おせっちゃんの今日2

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5分前行動の私と遅刻の多い君

2021-09-24 13:43:03 | いろいろ

先日朝日新聞「声」に大学生の声が載っていました。そのタイトルを今日の記事のタイトルにそのまま使いました。その声のあらましを書いてみます。

私は約束の5分前には待ち合わせの場所にいるタイプ。だから大抵待ち合わせの人を待つ立場になる。たまたま少々遅れた時に限って、相手が待っている。相手は遅れても平気な顔をしているが、私は非常に申し訳なく、落ち込む。


先の戦争が終わって、平和が戻った時も、「隣組」という制度は健在でした。戦時中国民の心を一つにするためのものだったと聞いたことがありますが、ふるさとでは隣近所で何か事をしようとする時、回り持ちで場所を提供し、会合が開かれていました。昼間は農業仕事がありますので、夕食を済ませて夜の会合でした。氏神様のお祭りについて。田んぼの灌漑用水路の整備のうちあわせ、いろいろあるのです。
この開始時間が大変なのです。始まりの時間が全くあってないようなものなのです。
「お母ちゃん、7時よ。遅れるよ」
「いいの、どうせN村時間だからまだ始まらん」
どの家でも同じような会話がなされるのです。
半分娯楽でもあったのでしょうか、集まるのに時間がかかり、集まってから話し合いに入るのに、またまた時間が過ぎていくのでした。何度も「○○時間は止そう」と意見は出るのですが直る気配もなかったのです。のんびりしたルーズな時間感覚でした。

わが家はサラリマンの夫の転勤について、家族で引っ越しをしていました。娘Maが中1を、息子Kが小学校を終えるのを待って、北九州小倉に越しました。3年経ってKは小倉高校に入学しました。入学式に、親として私が出席しました。入学式開始は9時だったかな、体育館に整列していました。シ~ンと静まり返った体育館にラジオの声が聞こえます。???なにこれ?
ぽ・ぽ・ぽ・ぽ~ん。時報です。と同時に教頭先生の「これより入学式を開始します」。ここまでやるか。
○○時間感覚の尻尾が残っている私は唖然としていました。

この時間感覚の時代による違いを思い知らされたのが、若者がみんな携帯(後にスマホ)を持ちだした後に、取り残された婆さんでした。他人との待ち合わせ。会うべき日時、場所、これを間違えたらこの大都会では会う術がないと考える化石人間。「そうかあ。おばあちゃんたちはそうなんだ。今そんなに細かく決めてないよ。おおよそ会おうと言っていたら、あとは携帯で連絡すればいいの」。
そう言われて、若者観察。「あ、いまどこ?」「一寸寝坊したまだ家、もうちょっと後で連絡する」「ああいいよ。時間つぶしてる」。

なんとまあ。


ワンちゃんの嫉妬

2021-09-23 13:35:52 | いろいろ

台風14号が抜けて行ってから、早めの秋がやってきて空の青さ、風の爽やかさ、中秋の名月の清らかさ、かすかに匂う金木犀の香り、素晴らしい日本の初秋を満喫していました。今日は久しぶりに夏日にまで温度が上がるとか。

婆さんのウオーキングは日傘をさしてです。いつもの広場に顔見知りの人がいないなあと思っていましたら、周回路でお会いしました。大の犬好きで、散歩の犬皆を手名付けていらっしゃる男性、賢そうな顔をした日本犬連れのママ、そして外野の私。しばらく立ち話です。
「昨日、この子に噛まれたのよ~」
「あら、ママをかんだの?どうしたのよ」
「テレビを並んで見ていたのだけれど、とても可愛いワンちゃんが出てきたのよ。本当にかわいい子だったの。思わず”かわいい!!”って叫んじゃったの。途端にガブリよ」
「あ、それ焼き餅。広場で他のワンちゃんなどたくさん集まった時、唸ったり吠えたりするじゃあない。テレビの中のワンちゃんに焼き餅やいたんだ」
「エ~エ、犬にそんな感情があるのですか」
「あるんですよ。結構感情的に微妙なのよ」
「3歳児くらいかしらね。」
「普通犬は3歳半の子供と同じ、というけれど」
「いつもは酷くは叱らないのだけれど、昨日は私の腕に牙の穴が開くほどだったから、厳しく叱ったの。そうしたら不貞腐れちゃって、布団の上で、ジャーっとオシッコよ
でも悪かったと思うのでしょうね、それから態度がおかしいの。私から距離を置き、目を合わせないようにするのよ」

