序盤の先制むなしく、延長１１回でサヨナラ負け。先発・内海、投手戦の末、８回に力尽く。

原巨人　借金１０…球団創設以来６度目の屈辱 ― スポーツニッポン

（巨人２－３ヤクルト、７日 、神宮）

　敗戦にうなだれたまま球場を後にしようとする巨人・越智と阿部に、原監督が歩み寄った。「開き直っていこう！しようがない」。しかし、その指揮官の目も真っ赤に染まっていた。

　「同じようなゲーム展開になりますね…。みんなでカバーし合うんだけど、うまくいかないな」。言葉を絞り出す指揮官の背に、「何とかしてくれ！」というスタンドのファンからの悲痛な叫びが突き刺さった。

　ヒーローをヒーローにしきれない。４回１死一、二塁。大村が先制右前打。ロッテから移籍後２度目の先発出場で仕事を果たした。前夜の敗戦後、原監督は「チームを救う真の男が出てこない」と言った。待望の救世主に大村がなっても不思議ではなかったが、ここから追加点が奪えない。さらに好投を続けていた内海が８回に力尽き、同点打を許した。大村は１日の中日戦（東京ドーム）でも、同点の８回に代打で登場。移籍初打席で１号ソロを放ったが、試合は逆転負けを喫した。

巨人・内海１０勝到達ならず「悔い残る」 ― サンケイスポーツ

攻防激しい延長戦の末、サヨナラ負け ― 巨人軍公式サイト

出来が悪くても勝つのが田中、オセロゲームもストップ。

マー君“持ってる”今季ワースト３失点も６連勝…楽天 ― スポーツ報知

◆オリックス３―４楽天（７日・京セラドーム大阪）

みけんにしわを寄せ、どこともなく１点を見つめた。今季最短の６回で降板し、今季ワーストの３失点。ベンチへ戻った田中は、しばらく身動きせず考え込んだ。「きょうは迷惑しかかけなかった。情けないですね…」。自身６連勝で９勝目をあげたが、反省の言葉ばかり並べた。

　躍動感が影を潜めた。味方が３点を先取した直後の初回。１死一、三塁のピンチを招くと、Ｔ―岡田に対し、最後は３度も首を振って勝負球に内角直球を選んだが、あっさりと左犠飛を許した。球速表示は１４６キロだったが、体重が乗り切らず、本来の球威を欠いた。「チームに流れを持ってこられるような投球を意識している」と普段から最もこだわる立ち上がりも、「見ていただいた通り、良くなかった」と悔しげ。

マー君、ヨレヨレ９勝！オセロ地獄止めた ― サンケイスポーツ