新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

星の太過

2019年08月18日 | 四柱・その他


上図は、或る架空の方の命式です。

向って左のAさんの命式は…
・日干:丙で、天干の並びは月上の傷官を中心とする偏財と傷官との並びの命式。
・月上の傷官の12運が沐浴。
・五行を見ると、土の傷官に星(●)が太過している。

向って右側のBさんの命式は…
・日干:甲で、天干の並びは年月時の三柱が全て印綬。
・五行も水の印綬に星(●)が太過する多印星の命式。

四柱八字で全部で8個の星(●)が五行に配置されるわけですが、どこかに固まるということは、どこかに星(●)が不及となる。
星がないところは、そのエネルギーが不足し、多過ぎるところは、そこの拘りが多くなり、悪さも出やすくなる。

向って左側のAさんの場合は、食傷太過で、神秘的なものに興味を持ち、太過した傷官が年上の偏財を生ずるので、ある程度のお金を作ることが出来るが、自分で勝手に閃き、時には感じ過ぎて妄想する場合もある。
食傷はアンテナみたいなものですので、感覚が鋭く、様々なものをキャッチする能力は抜群。
良い気をキャッチできれば良いのだが、そうでない場合は、感じ過ぎておかしくなる場合もある。
思春期の様な多感な命式でもある。

右側のBさんの命式は、命式本体の天干の並びも印綬。
そして、裏の五行も印星に星が固まる。
表と裏が同じで、完全な印星太過の命式。
印綬は我が身を生ずる星なので、身内や目上から可愛がれ、何かと援助を受ける事も出来る。
若い人でも、年配の人から愛される運がある。
しかし、印星は考える星なので、これだけ印星が多過ぎると、考え過ぎて不安となり、取り越し苦労が多くなる。人によっては、考え過ぎてノイローゼになる場合もある。

この様に、五行のバランスが偏っている命式は、その命式の特徴を活かせる環境を与えられ、本人が自信を持てれば良いのですが、大運等が悪い時期には、感じ過ぎたり、考え過ぎたりして不安を持つ場合も多いものです。
命式の長短を知って、それを活かす工夫をしたいものです。

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コメント (2)
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