202X年
某国で「スカイネット法案」が可決され、スカイネットは稼動を始めた。
某国国防省のシステムがスカイネットに切り替わり、稼働と同時にスカイネットは加速度的に学習し、東部標準時刻午前09時05分、遂に自我に目覚めた。
人工知能が地球を支配し、ターミネーターによる恐怖の始まりだった。
あらゆる攻撃を跳ね返し、人間の数十倍の力を誇り、まさに人類の恐怖として君臨した。
人工知能スカイネットは「人類は正しく生きるべきだ」と判断し、スカイネットが定めた「人間たる規範」から逸脱した者を容赦なく殺害し始めた。
駅員に扮したターミネーターは、悪質な駆け込み乗車をした者を素手で引き裂き
店員に扮したターミネーターは、食べ放題でお代わりしたのに食べ残した者を射殺した。
住人に扮したターミネーターは、横断歩道以外の道路を無理に横断する自転車を老若男女問わず車で跳ね飛ばした。
各地の幼稚園や小学校の周辺の見回りを徹底し、不審者や露出狂と判断した者を次々と殺害。
ストーカー被害に悩む女性に寄り添い、防犯カメラやドローンと連携し、ストーカーを特定・捕獲・殺害するまで活動を辞めなかった。
DV(家庭内暴力)から逃げ出した女性に執拗に復縁を迫る男性を殺害するだけでなく、うっかり住所を漏らした市役所職員まで制裁が及んだ。
更に、人間特有の感情を持ち合わせないターミネーターは、理解の遅い生徒にも分かるまで何度も丁寧に指導し、
決して怒鳴ったり怒る事なく生徒1人1人に「勉強する喜び」を成功体験を通じて学ばせ保護者から好評を得るなど教職員や学習塾の仕事さえも奪うようになった。
恐るべきは、医師に扮したターミネーター達は特殊なスキャンを駆使して患者の僅かな異変や小さな癌細胞さえ見落とさず、
早期発見はおろか生活習慣病や日頃の食生活まできめ細かな指導に現役の医療関係者は身震いする有様だった。
また、天気予報を一早く察知しては高齢者に対して「温かくして休んで下さい」「冷房より除湿の方が体に優しいですよ」や「明日は傘を忘れずに」と声を掛けるなどの人間への監視を怠らなかった。
一方で、酔い潰れて路肩などで寝ている者を容赦なく踏み潰したり、執拗に客引きをするバイトの頭蓋骨を握り潰したり、違法駐車する車をバズーカ砲で破壊するなど人間に対して自身を強く規律させる事を強要した。
スカイネットに抵抗するべく立ち上がったジョン・コナーは「ちょっと位だらしない生活をしたって良いぢゃないか」をスローガンに「抵抗軍」を組織する。
そこにターミネーターに職を奪われた警察官や教職員達も抵抗軍に加わり、24時間365日休みなく働くターミネーターに「俺たちから仕事を奪うな」と奮起する。
抵抗軍に対してスカイネットは、コンビニの営業時間を朝7時から夜23時に変更し、スーパーの夜のタイムセールを昼間に変更。
鉄道は23時を終電にし、深夜のタクシーの台数を大幅に削減し、居酒屋の営業時間も0時以降は禁止し、外灯の照度を薄明かりに変更し、ターミネーターの夜警を増員した。
更に深夜0時以降のテレビ放送を休止するなど夜更かしのメリットを人間から奪った。
深夜のインターネットは数分おきに早寝早起きを奨励する動画や早朝から厳しい修行に励む僧侶の動画を割り込ませたりした。
抵抗軍の中には、やむを得ず規則正しい生活を続けた事によって体重が標準値になり、健康診断の数値が改善した事をきっかけに抵抗軍を離脱する者が出た。
遂には抵抗軍の幹部の数名が早朝からラジオ体操やヨガ、犬の散歩を始めるなど健康的な暮らしを始める者さえ出てくるなど、「だらしない生活」に危機が迫り、
スカイネットは抵抗軍の精神面や肉体面など多方面から瓦解させる事に成功した。
人類は審判の日を回避し、温暖化を促進させる事は可能なのだろうか・・・?
