『500冊の死刑――死刑廃止再入門』(インパクト出版会)出版記念連続講座
《平和力フォーラム企画》◆ 中世のような日本司法を斬る (前田朗blog)
刑事被告人カルロス・ゴーンの国外逃亡事件は近来まれに見るサスペンスであり、コメディでした。1月8日の記者会見は、日本の御用メディアを排除し、国際メディアを相手に、ゴーンの主張を初めて提示した点で聞き所が満載でした。
ゴーンの日本刑事司法批判は基本的に正当であり、適切であり、国際常識に適っており、国際人権法にも合致します。
日本の検察とマスコミは「ゴーンが一方的な主張をした」などと、恥の上塗りをしました。一方的にゴーンを非難してきたのは検察とマスコミです。
しかし、日本の刑事司法には、基本的人権の観念が欠落しています。
無罪の推定が認められていません。プライバシーも認められていません。
公正な裁判という観念は日本の裁判官や検察官にはまったくありません。
外国人に対してひどく差別的です。
時代遅れであり、人権無視であり、「疑わしきは被告人の利益に」原則を拒否して、「疑わしきは有罪」原則を採用しています。
現に森雅子法務大臣が「ゴーンは無罪を証明するべきだ」と述べました。有罪の証明が当たり前と思い込んでいるがゆえの暴言です。
国連拷問禁止委員会では、「日本の刑事司法はまるで中世のようだ」と特徴付けられました。
長いこと国連人権機関に通って傍聴してきましたが、「中世のようだ」と特徴付けられた国は他にはありません。日本だけです。
それでは具体的にどのような点が問題とされてきたのでしょうか。
代用監獄、死刑、刑事施設における処遇、外国人収容センターにおける差別と人権侵害、ジェンダー差別など多くの問題があります。
ゴーン事件との関連では、未決段階での取調べと自白の問題や、刑事裁判における外国人の人権無視が直接関係します。
この講座では、日本の刑事司法の問題点を洗い出して、「先進国」と自称する日本の「中世のような司法」について検証します。
毎回、ゲスト講師をお招きし、前田がインタヴューします。
*
なお、私たちはカルロス・ゴーンに興味はありません。
労働者大量解雇によって日産の業績を「回復」して自分の成果と誇っているゴーンを擁護しません。この間の日産ゴーン事件は腐敗した権力内部の紛争にすぎません。
***********************************
◇ 第1回 ゴーンはいかに差別されたのか
――刑事司法における外国人の人権
講師:寺中誠(東京経済大学教員)
日時:2020年2月25日(火)午後6時30分~
会場:渋谷勤労福祉会館・第1洋室(2階)
*講師プロフィル:寺中誠さん:東京経済大学教員。
共著に『Q&A ヘイトスピーチ解消法』(現代人文社)、『ぼくのお母さんを殺した大統領をつかまえて―人権を守る新しいしくみ・国際刑事裁判所』(合同出版)、『裁判員と死刑制度』(新泉社)。論文に「国際的孤立に進む日本の人権政策」『世界』2013年10月号
◇ 第2回 国民を殺す制度を持つ国
――死刑がないと安心できない社会を問う
講師:石塚伸一(龍谷大学教授)
日時:2020年2月26日(水)午後6時30分~
会場:文京シビックセンター・区民会議室AB(5階)
*講師プロフィル:石塚伸一さん:龍谷大学教授:
共著に『現代「市民法」論と新しい市民運動』(現代人文社)、『薬物政策への新たなる挑戦』(日本評論社)、『弁護士業務と刑事責任――安田弁護士事件にみる企業再編と強制執行妨害』(日本評論社)、『デリダと死刑を考える』(白水社)など多数。
◇ 第3回 自白依存症を治療するために
――警察・検察はなぜ拷問まがいの取調べに励むのか
講師:宮本弘典(関東学院大学教授)
日時:2020年2月29日(土)午後6時30分
会場:渋谷勤労福祉会館・第2洋室(2階)
*講師プロフィル:宮本弘典さん:関東学院大学教授:
著書に『国家刑罰権正統化戦略の歴史と地平』(編集工房朔)『近代刑法の現代的論点』(共著、社会評論社)『国家の論理といのちの倫理』(共著、新教出版社)『歴史に学ぶ刑事訴訟法』(共著、法律文化社)等多数。
*3回とも参加費(資料代含む):500円
*平和力フォーラム及び協賛団体の会員・読者・市民向け入門講座です。
*会場は「平和力フォーラム」名義で借りています。
* インタヴュアー:前田朗:主な著書に『500冊の死刑――死刑廃止再入門』(インパクト出版会)
『前田朗blog』(Friday, January 24, 2020)
http://maeda-akira.blogspot.com/2020/01/blog-post_24.html
《平和力フォーラム企画》◆ 中世のような日本司法を斬る (前田朗blog)
