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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

◆ 特別支援学校の卒業式での合理的配慮を求めた裁判の報道

2023年05月19日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ◆ 【速報】「卒業式の国歌斉唱を不起立で懲戒処分は違法」
  府立支援学校の教諭の訴え棄却 大阪地裁 (読売テレビ)

 大阪府立の支援学校の教諭が、卒業式で障がいのある生徒の介助のために君が代を起立斉唱しなかったことを理由に懲戒処分を受けたのは違法だとして、処分の取り消しなどを求めた裁判で、大阪地裁は17日、原告の訴えを退けました。
 訴状などによりますと、大阪府立支援学校の教諭の奥野泰孝さん(65)は、2015年3月に行われた卒業式で、障害のため主に車いすで生活している生徒の介助をしていました。
 国歌斉唱の際に周囲は立ち上がっていましたが、介助をしていた生徒が前年度の卒業式でも発作を起こしていたことから、「周りの人がほとんど起立し、取り残される孤立感が発作につながりかねない」と考え座ったまま付き添いました。
 これに対し大阪府は、奥野さんが過去の卒業式の国歌斉唱時にも起立していなかったとして、免職警告つきの戒告処分としました。
 奥野さんは、立たなかったのは「合理的配慮」に寄るもので、処分を不服として撤回などを求めて、大阪地裁に提訴しました。

 障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合、単なる気遣いではなく、過度な負担になり過ぎない範囲でその社会的な障壁を取り除く「合理的配慮」は、2016年に施工した「障害者差別解消法」の中でも盛り込まれています。

 大阪地裁は17日の判決で、「原告は過去に2度、国歌斉唱の際に不起立で懲戒処分を受けており、今回の式の前にも起立しての国歌斉唱に対して批判的な言動があった。また、生徒の保護者から特段配慮するような要請がなかったにもかかわらず、原告が自ら進んで生徒の介助を申し出たことなどからして、原告の訴えを認めることはできない」と指摘しました。

 そのうえで、「不起立は式典の秩序や雰囲気を一定程度損なうもので、生徒への影響も否定できない。最も軽い戒告処分は妥当だ」として、原告の訴えを退けました。

『読売テレビ』(2023/5/17)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8f9d0f990781c51708d9bbb81c9b0d08e5592e5


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