肛門の側方、前方の痔瘻の場合に行われるシートン法について説明します。肛門の後方でも、括約筋を切りたくない場合にも行います。肛門内の一次口から二次口までアラビアゴムやシリコンチューブを通し、輪にする方法です。シリコンの場合は内部の汚れ物質を外に出す(ドレナージといいます)ために使います。アラビアゴムの場合はそれに加えて、ゴムの自然な特性を生かして、徐々に傷をきれいにしつつ、次第にゴムが体から吐き出されて行くため、輪にした内部がゆっくりと切れて行きます。括約筋の部分もゴムでゆっくり通過する形で切るため、「切ったのにつながっている」状態になるため、括約筋がゆるむのを最小限にできます。ゴムのしめ方で切るスピードを調整します。全部をゴムで切ることもできますが、時間がかかる(数ヶ月以上)ため、かんじんな筋肉のところが切れて、皮膚だけになった段階で開放術式の様に切ってゴムをはずすことが多いです。
繰り返しますが、シートンのゴムは強くしばらなくても、徐々に体外に排出されていくため、少しずつ気づかない間に切れて行きます。そのまま放っておいても自然に「切れて」線状の傷となり、ゴムは輪のままで排出されます。(初出6/19/2009)
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繰り返しますが、シートンのゴムは強くしばらなくても、徐々に体外に排出されていくため、少しずつ気づかない間に切れて行きます。そのまま放っておいても自然に「切れて」線状の傷となり、ゴムは輪のままで排出されます。(初出6/19/2009)
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