9月5日の天声人語が面白かった。
人語氏が昨夏蚊を話題に取り上げた。そこで「蚊にかまれる」と書いたところが読者から次々と問い合わせをいただいた。「かまれるという表現は初めて聞いた」とか「私は刺されるというけれど、これは方言なのか」「食われるを聞いたことがある」など。
私は自分が日頃話す時、どう表現しているか、より、漫画チックなイラストには口の部分には注射針のような針が書かれているではないか、あれが本物の蚊の姿ならば、「かむ」ではなく「刺す」だろうと思ったのです。
そんな風に頭の中で蚊について思いを巡らせている間に、こんなことに思いが行きました。そうだ、山口県では「蚊にかぶられる」と言っていたな、と。
「かぶる」は「かぶりつく」のイメージだと思います。子供がスイカにかぶりついた、のように少し大きいものに大きく口を開けて勢いよく・・・のイメージだ。
これは針のイメージではないな。歯があって、大きな口を開くどんな蚊のイラストを想像したのだろう。
今東京では我が家は「刺される」を使っているような気がします。