パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(330)

2014年10月28日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 学校に自由と人権を!10・25集会報告/都教委請願行動へ!

「10・25集会・記念講演」 《撮影:gamou》

 ◆ 10・23通達から11年 今こそ 子どもたちを戦場に送るな!
   ―学校に自由と人権を!10・25集会 成功のうちに終わる

 10月25日午後6時半より、「学校に自由と人権を!10・25集会 今こそ子どもたちを戦場に送るな!―『日の丸・君が代』強制反対!10・23通達撤回―」が都内千代田区の連合会館(旧総評会館)で行われました。
 この集会は、被処分者の会など10・23通達(2003年)関連裁判の訴訟団14団体が大同団結して毎年10月に行われてきました。集会には、土曜日の夜にもかかわらず195名が参加し、「戦争をする国」のための子どもつくりを許さず闘う決意を新たにしました。
 主催14団体に加えて、37団体、226名の個人が賛同を寄せてくれました。集会成功のために力を貸してくれた皆さんに心から御礼申し上げます。
 冒頭、実行委員会として被処分者の会近藤が、「学校と教育の危機的状況を打ち破り、憲法・平和・民主主義・教育の自由を守るために運動の輪を広げ、『子どもたちを再び戦場に送らない』決意を新たに、共に手を携えて闘う」ことを呼びかけました。
 池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家、「世界がもし100人の村だったら」著者)が、「子どもとおとな 平和でつながろう」と題して講演し、道徳の教科化など国家が国民・子どもの心の中にまで踏み込んできており、その背景に安倍首相、下村博文文科大臣、山谷えり子国家公安委員長などが属する右派・改憲団体「日本会議」があることを明らかにしました。ヘイトスピーチなど国際的批判を浴びている問題にも言及しながら、安倍政権の「積極的平和主義」のまやかしを告発しました。
 明日の自由を守る若手弁護士の会の伊藤朝日太郎弁護士は、「紙芝居『王様を縛る法』」を上映しながら、憲法が国民を縛るものではなく、国家権力を縛るものであるという立憲主義を分かりやすく解説しました。
 特別報告Ⅰでは、澤藤統一郎弁護士(東京「君が代」裁判弁護団副団長)が、「『君が代』訴訟の現段階と今後の展望」について語りました。「澤藤統一郎の憲法日誌」に全文が出ています。
  ↓
http://article9.jp/wordpress/

 渡辺厚子さん(東京・教育の自由裁判をすすめる会国際人権プロジェクトチーム)が、去る7月の国連自由権規約委員会の勧告(総括所見)について、「日の丸・君が代」強制を念頭に、「公共の福祉」を理由とする思想、良心、表現の自由の制約を差し控えるようにとの日本政府への勧告を引き出した取り組みを報告しました。
 集会は最後に「『日の丸・君が代』強制と都教委の教育破壊を許さず、自由と民主主義、そして子どもたちのために、共に手を携えて闘うことを呼びかけます。何よりも「子どもたちを再び戦場に送らない」ために!」との「集会アピール」を採択して散会となりました。
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 ―10.23通達発出から11年にあたって―
 「学校に自由と人権を!10・25集会」アピール


