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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(265)

2013年06月13日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 三次訴訟第12回弁論の報告 / 再雇用拒否撤回二次訴訟傍聴のお願い
 ◆ 東京「君が代」裁判三次訴訟第12回弁論の報告


「報告集会」 《撮影:蒲生正久》

 東京「君が代」裁判三次訴訟の第12回弁論が、6月7日、東京地裁で行われました。今回の弁論は、原告証人尋問の2回目で、2名の原告、都立高校教員・クリスチャンと特別支援学校教員の尋問が行われました。法廷には、原告の知り合いのクリスチャン、初めて裁判を傍聴された人など多くの人で地裁の大法廷(定員98名)が満席になりました。バー内の原告を含めると106名の人が傍聴に駆け付けてくれました。御礼申し上げます。
 2007年・08年・09年の被処分者50名の原告の東京地裁での闘いはまだまだ続きます。これからもご支援をよろしくお願いします。次回の法廷、第13回弁論は、8月2日(金)10時30分開廷(10時集合)、527号(定員42名)、です。
 ◆ 傍聴者の胸を打った原告の証言
 法廷の報告一端として傍聴者から寄せられた感想、意見の一部を掲載しますので参考にしてください。
 ○前回もそうでしたが、1時間半に及ぶ証人尋問を聞いているとその人の半生が浮かび上がってきます。今回もそうでした。 
 Yさんの弁論には、「地の塩たれ」「石が叫ぶ」など、クリスチャンではない私でも、聞きかじって知っている聖書の言葉も引用され、格調の高いものでした。それにもまして、いくつか心に残る言葉がありました。
 「指導とは、生徒の心に変化を起こすこと」
 「祈ることによって生徒と教師を神がつなぐ」
 「神という大きな力があるから、生徒との関係が悪くなってもあきらめず祈る、そして祈ることは生徒のことを忘れないということ」等々。
 それに対する都側の弁護士の尋問は最低でしたね(最低だから「得点」が稼げた面もありますが)。曾野綾子を持ち出して、クリスチャンでも「君が代」賛成派がいることを立証しようという浅はかさ。だいたい、人の話をきちんと聞いてないし・・あきれました。
 報告集会でYさんが話されていましたね。「私の信仰のことを皆さんの前でお話しするのは、ある意味で苦痛であった。この問題に関しては『沈黙の自由』もあるはず。でも、あえてお話しした」と。
 確かに辛い1時間半だったと思います。でも法廷の皆さんに大きな感動を与えましたね。お疲れ様でした。
 特別支援校のKさんの話も、10/23通達以降、現場がどのようにひどく変えられたかをビビッドに語ってくれました。「いやあ、話には聞いていたけど、こんなにひどいんだ」と驚きました。
 フロアー形式から、スロープを上って卒業証書を取りに行かなければならなくなったことの理不尽さ。車椅子で上るので、常に危険がつきまとう。常に職員が「見守り」をしなければならない。
 以前は、式が長くなってつらくなる生徒のために、横になるためのマットが用意されいたが、それも撤去されたため、式を短くしようと言うことで、生徒による(「普通」校で言うところの)「送辞」「答辞」も短くせざるを得ない・・・とのお話し。聞いていて、あまりの理不尽さに腹が立ちました。
 それに対して、都側の反対尋問は、「スロープを上って壇上で卒業証書をもらうということで、生徒が誇りに感じると言うこともあるのではないか」という趣旨の質問。失笑ものですね。日の丸を正面に張り出すことだけを優先し、生徒の喜びも安全性も無視していることに頬被りした犯罪的な質問!
 今後、都側のやり方の不当性を一層明らかにしていかなければならないと感じました。お二人とも、お疲れ様でした。
○Yさんの地域にある協会の牧師です。協会が集まった集会でYさんに来ていただき、講演と報告をしていただいたことがあります。
 キリスト教会は基本的に多様性を認めて生かし合うところですが、真実と信頼については 捻じ曲げることはできません。都教委による強制と阻害、人権侵害とは、はっきり戦っていきましょう。応援しています。
 (稲垣裕一、公表可 日本基督教団西東京教区全前社会部委員長)

○学習指導要領の国旗・国歌条項を根拠にした反対尋問はこれまでにもあったが…。
 学習指導要領の法的拘束性がないとして反論するのも良いが、学習指導要領そのものを 根拠に反論するのも一考。「特別活動」の項目には、特別活動全体の目標が書かれてあって、そこには、「生徒の自主的活動」の尊重云々とある。卒業式は特別活動であるから、生徒の自主的活動であり、教員から生徒への一方的指導被指導関係の下にあるものではない。
 (青木茂雄、公表可 再雇用拒否撤回第二次原告団)

○「Y教諭が授業に向かう廊下で、校長が職務命令書を強引に渡そうとした」という校長のやり方は、根津さん・河原井さん裁判の尋問(5月9日)で、都教委の江藤巧(たくみ)職員課長(当時)が、「停職で生徒の前に立てないことより、学習指導要領に基づき国旗国歌の指導を受けるべき生徒の前で不起立が行われる方が、影響が大」と証言したのと同様、生徒より都教委に屈服数る方を優先していると思った。
 (永野厚男、公表可 教育ライター)

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 ◆ 再雇用拒否撤回第2次訴訟の傍聴・支援を!
 「日の丸・君が代」処分を理由に07・08・09年に再雇用を拒否された23名が原告となり再雇用拒否に対する損害賠償を求めた裁判の第13回口頭弁論及び第14回口頭弁論が下記の通り行われます。保護者、原告(3名)の証人尋問が予定されています。みなさんの絶大な支援・傍聴を心からお願いします。
 ★ 再雇用拒否撤回第2次訴訟第13回口頭弁論
 (東京地裁民事36部、原告23名、07・08・09年再雇用拒否の損害賠償請求)
 6月20日(木)13時傍聴希望者集合(傍聴抽選なし、先着順)→裁判所の門前で案内あり。
 13時30分開廷  東京地裁103号(大法廷定員98名)
 内容:保護者(元PTA会長)及び原告の証人尋問
 報告集会:弁護士会館508号AB

 ★ 再雇用拒否撤回第2次訴訟第14回口頭弁論
 7月8日(月)13時傍聴希望者集合(傍聴抽選なし、先着順)→裁判所の門前で案内あり。
 13時30分開廷  東京地裁103号(大法廷定員98名)
 内容:原告2名の証人尋問
 報告集会:場所は追って連絡します。


 ◆ 二次訴訟第1回最高裁要請行動に参加しよう!
 東京「君が代」裁判原告団は、6月27日に第1回最高裁要請行動を行います。要請では、集めた署名(個人署名・団体署名)を最高裁に提出します。多くの皆さんの参加をお待ちしています。
 6月27日(木)東京「君が代」裁判第1回最高裁要請行動
 13時45分 最高裁東門集合→時間に注意。
        (地下鉄永田町4番出口徒歩7分。青山通りの坂を下り信号前左が最高裁南門。最高裁のフェンス沿いに右へ行くと東門あり。)
 14時~14時30分 要請


東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名(ダウンロード可)にご協力を。
最高裁判決全文、高裁判決全文、各種声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(5月12日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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