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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

文科省のお役人は、教育指導会社の回し者なのか。

2013年06月13日 | こども危機
  《ゲンダイネット》
 ◆ 教師と親が戸惑う 文科省肝いり「キャリア教育」変な中身


 <小学生に社交ダンス>
 「私は胎児に障害が分かっても、産みます!」
 「いや、僕は、障害児を産ませるなんて、とってもできない」
 新婚夫婦の会話ではない。ある中学校の授業風景だ。
 遺伝子の専門家を呼び、中学生同士が「生命倫理」について議論を戦わせているのだ。
 また、ある日はブラック企業の社員からオピニオンリーダーに“出世”した人を講師に呼び、「つまらない大人にならない」ための技術を学ばせる。はたまた、小6の児童に社交ダンスを教える学校も……。
 これが最近、何かと議論を呼んでいる「キャリア教育」の中身だ。

 文科省は、こうした「体験型学習」を通し、「自己教育能力」「意思決定能力」「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」などを磨かせ、将来的な「就業意欲」を高めると説明している。
 何だか小難しいが、簡単に言ってしまうと、早くから子供に仕事への意識を持たせれば、ニートやフリーターが減ると言いたいらしい。
 すでに高校ではキャリア教育が必修化され、中学でも導入が進む。熱心に取り組む学校には、文科省お墨付きの「キャリア教育推進校」の称号が与えられるのだ。
 しかし、父母らに話を聞くと、「一刻も早くやめてほしい」という声が圧倒的だ。
 「キャリア教育の影響で、国語や数学といった『基礎学習』の時間が奪われている。ウチの子の学校では学習指導要領にのっとった必要な授業数が足りていないくらいなんです」
 もちろん、車も欲しがらず、給料も暮らしていける程度さえもらえればいいという“さとり世代”に、キャリア教育は必要なのだろう。
 だが、週1の授業で高い職業意識が芽生えるとも思えない

 現場で働く教師たちにも混乱が走っている。そもそも、彼らの多くは民間で働いたことがなく、生きたビジネスが苦手
 そこで人材教育会社が「キャリア教育指導マニュアルDVD」を教師に売り歩き、大儲けしているのだ。
『ゲンダイネット』(2013年6月4日)
http://gendai.net/articles/view/kenko/142720
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