私が大学生の時、母の実家に下宿させてもらっていました。珍しい苗字でした。
「彌源治」(やげんじ)が姓で、当時の戸主(母の兄)は「斎」(ひとし)でした。
この4字をずらりと並べて書くと、大抵の人が「何と読むの?」と首ををひねったものでした。ある時、「弥源治」(弥は略字で書いておりました)と書いたのを見て、友人が「源」を勝手に「原」にして「やばらおさむ」さんちに下宿してるのね、と言ったものでした。
全国的にもあまり数多くはない苗字のようで文房具屋の印鑑の塔(何という物?)には見つからないということでした。ただ同じ地域には3・4軒「彌源治」がありましたが、古くは一族であったかもしれないけれど、今は親戚でもなんでもないとのことでした。
9月14日の朝日新聞、「ひと」欄に高信幸男(たかのぶゆきお)さんという「珍しい名字を探し続けて50年」という方が紹介されていました。中にいくつかその珍名が書かれていました。今週は、これの盗み記事になりますが、雑学に面白いかと載せてみます。
四十八願・・・よいなら
一番合戦・・・いちまかせ
月見里・・・・やまなし
月見里は以前同じような珍名を取り上げた文で読んだことがあります。私の覚え間違いでな無ければ、「空の月がよく見えるのは回りにさえぎる山がないから」ということでした。
四月朔日・・・わたぬき
旧暦の4月1日に着物に入っていた綿を(暖かくなったので)抜くことから「わたぬき」
高信さんは全国の電話帳で珍しい名前を見つけては書き抜き、いわれは本人に電話して聞くなどで解明しているとのこと。