物事が成就する方位。秋は収穫の秋、実りの秋。そして、物事が成就し、完成すれば動きがなくなり(成長が止まり)、物事は固まって強くなる。この様子を金の体に見立てて強く冷たい、清らかで冷たいとしている。
7.金には自由にその姿を変えられる性格がある。金属は熱することで変形する。
8.金は従革(ジュウカク)…従革とは、のり(範)に従って万物があらたまることで、その姿形も改まり、結果として器となる。金は原理原則に基づいてその姿を変え、万民の役に立つ器となる。金は殺気、そして殺伐の意味もある。しかし、殺伐するには正しい道理に基づいて殺伐しなければならない。兵隊を教練して乱暴を禁じ、秩序ある統治をしたり、鍛冶屋が金属を鋳造し、人のためになる道具を作るのは良いが、国王が侵略戦争を好み、道理に反した殺伐を行えば、金は生かされない。
(五行大義の本から)
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