刑事被告人カルロス・ゴーンの国外逃亡事件は近来まれに見るサスペンスであり、コメディでした。1月8日の記者会見は、日本の御用メディアを排除し、国際メディアを相手に、ゴーンの主張を初めて提示した点で聞き所が満載でした。
ゴーンの日本刑事司法批判は基本的に正当であり、適切であり、国際常識に適っており、国際人権法にも合致します。
日本の検察とマスコミは「ゴーンが一方的な主張をした」などと、恥の上塗りをしました。一方的にゴーンを非難してきたのは検察とマスコミです。
しかし、日本の刑事司法には、基本的人権の観念が欠落しています。
無罪の推定が認められていません。プライバシーも認められていません。
公正な裁判という観念は日本の裁判官や検察官にはまったくありません。
外国人に対してひどく差別的です。
時代遅れであり、人権無視であり、「疑わしきは被告人の利益に」原則を拒否して、「疑わしきは有罪」原則を採用しています。
現に森雅子法務大臣が「ゴーンは無罪を証明するべきだ」と述べました。有罪の証明が当たり前と思い込んでいるがゆえの暴言です。
国連拷問禁止委員会では、「日本の刑事司法はまるで中世のようだ」と特徴付けられました。
長いこと国連人権機関に通って傍聴してきましたが、「中世のようだ」と特徴付けられた国は他にはありません。日本だけです。
それでは具体的にどのような点が問題とされてきたのでしょうか。
代用監獄、死刑、刑事施設における処遇、外国人収容センターにおける差別と人権侵害、ジェンダー差別など多くの問題があります。
ゴーン事件との関連では、未決段階での取調べと自白の問題や、刑事裁判における外国人の人権無視が直接関係します。
この講座では、日本の刑事司法の問題点を洗い出して、「先進国」と自称する日本の「中世のような司法」について検証します。
毎回、ゲスト講師をお招きし、前田がインタヴューします。
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なお、私たちはカルロス・ゴーンに興味はありません。
労働者大量解雇によって日産の業績を「回復」して自分の成果と誇っているゴーンを擁護しません。この間の日産ゴーン事件は腐敗した権力内部の紛争にすぎません。
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◇ 第1回 ゴーンはいかに差別されたのか
――刑事司法における外国人の人権
講師:寺中誠(東京経済大学教員)
日時:2020年2月25日(火)午後6時30分~
会場:渋谷勤労福祉会館・第1洋室(2階)
*講師プロフィル:寺中誠さん:東京経済大学教員。
共著に『Q&A ヘイトスピーチ解消法』(現代人文社)、『ぼくのお母さんを殺した大統領をつかまえて―人権を守る新しいしくみ・国際刑事裁判所』(合同出版)、『裁判員と死刑制度』(新泉社)。論文に「国際的孤立に進む日本の人権政策」『世界』2013年10月号
◇ 第2回 国民を殺す制度を持つ国
――死刑がないと安心できない社会を問う
講師:石塚伸一(龍谷大学教授)
日時:2020年2月26日(水)午後6時30分~
会場:文京シビックセンター・区民会議室AB(5階)
*講師プロフィル:石塚伸一さん:龍谷大学教授:
共著に『現代「市民法」論と新しい市民運動』(現代人文社)、『薬物政策への新たなる挑戦』(日本評論社)、『弁護士業務と刑事責任――安田弁護士事件にみる企業再編と強制執行妨害』(日本評論社)、『デリダと死刑を考える』(白水社)など多数。
◇ 第3回 自白依存症を治療するために
――警察・検察はなぜ拷問まがいの取調べに励むのか
講師:宮本弘典(関東学院大学教授)
日時:2020年2月29日(土)午後6時30分
会場:渋谷勤労福祉会館・第2洋室(2階)
*講師プロフィル:宮本弘典さん:関東学院大学教授:
著書に『国家刑罰権正統化戦略の歴史と地平』(編集工房朔)『近代刑法の現代的論点』(共著、社会評論社)『国家の論理といのちの倫理』(共著、新教出版社)『歴史に学ぶ刑事訴訟法』(共著、法律文化社)等多数。
*3回とも参加費(資料代含む):500円
*平和力フォーラム及び協賛団体の会員・読者・市民向け入門講座です。
*会場は「平和力フォーラム」名義で借りています。
* インタヴュアー:前田朗:主な著書に『500冊の死刑――死刑廃止再入門』(インパクト出版会)
『前田朗blog』(Friday, January 24, 2020)
http://maeda-akira.blogspot.com/2020/01/blog-post_24.html
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