最後は、「そんなところも可愛いのだけれどね。ちょっとしょげているところが滑稽で笑ってしまうのよ」とのこと。

子育ても、叱ったり、怒鳴ったり、べそをかいた子に、思わず噴き出したことも、あったっけなあ。


逃げの言葉…想定外

2021-09-22 13:52:31 | 言葉

何年前のことだったでしょうか、行方不明の男児を見つけ出して世に知られたスーパーボランティア・尾畑春夫さんは、こう言っているとのこと。(折々のことば 9月21日)

「思う」以上の逃げ言葉があるの。何やと思う?・・答えは「想定外」ちゅう言葉よ。

想定外とは危険の認識の甘さ、もしくは日頃の点検の怠りの弁明でしかないと彼はいう。
気候、気象の荒々しい変わり方、100年に一度が毎年のように押し寄せる。自然界だけではない。人の感情の動きも想像がつかないほどの残忍さ、またあっけらかんと「殺す相手は誰でもよかった」という人が珍しくなく出現する。普通の想定では追っつかない。

折々のことばの解説者・鷲田清一氏は想定外に引き続き、近頃頻繁に使われる「個人の感想です」をあげています。いかにも自分の意見のように述べて置いて最後に「個人の感想ですけれど」と責任追及をかわす予防線を張る、と述べている。自分の言葉に責任を持たないように逃げるあいまいな発言。

他にも、「・・・みたいな」と煙幕を張り、いかにも相手を立てて、尊敬しているような、「…させていただく」の大安売り。ちょっと古いけれど「・・・のほう」も一時はやりましたね。。

 


意地悪ばあさんの涙

2021-09-21 13:53:45 | 思い出

昨日は、姉の重い話で失礼いたしました。
今日は、Hさんの手元で命をつないだ古いブログでの記事です。姉の記事をHさんに送った時、おまけのように幼い頃の私の記事も送っていたのです。それが無事里帰りしてくれたのです。何度もしつこい言い草ですが、消えてしまった古いブログの記事です。「おせっちゃん」がどんな女の子だったか、想像してみてください。そして今後ともよろしくお願いいたします。


古い記事から・・・姉は広島原爆の被曝者でした

2021-09-20 14:27:21 | わが家の話

昨日、Hさんから電話をいただきました。ずいぶん長い間お互いご無沙汰でした。

Hさんの友人が太平洋戦争のことを、子どもたちに語り継ぐという運動をしていらっしゃるのだそうです。Hさんにも、何か話し継ぐべきことはないかと聞いていらしたのだそうです。Hさんには私がブログに(15年続けていたものが消えてしまったのですが)被爆した姉のことを書いた記事を、読んでもらおうとプリントアウトして差し上げていたのです。それをそのままお友達に送っていいかと承諾を求めていらっしゃったのです。
勿論OKです。「それ消えてしまってないものとあきらめていたのよ、保存してくださっていたのね、ありがとう。コピーして私にも下さい」と頼んだことでした。

古い記事ですが、今は亡き姉の大切な思い出です。よろしかったら、読んでやってください。字が小さくて読みづらいと思いますが、お許しくださいませ。

Hさんの友人の運動では、昭和20年8月6日の原爆投下で、翌7日と8日新聞が空白になっているのを、原爆投下直後に爆心地を目ざした三人の記者・カメラマンがその時の取材にもとづき、当時の気持ちそのままに新聞を発行したのだそうです。そのコピーも私に送ってくださいました。