姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

新しい便秘薬の本が刊行されました 岡崎外科 姫路の肛門科ブログ

2020-04-27 09:35:39 | 便秘
以前おしらせしていた、先端医学社から「ポリエチレングリコール製剤による慢性便秘症治療のストラテジー」と題する新しい便秘薬の教科書が刊行されました。「クリニックにおける慢性便秘症治療-連携医療-」の章を執筆しました。便秘の教科書は初めての依頼で、昨年後半に随分気合いと手間をかけて書きました。全国区の大学、大病院の著者が並ぶなか数少ないクリニック代表としての依頼ですから気合いも入ります。全国の診療所、開業医の先生を対象に、この章だけ読んでもなんとかなるように書いています。やさしい表記に努めましたので、患者の皆さんでも、私が日頃力説していることが文章になっていて参考になると思います。医学書としては破格の安さ(とはいっても3000円)ですが、私の担当部を院内教育用に閲覧できるよう許可を得ていますので、ご希望のかたは閲覧できるようにしたいと思います。お申し出ください。写真は著者に送られてきた一部とお手紙です。ポリエチレングリコール製剤は、商品名では「モビコール」に当たります。当院でも多く処方していますので、その経験も踏まえての執筆になります。つまり当院の患者さんの協力あってこその出版ということですね。ありがとうございます。

兵庫県に緊急事態宣言がされて4月27日で、20日目になりました。医療機関は通常通りの診療です。当院も今週通常通りの予定です。薬がなくなる前に気をつけて受診してください。公共の交通機関が不安の場合、提携駐車場もあります。大手前地下駐車場、大手前公園地下駐車場、イーグレ地下駐車場に対応しています。お困りの場合は診療時間内にお電話でご相談ください。不要不急の外出を控えて、引き続き無理をしないで体力を温存し、しっかり手洗いを心がけてください。

現時点で当院は通常の診療体制としております。お困りの方はこれまでどおり診察を受けにおいでください。初診の予約は必要ありません。直近の健診結果などお持ちになればさらに早く対処できる場合があります。手術予定の方も現状予定通りです。術後の通院回数はできるだけ減らす方向で調整しています。

当院にはレントゲン設備がありませんので、肺炎の確定診断が困難であり、かつ規定の防護体制にての検体採取ができません。当院から新型コロナウイルス検査を保健所にお願いすることは、できない体制になっております。ご理解のほどお願いいたします。熱のある方は院内に入らず、掲示に従ってドアの外から電話で連絡してください。

「便秘のお話」YouTube ごらんいただけましたか?こちらからご覧ください。現段階でのガイドラインにそった説明をしています。一度ご覧ください。
「おしりラボ」みてください。
検索サイトで「じなび」で検索。jinavi.comでもアクセスできます。じなびの最初のページの右下に「教えて!ドクター」があります。ここをクリックしてご覧ください。スマホの場合は一番下におすすめコンテンツとあり、そこに「教えて!ドクター」があります。ここからもリンクしています。教えてドクターへの直リンクは「こちら」です。

今年も週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」に掲載されています。本屋さんでご覧ください。

医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。アーカイブ、カテゴリーはいっぱいあるので、
下の方まで見てくださいね。携帯向けHPはこちらです。パソコン向けHPはこちらです
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便秘のお話みてくださいね 岡崎外科 姫路の肛門科ブログ

2019-08-20 13:04:11 | 便秘
「便秘のお話」YouTube ごらんいただけましたか?こちらからご覧ください。現段階でのガイドラインにそった説明をしています。一度ご覧ください。
今年も週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2019」に掲載されています。本屋さんでご覧ください。

「おしりラボ」みてください。
検索サイトで「じなび」で検索。jinavi.comでもアクセスできます。じなびの最初のページの右下に「教えて!ドクター」があります。ここをクリックしてご覧ください。スマホの場合は一番下におすすめコンテンツとあり、そこに「教えて!ドクター」があります。ここからもリンクしています。教えてドクターへの直リンクは「こちら」です。


