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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

歴史学界の専門誌の社会的認知度格差

2015年12月23日 | 平和憲法
  皆さま    高嶋伸欣です
 ◆ <本当?>『歴史学研究』のある都内の公立図書館は6館だけ!?


 本日、予想外の体験をしました。『歴史学研究』12月号(歴史学研究会編、939号)掲載の論文『沖縄の復帰運動と日本国憲法』(桜澤誠)を読みたくて、杉並区立中央図書館に行きました。
 ところが、『歴史評論』『歴博』などはあるのですが『歴研』はないので、係に尋ねたところ「購入していません」と言われました。
 区内にはさらに12館の図書館があって、『歴史通』が複数の図書館にあることも知っていたので、「区内の他の図書館には?」と尋ねて検索してもらいましたが、「どこにもありません」。「バックナンバーは?」「どこにもないので、区内では購入したことがないようです」ということになりました。
 さすがに驚いて「都内ではどうですか?」と食い下がったところ、

 レファレンスや参考図書室など数人がかりで20~30分かけて調べた結論は、以下の6館のみで『歴史学研究』の閲覧が可能ということでした。
   荒川区立南千住図書館、大田区立蒲田駅前図書館、世田谷区立中央図書館、
   文京区立水道端図書館、小平市立中央図書館、武蔵野市立中央図書館、

 東京都内には、23区立と市町村立とで、公立図書館は総合計で100館以上はあると思われます。にもかかわらず、6館だけです。23区の内19区では区内の公立図書館で購入していない! 相互利用の制度はありますが、雑誌の最新号は貸出をしないので相互利用の対象ではなく、その図書館に行くしかありません。
 一般社会では『歴史学研究』の評価はこの程度?
 歴史学研究会は、会費納入によって会員に『歴研』が確実に届いているので、非会員への内容の普及については関心を持っていない?
 もともと、会員以外の読者を想定していない?

 これが東京都内だけのことなのか、全国的な状況なのか。
 歴史学界の主要組織である歴史学研究会には、外野の立場から、それなりに敬意をもち、社会的にも認知されているはずと思っていましたので、本日の体験は、衝撃でした。
 今後は当面、図書館を宛てにぜず、定期購読者に個人的に適宜お願いするしかない、と思い知った次第です。歴史教育をめぐる議論が続いている折柄、やはり気になります。
 全国の皆さんの地域ではいかがでしょうか?

     *転載・拡散は自由です

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