60歳でリタイアしてからというもの、好きな旅行や食べ歩きやドライブに、いつも妻が喜んで付き合ってくれていました。よそ目にもオシドリ夫婦と言われていましたね。
妻が唯一の理解者、話し相手だったような生活でした。
妻がいなければ成り立たないような人間でしたよ。
妻に先立たれ暫らくは途方にくれました。
言い表せないほどの喪失感を味わい、それが長らく続きました。
それがどうでしょう、いまや平然と淡々と生きています。
一年が経ち2年が経ち・・・
人間はどんな状況にも適応していき、いやおうなく悲しみにも慣れていくものですね。
この世の多くの人が、伴侶や愛する人を失う悲しみを体験しているはずです。
誰もがそれを乗り越え、寂しさや哀しみを抱えながらも生きているのでしょう。
私は1人で生活できる期間は自由で静かに暮らすことを好みます。
ペットを飼い、植物の世話をし、思いつけばふらっと1人で出かける・・・
犬は無償の愛情を惜しみなく与えてくれ、花が咲いたときにはその美しさに慰められます。
一人旅も心を癒してくれます。
心配しても仕方がない、あまり先々のことを計画したり予定を考えていませんね。
動けなくなれば、どこでも良いから病院か施設へ入れてもらうつもりです。
それも叶わなければ・・・・なんとかなるでしょう。 掲示板(談話室)より
沖縄で見かけた芸術品・・生木で細工して育てられています。