増田より、嬉しい励ましのメール!
北九州市の小学校の先生(独立労組『うい』の一員)の牟田口カオルさんから、スッゴク嬉しい励ましのメールをいただきましたので、私の返信と一緒に紹介しますね。彼女は、文中から分かると思いますが憲法9条をプリントしたポロシャツを着て、研究発表に臨んで、そのポロシャツ着たままでは発表させまいとした市教委から暴行を受け、もちろん、裁判で勝ちました!
増田都子さん
9月20日から半年間の研修となるんですね。これは良識ある教員に対する教育弾圧です。嘗て戦前、戦中にこの国があゆんだ道と同じ道を、東京では一足先に、突っ走っているようです。昔のように特高が強暴さを露わに、引っ張って行きこそはしないまでも、ソフトに見せかけてはいるけれど、やっていることは同じだと思います。ほんとに今歯止めをかけないといけません。
数年前、スペインの映画だったか、「蝶の舌」というのを見ました。ファシストが急速に勢力を伸ばし、民主的な村のリーダーたちが次々と拘束されていき、教育者として村人から尊敬されていた教員も拘束されます。連れ去られゆく教員に対し、村人は「裏切り者」と声を投げ、石を投げます。そうしないと、自分があぶなくなるからです。
母は子に、おまえも裏切り者と叫びなさい、石を投げなさい、早く、早く、と促します。
促された少年は躊躇していましたが、意を決してこう叫びます。「蝶の舌!」と。そして、先生を見つめて石を投げます。「蝶の舌」というのは、先生と一緒に自然観察をし、蝶の舌を驚きをもって見つめた思い出から、とっさに出てきた言葉です。その場面で終わりでした。少年の言動についての確かな解釈は知りませんが、私は少年が、「先生を信じているよ」、とのメッセージを先生に送ったのだと解釈しています。重たい映画でしたが、その少年に希望を見出すことができました。
増田さんがかかわった子どもたちは、先生から受けた授業を忘れることはないでしょう。研修所送りになったことでいっそう鮮やかな痕跡を残すでしょう。
その映画の最後の場面は本当に強烈に印象に残っています。この映画のようなことは世界の多くの国で、政変があったりしたときには、無数にあったことでしょう。かつての日本もそうでした。そしてまた、この国で、そのようなくりかえしが始まっています。私が10年前経験した、憲法九条ポロシャツを口実とした発表妨害・暴行事件は、今のようになる予兆というべき事件だったと思っています。事件後数年して、裁判をしながらこの映画を見たとき、映画の中でのできごとが、とても現実的に迫ってきました。このままの勢いでこの国が流されると、自分にも起こることだと思いました。と同時に、世界中に、過去に、現在に、無数に、人権・平和のためにたたかった人々、今たたかっている人々がいることをあらためてイメージでき、この先予想される困難な状況に立ち向かっていく覚悟のようなものを得た感じがしました。
増田都子さんをはじめとする教職員の処分は、歴史の大局からみると、国が戦時体制へ向かう状況のなかで先立って起こる教育弾圧であることは明らかです。
私は、この国はすでに相当に悪い状況にあるけれど、それでもまだまだ言えている、まだできることもある・・・とプラスに考えようと思っています。
したたかに、たたかっていきましょうね。
牟田口カオル
カオルさん
心のこもった返信、本当にありがとうございます。とても励まされました。『蝶の舌』、本当に良かったですね!!! 今、思うだけでも、涙があふれてきて止まりません。私の見た映画の中で(数は少ないんですけど)、ベスト・ワン! 日本全国の全ての人に、特に、全ての教員に見せたい、いや、教員たる者、全て見るべきですよね!
でも、私には、もう一度見る勇気はないような気が・・・あの、あまりにも鮮やか過ぎるラスト! 涙が滂沱とあふれてきて、しばらくは、席を立てませんでした。
「教育とは何か?」を、あんなに鮮やかに映像に示したものはないんじゃないかしら? 先生の運命、そして、二度と、生きては会うことのないだろう先生と生徒・・・ダメだ、また、涙が止まらなくなっちゃった・・・
でも、もちろん、あの2000万に及ぶアジアの人々の犠牲と、310万に及ぶ日本人の犠牲の上に得た日本国憲法下では、命まで取られることはない(はず)!? ですから、堂々と! しっかり、考え得る、あらゆる手段を使って、闘っていきます!
私の生徒達は、『真実を教える教師』が、どんな弾圧を受けるか、その目の前で展開したことを、心にシッカリ、受け止めて、さらに『社会』に対する真実の目を開いたことでしょう。それでも、『正しいことは正しい、間違っていることは間違っている』と、相手が誰であれ、言える人に育っていって欲しいと思っています!
