☆ 2月5日日韓市民集会の動画
皆様
こんばんは。増田です。これはBCCで送信しています。重複・超長文、ご容赦を!
2月5日、「私たちは韓国市民の尹錫悦政権退陣民主化闘争に連帯します」というスローガンを掲げて参議院議員会館で行われた「日韓市民と国会議員の院内集会」に参加しました。
立憲民主党・共産党・社民党の国会議員の挨拶や、韓国の方々のスピーチはとても良かったですが、私は特に12月3日の戒厳令の夜、偶然、ソウルに居合わせて国会前に駆け付けたジャーナリストの布施祐仁さんのお話が一番、印象に残りました。
それで、集会で出会った友人のフリージャナーナリスト西中誠一郎さんに頼んで、布施さんのお話を含む集会の一部をYouTubeに挙げてもらいました。布施祐仁さんの登壇は05:30あたりからで7分くらいです。ぜひ、ご視聴ください!
添付(下欄)は布施さんのお話を文字起こししたものです。
なぜ、布施さんのお話が特に印象に残ったかというと、
12・3の韓国市民たち・若者たちのリアルな姿
&彼が紹介されたキム・デジュンさんの「自ら血と汗と涙を捧げない民主主義は本物ではない」という言葉
&朝鮮戦争終結&平和協定締結を嫌がる「未だに大日本帝国の亡霊がウヨウヨ残ってるんですよね…亡霊というか、悪霊」という言葉
があったからです。
ズ~~ンと胸に響きました。それで帰宅してからその言葉の出所をネットで確認してみましたら、ありました。
☆ キム・デジュンさんの言葉は2006年10月、光州市の国立全南大学での講演でのものでした。
※ コリア閑話: 「民主主義は只(ただ)ではない」/金大中さんが語った日韓の民主主義の違い
今から19年前の以下の言葉でした。(下線は増田)
「最近、日本を見ると、急激に右傾化しています。それは日本人が自ら自分の手で民主主義をやらなかったからです。軍国主義をしていて突然降伏し、戦後マッカーサーが来て民主主義をしろ、というからやったのでした。日本には民主主義の主体勢力がありません。
だから過去の軍国主義時代の勢力がまた、復活したのです。いま見ると、そのような軍国主義勢力が幅を利かせてきており、『民主主義を守らないといけない。軍国主義の方向に行ってはならない。非常に危険だ』といっている。いまごろ、そんなことを言っても話になりません。
日本は戦争を起こし、戦争犯罪をおかしたことを国民に教育してきませんでした。だから、いま50~60代以下の人たちは過去のことをまったく知りません。それで、わが朝鮮半島を占領し、朝鮮人を助けてやった、という。中国で南京大虐殺をしたというのは全部ウソだ、われわれは大東亜戦争をし、アジア人を西欧の植民地から解放してやったのだ、という。
現在だけでなく、将来がもっと問題です。この先、韓国、中国とも、東南アジア諸国とも葛藤があることでしょう。このように見てくると、『民主主義は只ではない』ということを、日本を見るにつけ、ほんとうに実感してしまいます。
民主主義は只ではないということ、血と汗と涙を流さなければならないということ、最後は国民が同調するようにしなければならないということ、そうすれば成功し、そうして成し遂げられた民主主義は決して揺らぐことなく根を張ることができます。」
☆ 朝鮮戦争終結・平和協定を嫌がる「過去の軍国主義時代の勢力」=「大日本帝国の悪霊」は…。
※ アングル:在韓米軍撤退におびえる日本、「最前線国家」の現実味 | ロイター
「アングル:在韓米軍撤退におびえる日本、「最前線国家」の現実味 By ロイター編集 2018年6月5日午後 4:02 GMT+97年前更新
- [東京 5日 ロイター] - 米朝首脳会談に臨むトランプ米大統領が朝鮮戦争の終結宣言に意欲を示したことで、日本では在韓米軍の撤退につながることを懸念する声が出ている。東アジアにおける米国の防衛線が後退し、日本が中国やロシアと直接向き合う『最前線国家』になる恐れがあるためだ。6日から訪米する安倍晋三首相は日本の考えを改めてトランプ氏に伝え、情勢認識をすり合わせたい考え。
