姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

今年も宿題がいっぱいです 岡崎外科 姫路の肛門科のブログ

2014-01-10 12:33:46 | 日帰り手術(当院の指針)
本年の診療が始まって今日で5日になります。早々から寒い日が続きますと、血栓性外痔核の発作で困られるかたも増えています。基本は保存的療法ですが、疼痛が強い場合は、処置によってぐっと楽にできる場合もありますので、ご相談ください。また、緊急手術になるかたもありますが、直近の健康診断の結果票とお薬手帳を持ってきてくださると助かります。当日できる処置や手術の幅が広がるのです。

学会活動の方は、早々と始動です。3月の内痔核治療法研究会(東京)に抄録(応募ですね)を提出しました。今回はビデオ付きの発表です。当院で行っている「痛みの軽い麻酔」が発表論文のおかげで各地で始まっています。うれしいことです。その麻酔についての検討をビデオで発表する予定です。研究会の前日には大腸肛門病懇談会もありそちらも出席して勉強してくる予定です。関東方面の先生ともしっかりお話できることと楽しみにしています。春に締め切りの論文もあり、忙しくなりそうです。


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日帰り手術:患者さんの側の条件 岡崎外科のブログ(姫路肛門科)

2012-05-14 19:04:21 | 日帰り手術(当院の指針)
日帰り手術を行うための患者さん側の要件です。まず第一に自立して、ご自分で判断して動ける方であることが必要です。手術後にはいろんなことが起こります。合併症は出血だけとは限りません。熱が出た、痛みがひどい、便が出せない、などの際に、ご自分である程度の「意思決定」ができる方であることです。もちろんその「決定」は私どもと共有されたものでなくてはなりません。難しいですね。「常識的な判断」と言い換えても良いかもしれません。特に最近は、常識的な判断というのは難しい感じになっていますね。では、心身の障がいがあるかたや、認知症のかたなどは全て無理かというとそうでもありません。周りの方々のフォローアップ体勢にもよります。いずれにしても、術前の時間をかけた面接や、インフォームドコンセントが必要になります。

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現在の日帰り手術率98% 岡崎外科のブログです。

2012-05-09 01:08:22 | 日帰り手術(当院の指針)
ゴールデンウィークはいかがでしたか。休みあけもたくさんの皆さんが来院されています。8日は予定手術1例、緊急手術2例がありました。そうそう当院は本日で診療開始3年を迎え、4年目に入りました。みなさん有り難うございます!
 当院での手術は日帰りですが、日帰りで行うためには色々条件があります。全例が日帰りではありません。現在のところ日帰り率は98%です。この数字は開院1年目と変わっていません。残りの2%を、神戸の大澤病院、倉敷のチクバ外科にお願いしています。チクバ外科は私が出かけて行って手術を行うこともできます。「通常ならば、7-10日間の入院が必要であったものを日帰りで行う」のが当院のモットーです。日帰りですから腰椎麻酔は行っていません。肛門括約筋の強い男性の場合、仙骨硬膜外麻酔で行います。日帰りのおおまかな範囲としては、痔核なら2カ所までの結紮切除術(条件により3カ所まで)、痔瘻の場合坐骨直腸窩痔瘻は急性期に限る、高位筋間痔瘻なら低位をシートンできるもの、などです。他にも患者さん側の要件もあります。それらの連立方程式で日帰り手術が決まります。少しずつお話してみましょう。


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日帰り手術について:大腸肛門病学会

2010-10-22 00:00:06 | 日帰り手術(当院の指針)
私も専門医として所属している日本大腸肛門病学会のHPをみていましたら、「一般の方」向けトピックスに、日帰り手術についての説明が掲載されていました。これは東肛門科の東先生の意見で、学会としての指針ではないのですが、大変参考になりますので、一度ご覧になってみてください。リンクは「こちら」です。

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日帰り手術 好評です 岡崎外科ブログ

2010-09-24 11:54:22 | 日帰り手術(当院の指針)
当院で行う肛門手術は全て日帰りです。簡単なものを日帰りでするのは、当たり前のことです。当院では、通常7-10日間入院で行う手術を、日帰りで行っています。内痔核=いぼ痔に対する注射療法ALTA療法も、現在も3-4日入院で行っている病院もありますが、当院ではALTAは全例日帰りです。日帰り手術には日常生活や金銭的なメリットが大きいですが、その分リスクもあります。その点ご注意ください。当院ではできる限りの、現在最良の技術でお応えしますので、皆さんも安全な日帰り手術のためにご協力よろしくお願いします。われわれと皆さんの共同作業なのです。他院で「できない」とか、「入院で」と言われた場合も、どうぞ一度ご相談くださいね。

