上図は或る女性の命式です。
彼女の命式は…
日干：癸で、天干の並びは月上の印綬を中心とした傷官と正官との並びの命式。
五行を見ると、火の財星に星（●）が3.5個と多い（●●●△）。
女性の命式で財星が多いということは、優しく家庭的な人とも言えます。
この年（2009年）の彼女の流年には上下に偏官が出ており、大運支の偏官と合わせると一気に３つの偏官が出ることになります。
一般的に偏官には下記の様な象意が生じやすいと言われています。
１．行動力や意欲が湧いてくる時期で、カッとしやすい時期なので、官星や・比肩星・傷官星が強い人の場合は血気怒気に注意の暗示もある。
２．偏官は七殺とも言われ、自星を尅する星なので、競争相手や権力者が表れ、その為に不安になったり、自分が批判・非難され困る場合もある。
３．忙しさから体調を崩し、呼吸器系の疾病が生じる場合もある。
４．サラリーマン等の場合は人事異動や引っ越し、女性の場合は結婚等で環境が変わる場合もある。
５．既婚の女性の場合は、夫に対する不満が出やすくなる。
６．偏官の年はエネルギーが強いので、若い人の場合は一気に有名になる場合もあります。
※ 革命の年で、現状を変えたいというエネルギーが強くなります。
彼女の場合は…逆恨みから根も葉もない言いがかりを付けられ、２日間の取り調べを受け、犯人扱いをされたそうです。
また、偏官の年に、ライバル店が近くにオープンすることになり、その為に不安が増したという場合もありますし…
偏官の年にスピードオーバーで切符を切られたということも多くあります。
一番多いのが、偏官の年に思い切って仕事を変えた…。
女性で、夫婦関係でくすぶっている場合は、偏官や比肩の年に離婚を決意したというものでしょうか…。
マリア・シャラポア（テニス）が一夜にして有名になったのも偏官の年でした…「2004年、ウィンブルドンで17歳にして初のグランドスラム優勝を挙げ、世界的名声を得る」。
良くも悪くも偏官には強いエネルギーがありますね…。
特に月上に偏官を持つ女性は、夫を凌ぐパワーを持った方も多い様です…？
しかし、その偏官も印綬や食神によってコントロールされていると、偏官の良さが出やすいと言われています。
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