諦めない教育原理

特別支援教育は教育の原点と聞いたことがあります。
その窓からどこまで見えるか…。

129 「ズレ」を考える #2 筋肉とテクノロジー

2021年04月04日 | 「ズレ」を考える
道 5月の南アルプス 鳳凰三山稜線

前回、脳の指示と筋肉の出来る範囲との「ズレ」は誰にでも多少なりともあるが、それが大きく自分の管理下に置きにくい状態になると「障害」と呼ばれ状況になる、と書いた。

考えて見ると、誰にでも「あるべき自分」と「ここにある自分」とがある。
この「ズレ」をどうするかは切実な問題である。
そして、従来それを人生の現実として各自の努力によって受け入れる指導をしてきたように思う。
「自己理解がすすんだ」とか「大人になった」といった内面の変化に期待してきたように思う。

しかし、この「ズレ」の課題をテクノロジーがまったく別の文脈から一挙に克服しようとする動きがここ10年間で目覚く進んできている。
まずは、次の動画を。

Apple – Accessibility – Sady
https://www.youtube.com/watch?v=XB4cjbYywqg&t=3s

「障害者が豊かに暮らせる環境を」(視線入力)
https://www.youtube.com/watch?v=B715Y83aJfg&t=111s

分身ロボットOriHime
https://www.youtube.com/watch?v=Y9Uewe9ZxUo

iPadタッチャー
https://www.youtube.com/watch?v=dJV5jhfBwjo

ユーザインタフェース Ontenna
https://www.youtube.com/watch?v=U-x5jB3GE5U&t=71s

「ズレ」を技術で解決する取り組みは、目覚ましい。採算を考えず大企業も開発に乗り出してきている。今までにない発想。

テクノロジーというと、その語感から少しドライな印象を受けるが、これらの動画を見ると技術者の心意気みたいなもの感じ、そういう意味からも嬉しい開発にでもある。

確かに、違う文脈というと、違和感のある人もあるかもしれないが、積極的に勧める価値は十分にある。
そして、そのためには、心意気のある技術者の他に、実際に子ども達に勧める紹介者がもっといていい。

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