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「便秘のお話」動画をみてください! 岡崎外科 姫路肛門外科医のブログです。

2018-10-18 12:43:36 | 便秘
YouTubeの「便秘のお話」(姫路市医師会)好評です。こちらをクリックしてご覧ください。姫路市医師会から依頼をうけてお話したもの(Winkケーブルテレビでも放送)をyoutubeにアップされているものです。最新の便秘症の定義や研究結果を踏まえてお話しています。お楽しみに。

さて便秘症といえば、当院は毎日が「便秘外来」になっています。数年前から便秘症の治療薬として新しい薬が登場してきていますが、いよいよ(本年中?)近く、ポリエチレングリコールの製剤が登場します。ポリエチレングリコールはこれまで、日本では大腸内視鏡検査の前にしか使われていなかったものです。諸外国では当たり前の下剤として多用されており、日本では使用できずに困ったいたものです。またそれとは別にラクツロース製剤も登場します。こちらはこれまで高アンモニア血症の治療薬としてのみ使われていたものです。今回「生理的長官機能改善剤」として認められることになり、こちらも期待されるものです。新しい情報は適宜お知らせしますね。

さて、「じなび」ですが、「おしりラボ」の名前になっています。
検索サイトで「じなび」で検索。jinavi.comでもアクセスできます。じなびの最初のページの右下に「教えて!ドクター」があります。ここをクリックしてご覧ください。スマホの場合は一番下におすすめコンテンツとあり、そこに「教えて!ドクター」があります。ここからもリンクしています。教えてドクターへの直リンクは「こちら」です。

どちらの出演もボランティア活動です。WINKは姫路市医師会員としての協力、「じなび」は岡崎外科消化器肛門クリニック個人としての協力で、出演料をもらったり、反対にお金を払って出演しているわけでもありません。またお話しの内容は、一般の方にわかりやすくしていますので、学会発表や論文とは違います。ある程度の割り切りがある表現になっていますので、全てのかたに当てはまるわけではありません。ご理解くださいね。

学会(日本大腸肛門病学会)に参加するため、2018年11月8日(木)と9日(金)は休診になります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。今年の学会では2演題の発表のほか、「痔核」セッションの座長も指名されています。京王プラザホテルの「富士」という大宴会場での司会になりました。ちょっと緊張しますね。
また11月22日(木)は午後の診察は16時30分からの開始になります。医療安全などについての懇談会出席のためです。こちらは帰って来次第始めますのでよろしくお願いします。

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慢性便秘症診療ガイドラインに論文が引用されました 岡崎外科姫路の肛門科ブログ!

2017-10-17 17:58:31 | 便秘
慢性便秘症診療ガイドライン2017が刊行されました。ニュースです。当院の大腸通過時間についての論文が引用されました。嬉しいですね。ガイドラインの制定にはたくさんの論文が検討され、取捨選択のうえ引用されます。引用されることは学術的にも医療の上でも重要ということを認められたような感じです。今回のガイドラインでは便秘症について、西欧なみにやっと「通過時間」についての分類が取り入れられました。私はSitzmarksというマーカーを用いた通過時間測定について2010年の論文以降検討をおこなっています。4章「診断」の項目4「専門的機能検査」の1「大腸通過時間検査」に引用されています。4章の引用文献は29編あり、そのうちの唯一の和文(日本語論文)として引用されました。励みになります!地方の小さな施設でもこつこつと積み重ねていくとみのることもあるのですね。当院は取り立てて「便秘外来」なんていいませんが、毎日が実は便秘外来なのですね。引用された論文が日本大腸肛門病学会雑誌に掲載されたころの記事はこちらです。懐かしいですね。写真は刊行されたガイドラインの表紙です。

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下剤の強さ(5) 漢方薬の強さ 岡崎外科姫路の肛門科ブログ

