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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「君が代」不起立裁判、本人尋問

2010年05月22日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ▼ 「君が代」不起立裁判、本人尋問

<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
 本日(5月20日)、東京地裁にて上記本人尋問がありました。
 尋問されたのは3人、いずれも養護学校関係者でした。
 尋問は、原告(被処分者)側の弁護士と被告(都)側の弁護士によってなされました。
 被告側の弁護士による尋問は主に、不起立による子どもや保護者への影響についてでした。
 これに対し3人は真っ向から、「日の丸・君が代」強制の不当性、違憲性を主張、自分達の不起立の正当性を主張しました。
 以下、都の弁護士の尋問に対する3人の答弁を紹介します。

 <三輪さん>
 (「10・23通達」後、11月7日に行われた50周年行事で一人不起立し、最初に処分された方です)
 弁護士:子どもがまねをする、びっくりする、という影響を考えなかったのか。
 三 輪:だから事前に子どもたちに話をしており、子どもたちは知っている。
 弁護士:それは問題ないのか
 三 輪:ハイ、一人の人間がそう考えているということです。

 弁護士:学ばせたいという保護者は不快に感じると思うが。
 三 輪:この問題に関しては、保護者にもいろんな人がいる。
     社会にもいろんな人がいる。
     だから、不起立という権利はあると思った。
     私としては立てないということです。
     保護者との信頼関係は築けています。

 <丸子さん>(最後に裁判官も質問)
 弁護士:不起立行為は子どもたちに意思表示と受け取られると思うが。
 丸 子:そう受け取ってもらっても構わない。
 弁護士:先生が座ると、子どもたちに「座るもの」と誤解を与えるのでは。
 丸 子:全くそうは考えていない。
     考えることが大事だとずーと言ってきた。
     社会にはいろんな人がいる。
     子どもがまねするというなら、都教委が「教員はみんな立て」というのもおかしいのでは。
 弁護士:保護者の中には不快に思う人もいるのでは。
 丸 子:それはあくまで仮定だ。
     もしクレームが来たならそれに対応すればよい。
     そういう言い方の質問には答えれらない。
     強制しているほうがおかしい。
 裁判官:原告弁護士尋問の中で、「10・23通達」による強制は特定の価値観の押し付けである、と述べられたが、特定の価値観とはどういうことか。
 丸 子:「日の丸・君が代」を崇拝、敬えということだ。
 <河原井さん>(すでに原告弁護士尋問の中で、次のように答弁していました)
 「<不起立が子どもに悪影響を及ぼす><保護者に不快感を与える>と言うが、それは反対だと思う。
 卒・入学式だけを切り取って問題を立てるのはおかしい。
 一年間の教育活動の一つだ。
 いつも、<お互いはっきりイエス、ノーを言い合おうね><自分らしく生きようね>と言ってきた私が、もし立ったら子ども達にかなりの悪影響を与えることになる。
 弁護士:HRで話したということだが。
 河原井:「日・君」強制には多くの人が反対しているということ。
 弁護士:理由も説明したのか。
 河原井:説明した。
     1999年法制化されたが、その決まり方が民主的でない。
     「日・君」は世論を二分していた。
     歴史的事実も伝えた。
     本当に国旗・国歌が必要なら、みんなで話し合って、論議して決める、というようなことを。
 弁護士:「日の丸・君が代」尊重ということについては。
 河原井:そんなことは話していない。
 弁護士:起立しなかった理由は。
 河原井:憲法で思想・良心の自由が保障されている中で強制されることはノーだ。ふさわしくない。
 弁護士:指導の一環として立っている先生がいる。
      立つことがモデルになるとは考えなかったのか。
 河原井:考えなかった。
     むしろ、子どもの将来のために悪影響と思っていた。
 (最後に裁判官の質問もありましたが、子どもには、「日・君」に賛成の人にも語ってもらったかというもので、それに対しては語ってもらったということでした。)
 以上ですが、3人の原告は真正面から都教委の不当性を暴き、自らの正当性を確信をもって主張しました。
 次回は9月6日 16:00より、527号法廷です。
 (結審になるかもしれません)

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 <入学式不起立者処分発令抗議・支援行動>
 5月28日(金)
 13:30~ 
 都教職員研修センター前にて(JR水道橋駅すぐ)
 該当者は3名(うち1名は初めて)。
 弾圧に抗して、闘いの火は確かに受け継がれています。

 都教委は抗議行動を嫌がっています。
 多数抗議行動に駆けつけて下さい。


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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/

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