最近、何年ぶりかで「渡鬼」の最終編と「鬼平」のスペシャル版を見たのだけれど、まず感じたのは役者の歳を経たこと。
いずれも20年続いたテレビドラマである。
渡鬼では役者もさることながら、作者やプロデューサーが年齢限界にきたのだろうか。
なんとかすべてを一本締めで締めくくり、最終回を成し遂げた感であった。
それはそれなりにめでたしめでたしで、ほのかな予感と余韻を残して終わった。
一方、鬼平である。
嵌り役だった中村吉右衛門の小気味よい精悍さはなくなっていた。
人間国宝だけある重厚さは醸しだしていたが・・・・
そして梶芽衣子のおまさである。彼女もこれが限界かなあと思った。
渋い役回りだった江戸家猫八の彦十はいなくなり、粂八、五郎蔵も年老いて、もう密偵は勤まりそうもない。
憎めない若同心、うさ忠(木村忠吾)でさえも若くはなくなっているではないか。
やはりこれも最終回となるのであろうか、淋しい限りである。
剣客商売に続き、再放送シリーズを欠かさず録画して見てきた、
毎回あの哀愁のエンディングテーマ曲が終わるまで名残惜しく見続けたものである。
http://www.youtube.com/watch?v=uwLJTs3y7hw&feature=related
無理もないなあ、重ねて自分も年老いてきたことである。