2017-08-18 13:04:12 | 便秘
下剤の強さの続きです。体に優しいイメージのある漢方薬は、刺激性下剤としての強さはどうでしょうか。漢方薬の下剤成分大黄について、センノシドA・Bとしての測定結果に基づいています。プルゼニドと同等の薬(センノシドA・B12mg)の強さを10としての指標で示します。

 市販品で有名で入手しやすい「タケダ漢方便秘薬」は1錠で4.7。およそプルゼニドの半分の強さです。これに近いものとして、処方医薬品である、「ツムラ大黄甘草湯」は1包あたり、4.33。大杉製薬「オースギ大黄甘草湯」は4.94。この辺りはだいたい同じ強さです。このほか「クラシエワカ末便秘薬」は2.4と弱いです。大黄甘草湯の他に乾燥硫酸ナトリウムが配合されており、漢方的には「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」という処方になっています。また「クラシエ薬草便秘薬」は2.63。これは漢方の大黄に西洋薬のセンナを混ぜ、さらにオウバクを配合してあります。東洋と西洋の下剤の混成チームですね。武田、津村、大杉の各社のものはかなり強いものですから、毎日連用するのは少々問題がありそうです。やはり刺激性下剤は一時的な利用が良いでしょう。ただしこれまで大変強い下剤を連用されている場合には、これらの薬でもしばらくの間毎日使用して、その後弱いものへ変えるか、減量する場合があります。いずれにしても、「出るから」というだけの理由で安易に使用すべきではありませんね。当院では、これまでの経過からその人その人に最も適した下剤や蠕動調整薬などを使用しています。毎日が便秘外来ですので、お気軽にご相談ください。

お盆やすみに呉市の大和ミュージアムに行ってきました。常設展示は大変充実しており、大和を縦糸に、呉を横糸に大変きめ細かい情報たっぷりでした。博物館では全ての展示や説明をじっくり時間をかけてみることにしていますが、大和ミュージアムの情報量には圧倒されました。途中休みやすみで5時間くらいかかりました。充実。写真は10分の1大和の模型です。

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下剤の強さ(4) 市販のおすすめは? 岡崎外科姫路肛門科のブログ

2017-08-09 13:28:44 | 便秘
下剤の強さの4回目です。市販の刺激性下剤で一番弱いものは、ビオフェルミン製薬のビオフェルミン便秘薬です。箱にも「11歳からのめる」と記載されています。内容は1錠あたり、ピコスルファート1.5mgを主成分として、それにビフィズス菌と乳酸菌を配合してあります。ピコスルファート1.5mgは刺激性成分としては市販品のなかで最小量です。医療用の液体のピコスルファート(先行品商品名は「ラキソベロン」)の3滴分に相当します。プルゼニドを10とする指標では、1.25となります。通常程度の便秘症のかたなら1-2錠は安心して飲めます。この少量の成分にビオフェルミン製薬お得意の整腸剤成分を入れたことでさらに安心できる製剤となっています。

 同様のピコスルファート製剤は医療用では、ラキソベロン錠を先行品とする、ピコスルファート錠が「ラキソベロン」5滴分に相当します。プルゼニドを10とする指標では、2.1になります。当院でも採用しています。市販品でこれと同じ成分のものがあります。佐藤製薬のピコラックス、皇漢堂のビューラック・ソフト、ビュースルー・ソフトです。(コーラックと同じ強さのビューラックA、ビュースルーと混同しないよう「ソフト」の記載に注意してください)

さて、それでは「体に優しい」イメージのある、漢方薬はどうでしょうね。次回お伝えします。
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下剤の強さ(3) 大正製薬コーラックシリーズ 岡崎外科姫路の肛門科のブログ

2017-08-06 14:12:19 | 便秘
下剤の強さの続きです。コーラックのシリーズは大正製薬からたくさんの種類が販売されています。坐薬以外の内服薬6種類(現在5種類)について、弱い方から解説します。なお強さの指標はプルゼニド(=センノシドA・B12mg製剤、センナリド、センノシド錠など)を10として相対的に表しています。

