9月13日、朝日新聞夕刊一面に、母娘3人で短歌づくりを楽しみ、朝日歌壇の入選常連。この度歌集を出版したとのこと。
もうあれから時は過ぎましたけれど、俵万智さんが「サラダ記念日」を出され、現代語でこんな短歌が詠めるのだと、心を揺さぶられたことがありました。その短歌と同様に、私の固まった心にショックを与える素晴らしい短歌です。
細々したことは、どうぞ新聞で読んで見てください。ここではその記事に乗っていた家族の短歌のみ書き抜きます。
★ 家族での短歌づくりの始まりになった母親のうた
タンポポの綿毛で練習したおかげ二歳のろうそくふぅーと一息
★ 小学一年生の聡介さん(弟)の短歌。4人の選者全員から選ばれた。
ふうせんが九つとんでいきましたひきざんはいつもちょっとかなしい
★ 「パパも・・」と勧める子どもの励ましで、父も詠んで見る。が落選。
母からのお祝いメールが届かないもう二度過ぎし誕生日の朝
★ 父親の初めての短歌づくりを読んだ姉の作品。入選
弟が父に短歌を教えてた「ならったかん字はぜんぶつかいや」
★ 姉弟の、4人の選者から選ばれた星4つの作品
姉 いつもよりながくてすこしきつかったそつえんのひのせんせいのだっこ
弟 体いくかんでしゅうりょうしきをしていたら外からものほしざおを売る声
引き算が、悲しいという感覚。私はこれを素直に感じ取る繊細さを持ち合わせない。感受性のもんだいかな?
家族4人の生活の温かさが、短歌とともに心にしみる記事でした。