新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

敗財(はいざい)…人情に流される星。

2021年10月09日 | 今日の出来事


変通星は全部で10(11個)あります。
比肩・敗財(劫財)→ 食神・傷官→ 偏財・正財→ 偏官・正官→ 偏印・印綬の10個ですね…
敗財と劫財は日干の陽陰によって異なります。
日干が陽干の場合…例えば、甲から乙を見れば敗財となり…
日干が陰干の場合…例えば、乙から甲を見れば劫財となります。
日干と全く同じものが来れば比肩ですね、例えば甲から甲、あるいは乙から乙を見れば比肩になります。

また、比肩も敗財も劫財も財星(偏財・正財)を剋す星です。
団子三兄弟の様な星ですが…
1. 比肩は生一本な竹を割った様な星で、嫌なものは嫌…我関せずの自我の星。
2. 敗財は、内面には欲や自我もあるが、表面は嫌と言えない人情に流される星。
3. 劫財は、一か八かものに賭ける大胆な星で、欲や強引なところもある。
比肩は竹を割った様なところがあるが、敗財・劫財は針金を曲げた様なところがある。
また、変通星は12運星とセットで看るので、同じ劫財でも12運が旺相するか休囚するかで雰囲気は変わって来る…。

敗財…後ろから読めば、財が敗れる。
劫財…後ろから読めば、財が力ずくで去るとも書きますね…。

普通のお勤め人ならば、それ程お金を扱うことはありませんが…
経営者ともなれば、お金のやり繰りはとても重要だと思います。
特に、敗財が四柱の天干に強く出ている場合は、お金の事には注意の暗示があります。
敗財を抑えるのが官星(特に正官)なので、この正官が出ていれば、敗財の悪さを抑えることも出来るとは思いますが…

例えば年柱という先祖を表す柱に敗財が輝いていると、先祖や霊的な背景の中に、お金の問題が残っているとも看ることができます。
この様な場合…50の声を聞く年齢になると、不思議にお金の問題が発生することもあります(年柱は50歳~65歳を暗示しますので…)。
また、中心星である月上に敗財が強く出ていると、何かと人情に流されて、お金の問題に巻き込まれる場合もあります(特に経営者の場合)。
先祖が掘った穴をお金で埋めているようなものとも思えます…。

また、天干(変通星)の並びでは、敗財と正財とが並ぶのは少々嫌ですね…。
正財は宝を表し、敗財は、その宝を剋す星ですので、少々注意が必要です。
宝(大切なもの)には何があるかと言いますと…
・愛(男から見たら妻や家庭)。
・命(健康)
・財産(お金)
の3つですので、その宝を破りやすい暗示があるのですね…。
時柱や五行に、中和する星が出れば良いのですが、そうでない場合は注意が必要だと思います。
敗財…人情的な人間味のある星(変通星)ですが、人情に流されて保証人とか金銭の貸借には注意して下さいね(特に経営者の場合)。

時柱に敗財が出る場合は、跡継ぎ問題に注意して下さい。
経営者の場合は後継者ですね…。
敗財の良さもありますが…次回は良い面を書きたいと思います。
(過去の参考ブログ)
・敗財について。
・劫財について。

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新栄堂

コメント (5)
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