近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

心地よい晴天に咲くヒナゲシの花。

2007-05-21 11:26:59 | 花好きずき
 きのうに引き続いてさわやかな晴天である。
風がそよそよと吹き、心地よさを感じるが、先日の雨に濡れていたヒナゲシも
元気を取り戻したかのように咲いている。













【雛罌粟(ひなげし)】

・罌粟(芥子:けし)科。
・学名 Papaver rhoca (雛罌粟)
     Papaver nudicaule(アイスランドポピー)
     Papaver orientale(オリエンタルポピー)
     Papaver dubium (長実雛罌粟)
   Papaver : ケシ属
   nudicaule : 裸茎の
   orientale : 東洋の、東方の
   dubium : 不確実の、疑わしい
  Papaver(ペパベール)は、ラテンの古名の
  「papa(幼児に与えるお粥(かゆ)」が語源。
  ケシ属の乳汁に催眠作用があるため、
  乳汁を粥に混ぜて子供を寝かしたことに由来。
  また、花弁が薄いので、紙のパピルスに似ていることが
  由来、とも。
・開花時期は、 4/ 5頃~ 6/15頃。
 早咲き遅咲きがある。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・花弁は非常に薄く、しわがある。
 つぼみは最初は下向きで表面に毛が生えており、
  咲くときに顔を上げ、2つに割れて花が出てくる。
 その風情がなんとも不思議。
・ちまたに咲いている雛罌粟からは採取が禁止されている
  「アヘン」は、取れません。
 植えても大丈夫です。ご安心を。
・「雛」は小さい、かわいいの意で、ケシの中では小型で
  かわいい花であることから。
 漢字の罌粟(けし)は漢名からで、実の形が罌(もたい。
  液体をいれる口のつぼんだ甕(かめ))に似ていて、
  種子が粟(あわ)に似ているから。
  種子は非常に小さく、そこから「芥子粒(けしつぶ)」の
  言葉ができた。
・別名 「虞美人草」(ぐびじんそう)
     中国歴史上の絶世の美女である虞美人にたとえた。

(出典:「季節の花300」)