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手術数250例に到達 姫路肛門科岡崎外科

2010-09-18 00:01:32 | 日帰り手術(当院の指針)
2010年9月17日に、開院以来の手術数250を数えました。これは、麻酔をかけて、保険診療にて行った肛門手術の数です。保険点数で「手術」にならない、処置や切開は入れていません。また月に数例ある内視鏡手術(ポリープ切除など)も含めていません。純粋な日帰り肛門手術数です。何よりも皆さんに感謝いたします。なぜなら、日帰り手術に伴うリスクを皆さんにしっかり理解していただいたからこそ、手術ができているからです。「おうちで入院しているつもりで」「緊急時連絡や対処について」皆さんとリスクを共有できたからこそ、低い負担の日帰り手術ができているのです。最近数ヶ月は肛門日帰り手術数は月平均20例くらいです。毎月の診療日数からすると毎日1例の手術をしていることになります。さ、次の目標は毎日2例です。

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おしりの手術の特殊性(5) 膿?

2010-09-02 13:09:30 | 日帰り手術(当院の指針)
おしりの手術の特殊な「開放創」についての補足です。結紮切除術などのおしりの外にキズを作る手術の後で、「一ヶ月くらい膿がでました」といわれる事があります。これは開放創の表面からでる浸出液(リンパ液などとも言われますね、要するに擦りキズの表面から出る液のことです)が、お尻を毎日通る大腸菌と反応したものなのです。ですから、これは正常です。当院では、よく説明していますが、疑問の際は何度でもおたずねください。

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おしりの手術の特殊性(4)「お風呂」

2010-08-01 16:37:58 | 日帰り手術(当院の指針)
当院では殆んどの手術の後、当日か翌日から入浴を許可しています。痔瘻の手術の一部で、長くて3日間待っていただくこともありますが、稀です。汗や分泌物で汚れるよりも、お風呂でさっぱりした方が清潔なものです。心配な場合は、おたずねくださいね。お風呂に入って温めて悪くなるのは、肛門周囲膿瘍か、傷の感染だけではないかと思っています。もしお風呂に入って悪くなったら、それも大切な情報です。お知らせください。
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おしりの手術の特殊性(3)

2010-07-30 23:28:06 | 日帰り手術(当院の指針)
おしりの手術の変わったところ。皆さん心配されるのが、「便が出てもいいんですか」ということです。もちろん便は細菌の塊。たしかに20年以上も前には、「便は不潔、便は手術の敵、便は肛門の敵」ということで、手術前には腸内細菌を抗生物質でごっそり殺して、手術の後は便止めといって何日間も便を通さないようにしていました。一見正しいようですが、実は違います。腸内細菌を殺しますと、腸の免疫力は最低になりますし、便を止めても次に出すときに大変な痛みとともに手術した肛門が壊れてしまうものでした。今の大腸肛門の手術は「便を味方につけている」と言ってもよいでしょう。手術後から直ちに、よい便通をすることが、自然な形の治癒にはもっとも大切なことなのです。
「便をふきふきしながら」でも、ちゃんとできるのが大腸肛門の手術。消化器外科の手術は切って、はがして、結んで、止めて、の裁縫仕事です。完全滅菌のクリーンルームでおこなう関節置換などの手術をする整形外科医(友人)からは「きたないのう」と揶揄されるものです。我々はそういう整形外科医に「お前ら大工しごとやのう」と言い返してやるんです。
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おしりの手術の特殊性(2)

2010-07-29 08:08:33 | 日帰り手術(当院の指針)
「傷の消毒はしなくていいのですか?」よく聞かれる質問です。おしりの手術の変わったところについて説明しましょう。おしりの手術のあと、肛門にきずの開いた「開放創」があってもとくに消毒薬で消毒することはありません。排便後の付着を取り除くために、「清浄綿」を使用することはありますが、これもよごれをとるためであって、消毒している訳ではないのです。おしりはもともと便が通るため、感染には強く、昨日も説明した「ドレナージ」不足にさえならなければ感染することはまずありません。感染させないようなキズにつくることが我々の仕事です。肛門の特殊性を十分にわかって処置をするわけです。手術を受けたかたも是非キズをよーく見て、おしりが如何によくできているか実感していただきたいものです。わたくしは、皆さんの治っていくおしりをみながら、神様の造形の素晴らしさを毎日実感しています。ってちょっと変ですかあ?
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