《被処分者の会通信から》
★ 三次原告最後の臨時総会報告:ご支援ありがとうございました。
「臨時総会-原告団の取り組み報告」 《撮影:gamou》
前号で報告したように三次訴訟は最高裁の上告棄却・上告受理申立不受理決定が7月に出されました。2007~09年の処分に対して2010年に50名の原告が提訴し(上告は49名)、植竹弁護士を中心に千葉を拠点とする弁護団に訴訟を担っていただき、6年間力いっぱい取り組んできましたが、道半ばで突然の訴訟終了となりました。
8月24日に訴訟終了に伴う三次原告団臨時総会が墨田産業会館で開かれました。原告23名、事務局3名、弁護団8名が出席し、報告や意見交換のあと、被処分者の会から「特別協力会員」になってくださいとの呼びかけが行われて、三次原告団としては解散となりました。
終了後、場所を移して懇親会を行い、賑やかな慰労の場となりました。関係者の皆様、お疲れ様でした。ご支援いただいた皆様、ありがとうございました!
★ 弁護団・原告団報告の概要と質疑など
原告団代表岡山さんの挨拶の後、弁護団から訴訟経過の説明が行われました。
植竹弁護士はまず、憲法上の重要な論点を明示した上告に対して、最高裁は憲法問題でないと退けて判決を書かず、「決定」を通知しただけであったことを批判した上で、訴訟経過全体の説明を行いました。宮西弁護士から損害賠償請求の主張の経過と、特に停職損賠に関する詳しい説明が行われました。(前号の弁護団報告をご参照ください。)
原告団事務局からは、原告団の歩みを報告しました。予防訴訟難波判決後に都教委が処分を強行し、50名中半数が初めての処分でした。巻意見書の学習会、戒告処分の不利益をグラフで示す等原告団も知恵を出し合いました。しかし戒告処分取消と損害賠償は勝ち取れませんでした。停職の渡辺さんからは損害賠償を得られなかった件で文書が配布され、意見も出されました。
~最高裁要請に寄せられた支援~
最高裁要請対策チームには原告団事務局以外の参加も得て、多くの原告・支援者が積極的に署名を集め、最高裁要請行動にかけつけてくれました。
原告団以外の市民や元保護者、校長・教頭経験者の会等5団体が次々と最高裁へ要請に行ってくれた下さったことに大変励まされました。
全国各地から寄せられた署名累計は個人14,615筆、団体358筆(9月14日現在)に上ります。改めて感謝申し上げます。
★ 得られたこと・残された課題
① 一審、控訴審で減給以上の処分取消31件26名の確定(都が控訴・上告を断念)という一部勝訴、
② 「生徒に思想・良心の自由を説明した」等は積極的な妨害行為でないから加重理由にならず、「減給以上の処分は裁量権の範囲を超えるものとして違法」という判例は確立された、等をこの訴訟で得ることができました。
原告団は途中で処分取消が確定した人たちも含めて、全員の処分取消と損害賠償を目指して最後まで闘うことができました。
しかし「10.23通達は違憲違法」という最大の問題と、戒告処分取消は大きな課題として残されました。損害賠償も認められませんでした。
一審判決で処分が取消された現職原告9名全員に訴訟途中で再処分(戒告)が出され、しかも2名は二次訴訟に続いて2回目の再処分です。この再処分取消のためにまた次の提訴があります。
戒告処分取消を勝ち取り、都教委のエンドレスの処分行政に終止符を打つまで、後続訴訟に結集していきましょう。
『被処分者の会通信107号』(2016.9.20)
★ 三次原告最後の臨時総会報告:ご支援ありがとうございました。
三次原告団事務局・池田幹子
「臨時総会-原告団の取り組み報告」 《撮影:gamou》
前号で報告したように三次訴訟は最高裁の上告棄却・上告受理申立不受理決定が7月に出されました。2007~09年の処分に対して2010年に50名の原告が提訴し(上告は49名)、植竹弁護士を中心に千葉を拠点とする弁護団に訴訟を担っていただき、6年間力いっぱい取り組んできましたが、道半ばで突然の訴訟終了となりました。
8月24日に訴訟終了に伴う三次原告団臨時総会が墨田産業会館で開かれました。原告23名、事務局3名、弁護団8名が出席し、報告や意見交換のあと、被処分者の会から「特別協力会員」になってくださいとの呼びかけが行われて、三次原告団としては解散となりました。
終了後、場所を移して懇親会を行い、賑やかな慰労の場となりました。関係者の皆様、お疲れ様でした。ご支援いただいた皆様、ありがとうございました!
★ 弁護団・原告団報告の概要と質疑など
原告団代表岡山さんの挨拶の後、弁護団から訴訟経過の説明が行われました。
植竹弁護士はまず、憲法上の重要な論点を明示した上告に対して、最高裁は憲法問題でないと退けて判決を書かず、「決定」を通知しただけであったことを批判した上で、訴訟経過全体の説明を行いました。宮西弁護士から損害賠償請求の主張の経過と、特に停職損賠に関する詳しい説明が行われました。(前号の弁護団報告をご参照ください。)
原告団事務局からは、原告団の歩みを報告しました。予防訴訟難波判決後に都教委が処分を強行し、50名中半数が初めての処分でした。巻意見書の学習会、戒告処分の不利益をグラフで示す等原告団も知恵を出し合いました。しかし戒告処分取消と損害賠償は勝ち取れませんでした。停職の渡辺さんからは損害賠償を得られなかった件で文書が配布され、意見も出されました。
~最高裁要請に寄せられた支援~
最高裁要請対策チームには原告団事務局以外の参加も得て、多くの原告・支援者が積極的に署名を集め、最高裁要請行動にかけつけてくれました。
原告団以外の市民や元保護者、校長・教頭経験者の会等5団体が次々と最高裁へ要請に行ってくれた下さったことに大変励まされました。
全国各地から寄せられた署名累計は個人14,615筆、団体358筆(9月14日現在)に上ります。改めて感謝申し上げます。
★ 得られたこと・残された課題
① 一審、控訴審で減給以上の処分取消31件26名の確定(都が控訴・上告を断念)という一部勝訴、
② 「生徒に思想・良心の自由を説明した」等は積極的な妨害行為でないから加重理由にならず、「減給以上の処分は裁量権の範囲を超えるものとして違法」という判例は確立された、等をこの訴訟で得ることができました。
原告団は途中で処分取消が確定した人たちも含めて、全員の処分取消と損害賠償を目指して最後まで闘うことができました。
しかし「10.23通達は違憲違法」という最大の問題と、戒告処分取消は大きな課題として残されました。損害賠償も認められませんでした。
一審判決で処分が取消された現職原告9名全員に訴訟途中で再処分(戒告)が出され、しかも2名は二次訴訟に続いて2回目の再処分です。この再処分取消のためにまた次の提訴があります。
戒告処分取消を勝ち取り、都教委のエンドレスの処分行政に終止符を打つまで、後続訴訟に結集していきましょう。
『被処分者の会通信107号』(2016.9.20)
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