★ 試採用1年でクビ切りされたふじのまいさん控訴審ご支援のお願い
教員の試採用期間が他の公務員と違って1年になったのは、1988年に初任者研修制度が導入された時からです。東京だけでなく全国どの教育委員会もが、毎年3%ほどの新採用・試採用教員のクビを切っています。
クビを切るのは校長の権限です。となれば、試採用教員は、校長の顔色を窺って仕事をせざるを得なくなります。希望に燃えて子どもたちの前に立ち、考え試行錯誤しながらする仕事に対し、校長から難癖とも思える「指導」が入ったとしても、試採用教員には意見を述べることさえ許されなくなります。「指導に従わなかった」ということで校長が「不採用」とするかもしれないと常に脅されているのですから。
この制度が目指すのは、教委(上司)の意のままに動く、もの言わぬ教員・もの言わぬ職場体制づくりにあります。
10数年前ですが、私はある試採用教員から、「電車に飛び込んだ方がいい」と校長から言われたと聞いたことがあります。ふじのまいさんの※お願い文にあるように、ふじのさんも校長から「これ以上都教委に話すと、あなたの立場が悪くなる。学校や世田谷区教委にも迷惑がかかる」「あなたの身分は条件付だ。条件付採用とはどういうことかわかるか。」と、何度も脅されたと言います。
権力をもった人間がこうした言動を吐き、「不採用」の権力行使をする。十分考えられることです。そうしたことで、毎年3%の試採用教員が止めさせられることの不条理に、とりわけ教員、元教員は行動していかねばと私は思います。そんなことから、私はふじのまいさんを支援するようになりました。
校長たちは「不採用」とした当事者に「今後の再就職を考えると、免職ではなく、自己都合での退職を選ぶのが良い」と「指導」するとのことです。
都教委が毎年このことについて出す報告書を見ると、「自己都合による退職」が99%。ふじのさんのようにそれを選ばず、不採用・免職にされる人はごく少数です。立ちあがったふじのさんを皆さん、ご支援ください。
私は現職時代に11回の処分を受けましたが、それを裁判で争えたのは、沢山の皆さまが裁判資金をカンパしてくださったおかげです。その立場から、なおのこと、※ふじのさんのご支援をお願いする次第です。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
2023年4月18日
根津公子(090-3543-8743)
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