■■■9/28都教委個人情報漏洩増田裁判■■■
9月28日(水)14:00~ 東京地裁527号法廷
(東京メトロ霞ヶ関駅A1出口)
都教委側証人:浪花武夫当時人事部職員課長、秦正博当時指導部管理課長。
北九州市の小学校の先生(独立労組『うい』の一員)の牟田口カオルさんから、スッゴク嬉しい励ましのメールをいただきましたので、私の返信と一緒に紹介しますね。彼女は、文中から分かると思いますが憲法9条をプリントしたポロシャツを着て、研究発表に臨んで、そのポロシャツ着たままでは発表させまいとした市教委から暴行を受け、もちろん、裁判で勝ちました!
増田都子さん
9月20日から半年間の研修となるんですね。これは良識ある教員に対する教育弾圧です。嘗て戦前、戦中にこの国があゆんだ道と同じ道を、東京では一足先に、突っ走っているようです。昔のように特高が強暴さを露わに、引っ張って行きこそはしないまでも、ソフトに見せかけてはいるけれど、やっていることは同じだと思います。ほんとに今歯止めをかけないといけません。
数年前、スペインの映画だったか、「蝶の舌」というのを見ました。ファシストが急速に勢力を伸ばし、民主的な村のリーダーたちが次々と拘束されていき、教育者として村人から尊敬されていた教員も拘束されます。連れ去られゆく教員に対し、村人は「裏切り者」と声を投げ、石を投げます。そうしないと、自分があぶなくなるからです。
母は子に、おまえも裏切り者と叫びなさい、石を投げなさい、早く、早く、と促します。
促された少年は躊躇していましたが、意を決してこう叫びます。「蝶の舌!」と。そして、先生を見つめて石を投げます。「蝶の舌」というのは、先生と一緒に自然観察をし、蝶の舌を驚きをもって見つめた思い出から、とっさに出てきた言葉です。その場面で終わりでした。少年の言動についての確かな解釈は知りませんが、私は少年が、「先生を信じているよ」、とのメッセージを先生に送ったのだと解釈しています。重たい映画でしたが、その少年に希望を見出すことができました。
増田さんがかかわった子どもたちは、先生から受けた授業を忘れることはないでしょう。研修所送りになったことでいっそう鮮やかな痕跡を残すでしょう。
その映画の最後の場面は本当に強烈に印象に残っています。この映画のようなことは世界の多くの国で、政変があったりしたときには、無数にあったことでしょう。かつての日本もそうでした。そしてまた、この国で、そのようなくりかえしが始まっています。私が10年前経験した、憲法九条ポロシャツを口実とした発表妨害・暴行事件は、今のようになる予兆というべき事件だったと思っています。事件後数年して、裁判をしながらこの映画を見たとき、映画の中でのできごとが、とても現実的に迫ってきました。このままの勢いでこの国が流されると、自分にも起こることだと思いました。と同時に、世界中に、過去に、現在に、無数に、人権・平和のためにたたかった人々、今たたかっている人々がいることをあらためてイメージでき、この先予想される困難な状況に立ち向かっていく覚悟のようなものを得た感じがしました。
増田都子さんをはじめとする教職員の処分は、歴史の大局からみると、国が戦時体制へ向かう状況のなかで先立って起こる教育弾圧であることは明らかです。
私は、この国はすでに相当に悪い状況にあるけれど、それでもまだまだ言えている、まだできることもある・・・とプラスに考えようと思っています。
したたかに、たたかっていきましょうね。
牟田口カオル
カオルさん
心のこもった返信、本当にありがとうございます。とても励まされました。『蝶の舌』、本当に良かったですね!!! 今、思うだけでも、涙があふれてきて止まりません。私の見た映画の中で(数は少ないんですけど)、ベスト・ワン! 日本全国の全ての人に、特に、全ての教員に見せたい、いや、教員たる者、全て見るべきですよね!
でも、私には、もう一度見る勇気はないような気が・・・あの、あまりにも鮮やか過ぎるラスト! 涙が滂沱とあふれてきて、しばらくは、席を立てませんでした。
「教育とは何か?」を、あんなに鮮やかに映像に示したものはないんじゃないかしら? 先生の運命、そして、二度と、生きては会うことのないだろう先生と生徒・・・ダメだ、また、涙が止まらなくなっちゃった・・・
でも、もちろん、あの2000万に及ぶアジアの人々の犠牲と、310万に及ぶ日本人の犠牲の上に得た日本国憲法下では、命まで取られることはない(はず)!? ですから、堂々と! しっかり、考え得る、あらゆる手段を使って、闘っていきます!
私の生徒達は、『真実を教える教師』が、どんな弾圧を受けるか、その目の前で展開したことを、心にシッカリ、受け止めて、さらに『社会』に対する真実の目を開いたことでしょう。それでも、『正しいことは正しい、間違っていることは間違っている』と、相手が誰であれ、言える人に育っていって欲しいと思っています!
■■■9/28都教委個人情報漏洩増田裁判■■■
9月28日(水)14:00~ 東京地裁527号法廷
(東京メトロ霞ヶ関駅A1出口)
都教委側証人:浪花武夫当時人事部職員課長、秦正博当時指導部管理課長。
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