「SDGs」ってなんじゃ??。横文字アレルギーの私はなかなか食いつけない気持ちがしていました。
でも世の中、この頭文字の意味するところは明確に分からなくても、自分でできる範囲で何らかの行動を起こしているようです。この小さな積み重ねが少しずつでも、地球を救い、海をきれいにし、人間の繋がりをスムーズに、他人のことを自分とは違っていても、理解できるように、その他エトセトラ・・・進んでいますよね。
今日は新聞記事から見つけた「SDGs」。
娘Maの長男・H君はコンビニ大手のローソンに就職しました。はじめ内情を知らないのに、聞きかじった知識で「大丈夫?ブラック企業ではないの?」などと危うんでいたのですが、これは全く違っていました。張り切って勤めているようです。ばば馬鹿というのか、「ローソン」の文字はピンと目に入ってくるのです。
少し前の新聞記事に、聴覚に異常がある人のために、こんな工夫をした、という報道がありました。聴覚異常の社員が提案したことで実現したのだそうです。
耳の不自由な人は、相手のくちもとの動きで言葉を判断するのだそうです。ところがマスク生活になりました。お店にこんなシートを置いて、指差しで伝えられるようにしたとのこと。
シートも良い工夫ですが、社員に耳の不自由な人も採っているということが「SDGs」だと思ったのです。
下にシートをスキャンしたものを載せます。
今朝の朝日新聞。ロンドンのユニクロが穴の開いた古洋服を、日本伝統の刺し子でみごとよみがえらせて、ロンドンっ子の評判になっているんだとのこと。そうだ、刺し子は確か東北地方の作業着を狂人にしたり、保温性を高めたりした技術ではなかったかな。実用だけでなく、美術として活用したのか。すばらしい!!
安価なものを数多く買ってすぐに捨てるというおしゃれが認められたこともありますが、こうしたじっくり手間をかけて再生したものを愛用する、文化の継承にもなるし。
私の3兄はとても真面目で、物事を徹底してやりあげる、じっくり型の人でした。戦時中、金属は最低限を残し、鍋釜の類まで集められました。残ったかけがえのない釜も今の様に品質が良くなかったのでしょう、小さな穴が開いて「いかけ」をしなければならないということがありました。竈で薪での燃料です。釜の底は焦げたり、外側は煤だらけになります。母が4兄に、その磨きを頼みました。兄は徹底的に磨きに磨きました。過ぎたるは及ばざるがごとし、底に穴が開きました。
母が小さい声でいいました。「あねえに磨かんでもええのに」と。
物のない時代、その穴はどうしたでしょう。「鋳掛(いかけ)}という技術がありました。釜を日にかざし、小さな穴を見つけるのです。見つかったら、釘の脚の短い、素材は柔らかめの金属、がありました。釜の穴に釘状の足を通します。釘状の平らな帽子で穴はふさがります。脚の余分をトンカチでたたき、ぴったり穴をふさぐのでした。勿論責任上3兄が修繕したのでしょうね。