<38度線が対馬に南下>
- 『つまり、38度線が対馬海峡まで南下してくるということだ』と、自民党の河井克行・党総裁外交特別補佐は懸念する。「日本は憲法、外交政策、安全保障政策を根本から見直す必要が出てくる」と河井氏は言う。
安倍首相は、米朝首脳会談を控えるトランプ大統領と7日に会談する。拉致問題、日本を射程に収める中・短距離弾道ミサイルの廃棄、在韓米軍の取り扱いなど、トランプ氏に日本の懸案を改めて伝え、金正恩・朝鮮労働党委員長と拙速な合意をしないよう念押しする見通しだ。」
おや、まぁ…布施さんが言われた自民党国防族って、あの公選法違反(買収)の罪で有罪となり服役し前科一犯の元法務大臣となられて、今はもうジャバに復帰しFacebookなどでは相変わらずの「大日本帝国の悪霊」発言を書かれている河井克行さんでしたか…。
私はビビりですので「血」は無理ですが、集会に行くぐらいの「汗」は…恥ずかしいくらいほんの少々で冷や汗かもしれませんが(笑)…流すことはできそうかな…。
最後に、西中さんの感想を紹介します。
「布施さんの話を聞きながら、朴槿恵(元)大統領の退陣を求めたローソクデモの時、ソウル光化門広場に行った時のことを思い出しました。
軍隊と対峙するという場面はありませんでしたが、子どもから年配者まで、誰でも居場所がありそうな盛り上がりに感銘を受けました。道端には、投擲用(?)の生卵が入った箱が積み上がっていました(笑)今では高級食材で許されないでしょうが。
夜中、喫茶店や食堂で、カップラーメンが無料で食べられ、寒さを凌いだのも忘れられません。ラーメン食ってから、深夜にデモ現場に戻ると、若者たちが、機動隊に一斉に花を渡していました。とてもいいシーンでした。」
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☆ 2025年2月5日 2.5韓国民主化闘争連帯院内集会(参議院会館講堂)
こんにちは。ジャーナリストをしている布施祐仁と申します。
12月3日、私はたまたまソウルにいました。
夜11時…韓国国会の、歩いて5分ぐらいの飲み屋で結構ベロンベロンに酔っぱらっていたんですね。で11時ですからね、で、いきなりその戒厳令が出たという情報が入って、直ちに国会前に向かいました。
一緒にいた人からするとですね、それまでベロンベロンに酔っぱらっていきなり、あのぉ、シラフに戻ってですねえ、さすがジャーナリストと感想言われましたけれども…あの、すぐ国会に向かえました。
そうすると、もう既に国会前には、抗議する市民が集まっていて、あの、低空で暗闇の中でですね、韓国軍のあの特殊部隊の乗ったヘリがですね、ババババって、もう数機、連続して低空で国会敷地内に侵入していきました。
で、それを見た時に、 軍の姿をこの目で見た時にですねえ、数ヶ月前に見た『ソウルの春』また『タクシー運転手』こういった映画の通じて見たあの韓国の軍が、市民を弾圧する場面を思い起こしました。
そうするとすぐですね、韓国の国会前、正門前なんですけれども、韓国軍の車両も入ってきました。え~…あの、車内にはですねえ、迷彩柄の、あと顔を全部黒いあれで覆った特殊部隊あの特有の格好した、兵士が乗っていました。
私は正直ですね、その後部座席に、マシンガンのような、あの、兵器が…暗闇の中ですがキラッと光ったんですよね、で、ちょっとゾッとしました。
その瞬間ですね、私は、あの、何を考えてたかというとこれ発砲ということもあり得るなと…で、もしそうなった時に自分はどこに身を隠そうかって、こう場面を周囲、見渡してですね、あそこにって考えたわけですよ。で、それを確認した上でじゃあどう行動するかってことを考えたわけですね
しかし周りにいた市民はですね、どう行動したかというと、そんなこと考えるまもなく、あっという間に車両に寄ってですね、包囲してしまいました。
で、その車両に体を寄せ合ってですね、もうあの車内から兵士たちが出れないようにしたんですね。もう本当にその韓国国民…韓国の市民の勇敢さにも圧倒されました。
