2017年5月27日(土)は、神戸市で開催された第40回六甲肛門研究会に参加して、発表を行いました。今回のテーマは、裂肛及び狭窄でした。座長は加古川田淵クリニックの田淵先生がされました。私は「当院での裂肛治療方針と成績」と題して発表をしました。常々思っていることですが、裂肛(切れ痔)の治療は「総力戦」であると言えます。女性には多い裂肛ですが、手術をしなくてはならない症例は、診断例の10パーセント以下です。大半の症例は排便コントロールを含めた保存的治療、つまり生活習慣の調整、投薬によって対応することになります。できる限り切ることなく治療し、現状維持ができる程度に持ち込むことが大切なのですね。手術治療については、方法論が議論となり充実したディスカッションができました。今回の世話人会で、今回から世話人になっていただいた大阪中央病院の斎藤先生からは、裂肛根治手術のテクニックにつき貴重な提案をいただきました。当院でも検討することにします。またニフェジピン軟膏を用いた治療(カルシウムチャネルブロッカーを用いた治療)については、当院処方で臨床研究を始めていただいている病院もあります。全国狭いもので、臨床研究の広がりを感じさせる提案もありました。本研究会での発表から、論文になった事例もあります。年に2回60人程度の参加者を集める研究会は全国的にも珍しいです。参加者も今回は東京から広島まで広範囲になりました。世話人の一人として、この研究会をさらに発展させ、少しずつでも肛門病学の進歩に寄与できるように努めたいと思いました。
写真は先週の九州鉄道記念館の保存客車チブ37の車内の様子です。明治時代の鉄道旅行の気分になれます。畳敷きの席に座ることもできました。
医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。アーカイブ、カテゴリーはいっぱいあるので、下の方まで見てくださいね。携帯向けHPはこちらです。パソコン向けHPはこちらです。
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