☆ <若者を再び戦場に送るな!(45)「百害あって一利なし」>
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・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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「明けない夜はない」(293)で報告した第21回「総決起集会」の後半です。
ここではまず、
〇東京教組の前委員長の外山さんから「教育現場からの問題提起」として、この間問題になっている<教員不足の実態>と<給特法(教員給与特別措置法)>について説明がありました。
特に、後者については、これまで残業代の代わりに基本給の4%を上乗せしていたが、その<給特法>を維持したまま毎年1%ずつ10%まで引き上げる改正案について、結局これまで通りの「定額働かせ放題」を容認するものだと批判しました。
〇「日の丸・君が代」裁判第五次訴訟原告の川村さんからは、
この間、裁判日程の延期、原告の弁論を聞いた裁判長の変更、などがあった裁判が、3月24日東京地裁で結審となる。
また、自分は「君が代」不起立で<再任用>を3年で打ち切られた(2022年3月)。
その後、「教員不足」が続いても<時間講師・臨時的任用教員>を拒否され、2024年4月には、T高校から時間講師の依頼があり、準備していたにも関わらず、23日に都教委は「登録の承認ができない」とし、26日に不合格の通知が送られてきた。都教委は「君が代」強制に反対する教員を何年たっても徹底的に排除する。
〇中学校教員の片桐さん(東京教組特別区支部長)からは、
「3年目を終えて、ますます混迷に陥ったスピーキングテスト」として以下のような報告がありました。(少し長いのですがお読みください)
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1.スピーキングテスト(ESAT-J)とは
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)は、中学校の授業で学んだ英語で「どのくらい話せるようになったか」を図るためのスピーキングテストです。
令和4年度から、都内公立中学校3年生を対象にした「ESAT-J」の実施を開始、令和5年度から、中学校1年生対象の「ESAT-J YEAR 1」、2年生対象の「ESAT-J YEAR 2」を開始しました。
令和6年度からは、中学校3年生対象の「ESAT-J」を「ESAT-J YEAR 3」という名称にします。
(東京都教育委員会ホームページより)
2.3年目をむかえて、全学年に広がった混迷
①1年生も申し込み全保護者にWEB上で申し込みを依頼
申し込みしていない保護者へ申し込みの依頼連絡操作が煩雑
パスワードがメールに届かない ナビダイヤルがいつでも話し中
②2年生の申し込み
令和5年度受験した時の受験用二次コード(14桁)、
専用ポータル用照合コード(8桁)の入力が必要だが、保存している家庭はまれ。
転校生に連絡して申し込み依頼を
③その結果
教員にまた仕事が増えた
1年も2年も申し込んでいない保護者に電話連絡が大変
ナビダイヤルがつながらず、泣きながら電話してくる保護者も
申込期間が延長されたが、ギリギリに連絡してくるので、周知ができない。
3.「百害あって一利なし」とはこのテスト
3年目を迎え中学校現場ではようやくそのひどさを認識
ともかくテストの扱いが雑!点数配分がめちゃくちゃ など
廃止あるのみ!
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〇千葉高教組の石井さんからは、
「千葉の高校の平和教育の状況」の報告がありました。
千葉でも、多忙化・長時間労働・休職者の増加・教員不足
・学校間競争と統廃合問題・人事評価の強化・シラバスや目標申告の作成
・LHRの道徳授業10時間押し付け・部活動で土日も休めず
・タブレットやPCを購入させ(保護者全額負担)・情報機器担当教員の多忙化、
などなどで「平和教育」の授業実践が減っている。
それでも、県教研「平和民族人権分科会」では『「ガザ紛争」から考えるパレスチナ問題の学習』の発表があり、
それは、学習をもとにクラス毎に、世界に発信する声明文をつくり上げていくというものだった。
また、「社会科教育分科会」では、地域にある日清戦争の「忠勇碑」の碑文から、加害の面を学習し、それをもとに20名以上の市議との対話集会を実現させた報告もあった。
今年1月に開かれた日教組全国教研「平和教育分科会」の報告もありましたが割愛します。
〇「戦争に協力しない!させない練馬アクション」の池田さんからは、
「『首都防衛』を掲げる小池都政の下で進む教育への自衛隊浸透」についての報告がありました。
そこでは、「自衛隊の児童・生徒への工作」として、
①職場体験(体験学習・講和・見学からなっている)
②出張講和
③防災訓練・防災フェアへ
④「働く車」として登場
⑤中学三年生に自衛隊高等工科学校勧誘ハガキ送付
⑥貧困徴兵制の本格化 進学支援給付金の拡充
について、詳しく具体的に報告があり、 現在いかに「『首都防衛』を掲げる小池都政の下で進む教育への自衛隊浸透」が進行しているかがわかりました。
まさに、「新たな戦前」です。
集会はその後、
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・・・・ここが踏ん張り所である。彼らは新学習指導要領体制の下であらゆる方策を尽くし全力で、教育そのものを支配しようとしている。
「日の丸・君が代」強制だけでなく、「教科書」、教科道徳、高校新科目「公共」、「資質・能力」論、観点別評価、教育のDX、等々すべてにわたってその意図を貫こうとしている。
これからが正念場である。現実への認識を深め、「戦争と改憲に抗する」闘いを各方面で進めていこう。
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という集会アピールを採択、都教委への要請行動が提起され、
「団結ガンバロー!」で終了しました。
ちなみに、要請項目は以下の通りです。
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1.「10・23通達」を撤廃すること
2.それによりなされた処分をすべて取り消すこと
3.教職員の職階制を廃止し、主任制より前の職場に戻すこと
4.業績評価を廃止すること
5.学力テストに参加しないこと
6.英語スピーキングテストをやめること
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なお、要請行動は
2025年2月26日(水)
15:30 都庁第一庁舎(2階)正門前集合
(簡単な打ち合わせを開き)↓(移動)
16:00 都庁第二庁舎(16階)都教育委員会・総務部
(南側のエレベータで上がり、出たところに集合、職員が10人位の部屋に案内するそうです)
(連絡先)080-5672-1735(渡部)
要請文を添付します(略)。
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