コーラックソフト(2.1)。ピコスルファート主剤で、医療用のピコスルファート製剤と同じ強さの「弱くて良いくすり」でしたが、残念ながら販売中止になりました。2016年のことです、薬局で売る薬としては弱いものは売れないのでしょうか?つくづく残念ですね。
コーラックファースト(2.1)。コーラックソフトにDSS8mgを混ぜた製剤でした。これも2016年に販売中止になりました。現在のコーラックファーストはピコスルファートでなくビサコジル2.5mgに内容変更になっています。コーラックの2分の1の強さということです。
コーラック(4.2)
コーラックII(4.2)。コーラックにDSS8mgを配合したものです。
コーラックファイバー(6.8)。センノシドに繊維を配合したものです。他に刺激性成分のケツメイシが入っていますので、正確には6.8+αです。
コーラックハーブ(10.0)。センノシドA・B12mgに甘草を配合したものです。内容的にはプルゼニドに甘草をプラスしたものです。

コーラックシリーズではピコスルファートをやめてビサコジルに変わったものがありますが、およそプルゼニドの5分の1の強さからプルゼニドと同じ強さのものまで、いろいろ揃えていることがわかります。良心的ですが、残念ながら、弱いものは売れないのでしょうね。薬局としても「効きが悪い」と思われてしまうと売れないのでしょう。便さえでればよい、という考えで薬を求める方が多いことが考えられます。

さて、では弱くても体への悪影響の少ない下剤は市販のものではなんでしょうね。次回お話しします。
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下剤の強さ(2) コーラック、ビューラック、ウェストン、サトラックス 岡崎外科 姫路の肛門科ブログ!

2017-08-04 12:31:23 | 便秘
下剤の強さの続きです。ビーラックA、ビュースルー(皇漢堂)、ウェストンピンク(小林薬品)、サトラックスエース(佐藤製薬)これらの強さはどうでしょうか。答えは「下剤としての強さはコーラックと同じ」です。これらの薬の有効成分はビサコジル5mgであり、刺激性下剤としての強さは同じものです。中でも、ビューラックAとビュースルーはコーラックと中身は全く同じものです。ウェストンピンクは乳酸菌が追加されています。コーラックII(コーラックツー)にはDSSという便のかさを増やしてつるりで出やすくする成分が8mg配合されています。サトラックスエースはコーラックIIの成分にさらにビタミンB6が配合されています。各社いろいろ工夫されています。このDSSという成分は「ジオクチルスルホサクシネート」であり、当院でも使用しているビーマス配合錠にも含まれている成分です。

コーラック、ビューラックA、ビュースルー、ウェストンピンク、サトラックスエース、コーラックIIはほぼ同じ強さ。どうしても出ない時に1錠程度服用するのに適したお薬です。量を増やしたり、連用はしないほうがよいお薬といえます。強さ指数は4.2です。(プルゼニド、センノシドA・B 12mgを10としたとき)

 さて、コーラックとコーラックIIがでてきた、大正製薬ですが、他にもコーラックのシリーズがあります。コーラックソフト、コーラックファースト、コーラックファイバー、コーラックハーブいろいろありますよ。全部が揃っている薬局は珍しいでしょうが、これらの強さについての薬剤師さんの説明が(患者さんから聞くたびに)いろいろで混乱しています。次回はこのコーラックシリーズの強さと成分を詳しく説明しましょう。

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下剤の強さ(1) 岡崎外科姫路の肛門科のブログ

2017-08-02 13:32:19 | 便秘
暑い日が続きますね。熱中症に注意してください。濃い汗をかいたときは塩分の補充も必要です。

さて、刺激性下剤と言われる下剤については、薬局で簡単に手に入ることで安易に使われすぎています。当院では刺激性下剤を減らして、お腹の蠕動調節でここちよい排便になるように日々努力しています。学問的裏付けとして、刺激性下剤の強さを判定しています。今回兵庫県医師会医学雑誌に発表した内容から、皆さんにクイズ形式で説明してみましょう。難しい理屈は後回しにして、まずはご覧くださいね。