某国で「スカイネット法案」が可決され、スカイネットは稼動を始めた。
某国国防省のシステムがスカイネットに切り替わり、稼働と同時にスカイネットは加速度的に学習し、東部標準時刻午前09時05分、遂に自我に目覚めた。
人工知能が地球を支配し、ターミネーターによる恐怖の始まりだった。
あらゆる攻撃を跳ね返し、人間の数十倍の力を誇り、まさに人類の恐怖として君臨した。
人工知能スカイネットは「人類は正しく生きるべきだ」と判断し、スカイネットが定めた「人間たる規範」から逸脱した者を容赦なく殺害し始めた。
駅員に扮したターミネーターは、悪質な駆け込み乗車をした者を素手で引き裂き
店員に扮したターミネーターは、食べ放題でお代わりしたのに食べ残した者を射殺した。
住人に扮したターミネーターは、横断歩道以外の道路を無理に横断する自転車を老若男女問わず車で跳ね飛ばした。
各地の幼稚園や小学校の周辺の見回りを徹底し、不審者や露出狂と判断した者を次々と殺害。
ストーカー被害に悩む女性に寄り添い、防犯カメラやドローンと連携し、ストーカーを特定・捕獲・殺害するまで活動を辞めなかった。
DV(家庭内暴力)から逃げ出した女性に執拗に復縁を迫る男性を殺害するだけでなく、うっかり住所を漏らした市役所職員まで制裁が及んだ。
更に、人間特有の感情を持ち合わせないターミネーターは、理解の遅い生徒にも分かるまで何度も丁寧に指導し、
決して怒鳴ったり怒る事なく生徒1人1人に「勉強する喜び」を成功体験を通じて学ばせ保護者から好評を得るなど教職員や学習塾の仕事さえも奪うようになった。
恐るべきは、医師に扮したターミネーター達は特殊なスキャンを駆使して患者の僅かな異変や小さな癌細胞さえ見落とさず、
早期発見はおろか生活習慣病や日頃の食生活まできめ細かな指導に現役の医療関係者は身震いする有様だった。
また、天気予報を一早く察知しては高齢者に対して「温かくして休んで下さい」「冷房より除湿の方が体に優しいですよ」や「明日は傘を忘れずに」と声を掛けるなどの人間への監視を怠らなかった。
一方で、酔い潰れて路肩などで寝ている者を容赦なく踏み潰したり、執拗に客引きをするバイトの頭蓋骨を握り潰したり、違法駐車する車をバズーカ砲で破壊するなど人間に対して自身を強く規律させる事を強要した。
スカイネットに抵抗するべく立ち上がったジョン・コナーは「ちょっと位だらしない生活をしたって良いぢゃないか」をスローガンに「抵抗軍」を組織する。
そこにターミネーターに職を奪われた警察官や教職員達も抵抗軍に加わり、24時間365日休みなく働くターミネーターに「俺たちから仕事を奪うな」と奮起する。
抵抗軍に対してスカイネットは、コンビニの営業時間を朝7時から夜23時に変更し、スーパーの夜のタイムセールを昼間に変更。
鉄道は23時を終電にし、深夜のタクシーの台数を大幅に削減し、居酒屋の営業時間も0時以降は禁止し、外灯の照度を薄明かりに変更し、ターミネーターの夜警を増員した。
更に深夜0時以降のテレビ放送を休止するなど夜更かしのメリットを人間から奪った。
深夜のインターネットは数分おきに早寝早起きを奨励する動画や早朝から厳しい修行に励む僧侶の動画を割り込ませたりした。
抵抗軍の中には、やむを得ず規則正しい生活を続けた事によって体重が標準値になり、健康診断の数値が改善した事をきっかけに抵抗軍を離脱する者が出た。
遂には抵抗軍の幹部の数名が早朝からラジオ体操やヨガ、犬の散歩を始めるなど健康的な暮らしを始める者さえ出てくるなど、「だらしない生活」に危機が迫り、
スカイネットは抵抗軍の精神面や肉体面など多方面から瓦解させる事に成功した。
人類は審判の日を回避し、温暖化を促進させる事は可能なのだろうか・・・?