そして、もう1つ印象に残ったのは、あの、その後、韓国の国会で戒厳令を無効化する決議が採択をされて朝何時だったかな、もう3時4時ぐらいに、閣議が開かれて戒厳令が解除されたんですけれども、だんだんその後は人が減ってくんですよね、でも朝まで私いたんですけれども最後は若者たちが残ってました。だからマイクを握って若者たちのスピーチがもうあい継ぐんですよ。
で私は韓国語分からない、で、詳しい内容、分かりませんけれども、あの、本当にその表情はあどけない、まだ大学生とかあのそんな感じですよね。あどけないんだけれども、あの、表情は本当に誇りに溢れた表情をしていました。
で、一緒にいた人に訳してもらったんですが、ある若者はですね「大統領がこの国を壊そうとした。そして僕たち、我々、私たち国民がこの国を守ったんだ」ということを若い人たちがえ堂々と語っていました。
で、あの、その時にですねえ韓国のかつての民主化闘争の リーダーで後にあの大統領もなったキム・デジュン氏ですね…こういう言葉、残してるんですよね。
「自ら血と汗と涙を捧げない民主主義は本物ではない」と…そういう言葉を残してるのが、記憶に蘇りました。
まさしく私があの日、韓国の国会前で見た光景ってのは、まさしく、本物の民主主義だったなというふうに感じています。
ただ「韓国の民主主義が素晴らしい」「韓国市民は素晴らしい」って言ってるだけじゃ、やっぱりダメだと思うんですね。
あのぉ、先ほど、韓国の方からもお話ありましたけれども今、韓国で起きてるこの政治状況というのは、南北分断そして朝鮮戦争休戦協定ということと深く密接に関わってるというお話が先ほどありました。
そしてこの2つともですね、日本の植民地支配であったり戦後の日本の外交安保政策と深く関わってる。こういう歴史にもですね、単なる対岸の火事として捉えるんじゃなくて、日本との関係でも考えていかなきゃいけないんじゃないか、という風に思っいます。
で、ひとつ、お話しますとあの2018年に、ムン・ジェイン大統領と、キム・ジョンウン委員長が会談をしたりとかですね、またその後、トランプ大統領とキム・ジョンウン委員長が会談をしてですね、緊張緩和に向けて、一気に進んだ時期がありました。
で、この時に、いわゆる日本の、僕、安保村って呼んでるんですけれども…、安保族、ま、自民党のタカ派、あの、国防族とかですね、中からどういう声が上がったか覚えてらっしゃいますでしょうか?
こういう声が上がったんですよ。「もし仮に朝鮮戦争休戦協定が平和協定になると日本の防衛ラインが38度線から対馬海峡まで下がってしまう」と…ま、こんな声がもう公然と、上がったんですよね。
これって戦前の日本が朝鮮半島植民地支配した全く同じ考え方なんです。
朝鮮半島ってのは、日本にとっての緩衝地帯…今、トランプ大統領がグリーンランドはアメリカの緩衝地帯などと(←11:37あたり。早口で聞き取れないので、こんな感じかと…)同じ考えですよ。
他国の他民族の土地を自分たちの安全保障の道具として考える。
ま、こういう考え方が未だに日本の、政権与党の中では強く残ってるんですね。
なんで、あの、韓国の中でもですね、まだ軍事独裁政権の亡霊が強く残ってますけれども、日本にも未だに大日本帝国の亡霊がウヨウヨ残ってるんですよね…なので、ま、亡霊というか、悪霊ですよねえ…この悪霊をですね、やはり私たち日本の主権者の手で、退散させてですね、この朝鮮戦争の終結とですね、朝鮮半島の恒久的な平和体制を築くために、全力を尽くすことが、かつて、朝鮮半島に侵略をし日本の戦争に動員してですね、多大な犠牲を強いた、日本の、責任じゃないかな、という風に考えています。
私も微力ながら、そういう視点で今年、戦後80年、そして日韓協定60年の節目ですので、あの、一ジャーナリストとして、やれることをやっていきたいと思うので、皆さん、引き続きよろしくお願いします
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