 まず市販の下剤のうち大変よく使われている、大正製薬の「コーラック」ご存知ですね。コーラックには何種類も派生品がありますが、ここでは「コーラック」についてです。コーラックは有効成分として1錠にビサコジル5mgが配合されています。ではこのコーラックの強さは、病院でよく処方される「プルゼニド」と比べてどのくらいの強さと思いますか?プルゼニドは1錠中にセンノシドA・B 12mgが配合されています。最近は後発品がたくさん出回っていますので、一般名でいうところのセンノシド錠、あるいはセンナリド錠と言われる、小さな錠剤が同じものです。両方とも服用されたことのある方が多いと思います。バリウムの検査のあとで、2錠出される薬は大抵は「これ」です。

 はい、それでは結果です。プルゼニド(センノシド、センナリド)の強さを10としますと、コーラックの強さは4.2になります。コーラックはプルゼニドの半分より少し弱いと言うところですね。

 それでは次の問題です。ビーラックA、ビュースルー(皇漢堂)、ウェストンピンク(小林薬品)、サトラックスエース(佐藤製薬)これらの強さはどうでしょうか?プルゼニドよりどうでしょう、コーラックと比べてどうでしょう?答えは次回に。

 日本大腸肛門病学会の雑誌編集委員に選ばれましたが、早速に査読の依頼があり、お仕事始めています。査読というのは、投稿された論文を評価し、合格不合格を決めるだけでなく、どこをどうすれば、さらに良い論文になるかを伝え、雑誌にふさわしい論文にしていく仕事です。医学的に正しいかどうかはもちろんですが、論文の筆者の個性まで踏まえて素晴らしい論文にすることが大切です。論文として掲載されることで、日本の大腸肛門病学が進んでいくのですから、とてもやりがいのある作業です。忙しいですが、がんばります。新しい学会の委員の一覧表はこちらです。

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新しい便秘治療の論文が刊行されました 岡崎外科姫路の肛門科

2017-06-23 14:04:14 | 便秘
当院で便秘治療中のみなさん!調子いいですか。当院は「便秘外来」なんて言わないけれど毎日が便秘外来になっています。今回ご紹介するのは、昨年の兵庫県医師会医学会で発表して「優秀演題賞」を受賞した内容についての論文です。世の中にたくさんの下剤、刺激性下剤が出回っていますが、その強さを市販の薬も医療用の処方薬も含めて「強さのランキング」をつけているのです。強い刺激性下剤を使いすぎて、困り果てて当院受診される方が多いです。そんな時に、医療用のもので、一旦弱い刺激性下剤に替えて、その後徐々に減らしていくためにランキング表が必要なのです。今回は論文が出る前から、その内容に注目をいただき、多くの方から「別刷り」の要望もいただいています。医療関係(医療機関、製薬関連)の方は通常の論文と同様の対応をいたしますので、ご連絡ください。患者さんでもご希望の方は院内で読めるようにしたいと思いますので、ご要望をお伝え下さい。一般の方にも有意義な部分がありますので、ブログでも少しずつご紹介することにしましょう。お楽しみに。写真は掲載された兵庫県医師会医学雑誌、第59巻第2号の表紙です。下はタイトル部分の様子です。

ご報告です。日本大腸肛門病学会編集委員会より邦文誌編集委員への就任を要請され、快諾いたしました。臨床肛門病学に続いて、二誌目の編集委員です。長い歴史を持つ、日本医学会分科会である大腸肛門病学会の編集委員ともなると身が引き締まりますね。総勢18名の先生方は錚々たるもので、少々最初は緊張しそうですが、肛門科分野の代表として誠心誠意頑張ろうと思います。編集委員会委員(2016年3月時点)の一覧表はこちら。大学や大病院の偉い先生ばかりですね。診療所の医師はなんと私一人のようですね。


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