パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 明けない夜はない(288)

2025年01月24日 | 暴走する都教委と闘う仲間たち

 ☆ <若者を再び戦場に送るな!(38)天下は一人の天下にあらず(その2)>

<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」
・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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 私は、「明けない夜はない」(278、2024年11月19日)で、次のようなことを書いた。

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11月5日、アメリカ大統領選でトランプが勝利しました。
彼は「アメリカ第一」を掲げ、再び世界に君臨するアメリカを作ろうとしています。
そのため移民を排斥し、関税を一律10%にし、
特に敵対する中国に対しては60%にしようとしています。
この保護主義的経済政策が世界の経済をさらに悪化させることは目に見えています。
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 そして、結びの方で次のように述べた。

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世界中で軍拡が行われ、頻繁に合同軍事演習が行われています。
いつ第三次大戦が起きるかわからないような状態です。・・・
そうした中で私は、古代中国で書かれた『六韜(りくとう)』
という本に書いてある以下の言葉を思い出しました。
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   天下は一人の天下にあらず、
   すなわち天下は天下の天下なり。
   天下の利を同じくする者は、すなわち天下を得、
   天下の利をほしいままにする者は、すなわち天下を失なう。
   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからの世界がどのような紆余曲折をたどろうとも、
結局はこういうことに帰するだろうと思います。
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 2025年1月20日、そのトランプが二度目の大統領(第47代)に就任した。
 就任演説で彼は、「アメリカ第一主義」を再び打ち出し、
 「最強の軍隊を再び構築する」と宣言しつつも、
 海外の戦争には巻き込まれないことが重要だとも述べた。

 記者団に対しては、
 近隣のカナダとメキシコに25%の関税を、2月1日からかけると述べ、
 他国に対しても保護主義的な政策を取ることを明らかにした。

 また、「アメリカ第一主義」を具体化する大量の「大統領令」に署名した。
 その中には、<メキシコとの国境に国家非常事態を宣言>し移民を排斥すること、
 <世界保健機構(WHO)からの脱退やパリ協定からの離脱>
 さらには、<メキシコ湾をアメリカ湾に改称>などというものまであった。
 彼はすでに、グリーンランド、カナダ、パナマなどを支配下に置くことも表明している。

 これらを総合して考えると、彼の「アメリカ第一主義」は、
 まさに現代の「帝国主義的政策」であると言わざるを得ない。

 バイデン前大統領は、1月15日の最後の演説で次のようなことを述べた。

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・「この国の大きな懸念について警告したい。
 ごく少数の超富裕層に権力が集中している危険な状態だ
 彼らの権力の濫用を野放しにすれば、危険な結末が待っている」

・「権力と富が集中すれば、不信と分断を引き起こす。
 人々は民主主義に幻滅し、公平に扱われていないと感じるだろう

・「誤った情報の雪崩は権力の濫用を可能にする。報道の自由は崩壊しつつある」
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 これはまさに、トランプによる「新たな帝国主義」に対する警告である。
 同時にそれはデマゴギーを特徴とする「ファシズム」と結び付くことも述べている。

 では、この第二次トランプ政権は、日本に対してどのような政策をとってくるか。
 私は、トランプは日本を「植民地扱い」にしてくるだろうと考える。

 日本の主権はさらに脅かされ、様々な要求が突き付けられてくるだろう。
 もはや対等な同盟などではなく、
 日本はアメリカ帝国主義を守るための植民地国として、
 その最前線基地・最前線部隊にならされるだろう。

 また経済的にも搾取される立場になるだろう。
 経済界はたえずアメリカの眼の色を考えて行動するようになるだろう。

 昨年の12月16日には、トランプ次期大統領は、ソフトバンクグループ(SBG)が
 米国に1000億ドル(約15兆円)を投資し、
 少なくとも10万人の雇用を生み出す方針だと明らかにした。
 他にも日本企業が同じようなことをすれば、
 日本での投資はなくなり、日本の雇用は減ることになるだろう。

 こうして、トランプの「アメリカ第一」の「帝国主義」は、
 全世界を意のままにしようとするだろう。
 しかし、おそらくそうはならないだろう。なぜなら、

 「天下は一人の天下にあらず、天下は天下の天下なり」だからである。

また、日本の慈円(1155~1225)は『愚管抄』のなかで、それまでの中国や日本の歴史を顧み、

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このようにして、世の道理というものが移り変わっていくことを
明らかにしようとするならば、
すべての存在はただ道理という二文字によってささえられていて、
そのほかには何もないことがわかってくるであろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 と述べている。

 トランプがいくら全世界を意のままにしようとしても、
 「天下」はそれを許さないだろう。また「道理」が無ければそれはいずれ滅ぶだろう。
 そしてそのことは、「天下(全世界の人々)」と「時」がそれを証明するだろう。

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第21回「2・9総決起集会」のお知らせ

スローガン:国家の教育支配を許さない 
      戦争と改憲に抗し平和実現に向け何をなすべきか 

日時:2025年2月9日(日)13:30開会
場所:文京区民センター3A

講師:大内裕和さん(武蔵大学教授)
演題:「教育の新自由主義改革の40年と現在」
発言:裁判闘争原告、教育現場などから
資料代:500円

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