 東京都教育委員会(都教委)が卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年10月23日)を発出してから11年。「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に463名もの教職員が処分されています。また、再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども70名を超えています。10・23通達と前代未聞の大量処分は、東京の異常な教育行政の象徴です。
 安倍政権は、秘密保護法の強行(2013年12月)、解釈改憲による集団的自衛権行使容認の閣議決定(2014年7月)など「海外で戦争をする国」へと暴走しています。そのため教育委員会制度を初めとする戦後教育制度の全面的改編、道徳教育の強化、教科書検定制度改悪等、教育の政治支配と愛国心教育による「国家に従順な人つくり」の道を突き進んでいます。
 東京では、その先取りとも言える状況が進行しています。都立高校での自衛隊との連携に名を借りた防災宿泊訓練は、自衛隊への「体験入隊」であることを防衛省当局が認めています。「学力スタンダード」による都教委の各学校の教育課程への介入、都教委の「生活指導統一基準」という名の「処罰主義」による画一的生徒指導の押しつけ等が、教職員の管理・支配の強化と軌を一にして進行しています。また、「国旗・国歌法」に関する記述が都教委の「考え方と異なる」として実教出版の日本史教科書を排除しています。
 これらは、厳しい環境の中で困難を抱える生徒に寄り添い全面発達をめざす教育を歪める教育行政による教育破壊にとどまらず、「戦争をする国」のための子どもつくりを狙うものです。私たちは、「教え子を再び戦場に送らない」決意を胸に闘いを広げていきます。
 さて、最高裁は、2011年5月~7月に続く2012年1月及び2013年9月の一連の10・23通達関連訴訟の判決で、許し難いことに職務命令を「違憲とは言えない」として戒告処分及び1名の教員の減給処分・停職処分を容認する一方、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」を認定して32件・25名の減給処分・停職処分を取り消し、機械的な累積・加重処分に一定の歯止めをかけました。
 しかし都教委は、違法な処分をしたことを謝罪するどころか、最高裁で減給処分を取り消された7名の現職の都立高校教員に再処分(戒告処分)を発令するという暴挙を強行しました(2013年12月)。
 また、今年の卒業式・入学式では、都教委は最高裁判決に反し2名の教員を減給処分にしました。更に、被処分者に対する「再発防止研修」を質量ともに強化し、抵抗を根絶やしにしようとしています。
 しかし、被処分者・原告らは、11年間、都教委の攻撃に屈せず、法廷内外で、学校現場で、粘り強く闘いを継続しています。多数の市民、教職員、卒業生、保護者がこの闘いを支えています。東京の学校に憲法・人権・民主主義・教育の自由を取り戻すため絶対に負けられません。
 本日、10・23通達関連訴訟団が大同団結し、「日の丸・君が代」強制反対、「子どもたちを戦場に送らない」運動を広げるために、「学校に自由と人権を!10・25集会」を開催しました。
 集会に参加した私たちは、広範な教職員、保護者、労働者、市民の皆さんに「日の丸・君が代」強制と都教委の教育破壊を許さず、自由と民主主義、そして子どもたちのために、共に手を携えて闘うことを呼びかけます。何よりも「子どもたちを再び戦場に送らない」ために!
 2014年10月25日
 「学校に自由と人権を!10・25集会」参加者一同
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 ◆10・25集会実行委員会の都教委請願行動へ参加してください。
 10・25集会実行委員会では、集会で集めた個人署名を持って、早速都教委に請願を行います。多くの参加をお願いします。
 ★都教委請願行動に参加しよう!
 日時 11月4日(火)
     15時45分集合 16時より要請
 場所 集合:都庁第2庁舎1Fロビー集合(15時45分)
    要請場所:都庁第2庁舎10F210会議室
<請願事項>
1 東京都教育委員会が2003年10月23日に発出したいわゆる「10.23通達」を撤回すること。
2 同通達に基づく一切の懲戒処分・厳重注意等を取り消すこと。
3 最高裁判決で「違法」とされた減給・停職処分を行った責任を取り、原告らに謝罪すること。また再処分(2013年12月)を撤回すること。
4 同通達に基づく校長の職務命令を発出しないこと。また、新たな懲戒処分を行わないこと。
5 同通達に係わり懲戒処分を受けた教職員に対する「服務事故再発防止研修」を行わないこと。
6 同通達に係わり懲戒処分を受けた教職員の非常勤教員等の合格取消、採用拒否等を撤回すること。
7 卒・入学式等での「君が代」斉唱時に生徒の起立を強制し、内心の自由を侵害する「3.13通達」(2006年)を撤回すること。
8 教育委員会において本請願書及び関係資料を配付し、慎重に審議して、回答すること。
 ◆ 裁判傍聴に裁判所へ行こう!(11月の法廷案内)
 11月から裁判日程が目白押しです。学校に自由と人権を!と粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!お気軽に裁判傍聴にお出で下さい。裁判所前で被処分者の会がご案内しています。
 ★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟第4回口頭弁論
 (東京地裁民事19部。原告3名。2011年再雇用拒否の損害賠償請求。)
 11月13日(木)
  14時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  15時 開廷  
  東京地裁527号(定員42名)

 ★ 再雇用拒否撤回第二次訴訟第15回口頭弁論
 (東京地裁民事36部、原告23名。07・08・09年再雇用拒否の損害賠償請求。)
 11月20日(木)
  13時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  14時 開廷  東京地裁103号(大法廷、定員98名)
  内容:岡田正則早稲田大学大学院教授証人尋問
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門(案内あり)

 ★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第3回口頭弁論
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 11月21日(金)
  15時40分 傍聴整理券交付〆切(予定 裁判所前で案内あり) 
  16時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門(案内あり)


 <東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。

HPの「お知らせ」、通達関連裁判進行状況、など更新。
「学校に自由と人権を!10・25集会」チラシ掲載。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(10月11日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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