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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日本軍「慰安婦」犯罪を否定する日本首相の歴史捏造行為

2014年02月14日 | 平和憲法
  「韓国挺身隊問題対策協議会」 声明
 ● 良心さえ失った歴史歪曲安倍首相は即刻退陣せよ


 これ以上驚くこともないだろう。安部総理の侵略と軍国主義の歴史を否定・歪曲し美化する策略が、靖国神社参拝で頂点に達したかと思えば、まだその先は残っていたようだ。
 昨日の衆議院予算委員会で彼は、アングレーム国際漫画祭の日本軍「慰安婦」漫画展示と韓国女性家族部が決定した日本軍「慰安婦」メモリアルデー制定に対する見解についての維新の会議員の質問に、「誤った事実を持って日本を誹謗するもの」「この様な中傷には冷静かつ慎重に反論しなければならない」と答えた。
 質問した議員も答えた首相も歴史歪曲と軍国主義の復活に血眼になっている人物である。火を見るより明らかな意図を持った質問に厚かましく答える日本の政治の現住所に驚愕し嘆かわざるをえない。
 日本の後援を受けた国際的名声を持つ漫画祭で、それも人権国家という象徴性を持ったフランスの地で、日本の致命的な過ちが明らかになったのだから隠したくて仕方がないことはよくわかる。
 しかし、「慰安婦は売春婦だった」という歪曲内容の漫画展示を準備しながら、韓国の「慰安婦」漫画が歪曲であると抗議する日本の右翼と政府の行動が、むしろイベントを盛況にする助けになったことは思いもよらなかっただろう。
 女性家族部が決議した日本軍「慰安婦」メモリアルデー制定は、被害者として初めて公開証言し日本軍「慰安婦」犯罪を告発した故金学順ハルモニの勇気と歴史を記憶し、女性の人権と平和を叫ぶため挺対協をはじめとしたアジア各国市民社会が世界日本軍「慰安婦」メモリアルデーを宣布し活動してきた共同行動を受けいれようとする韓国政府の努力である。
 遅ればせながら歓迎すべきことであり、人類の歴史において反人道的な悲劇的犯罪だった日本軍「慰安婦」の歴史を、これからは世界がともに記憶し称えることができるよう努力することが政府と私たちの課題である。このような動きを誹謗中傷と非難・否定することこそ、良心を捨てた日本政府の誹謗中傷であり恥知らずな態度であるといえよう。
 日本政府が前面に立ってすべき反省と記憶、歴史清算の努力を被害者と被害国が行っている現在、日本政府はこれ以上自らを貶めるような行動をやめ、謙虚な姿勢で過ちを受け入れ、平和を実現する国際社会の一員として生まれ変わるよう求める。
 日本政府の侵略と過ちに対し最小限認めた河野談話と村山談話を否定しないと言うが、すでにこれまでの安倍首相の妄言は、日本軍「慰安婦」と植民犯罪の存在、これに対する認定という談話の根幹さえも否定するものに相違ない。
 アングレーム国際漫画祭と日本軍「慰安婦」メモリアルデーが誤った事実を羅列する誹謗中傷という言葉は、誰が聞いても日本軍「慰安婦」犯罪を否定する日本首相の歴史捏造行為である。
 安倍首相とともに捏造行為を後押しする右翼勢力の狂気の沙汰が、日本市民の目と耳をふさいでいるのではないかと憂慮せざるをえない。さらに自滅の道を進まないよう、安倍首相は妄言を中断し謝罪することはもちろん、首相を辞職すべきである。
 日本の歴史否定行為を糾弾する世界各国の声が日を追うごとに高まっている。国際社会は日本が葛藤をつくり平和を脅かすものと認識しはじめた。
 よって私たちは、日本の良心勢力やアジア被害国および世界市民社会とともに日本政府の厚顔無恥な行脚をより大きな声で糾弾することを明らかにし、世界日本軍「慰安婦」メモリアルデーの意味をより広く知らしめ、「慰安婦」犯罪と日本の侵略・植民犯罪を清算させるため努力することを宣言する。
 歪曲された歴史認識のみ、一抹の良心もない安倍首相に退陣を要求する。彼とともに歴史の時計の針を逆戻りさせ戦犯国日本の軍国主義を復活させようとする日本政府と右翼勢力は速やかにその行動を中断しなければならない。
2014年2月13日
韓国挺身隊問題対策協議会
共同代表 ユン・ミヒャン ハン・グギョム
キム・ソンシル


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