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親孝行は、天皇の先祖が定めた道徳だから、価値がある?

2019年09月25日 | こども危機
 ◆ 萩生田氏と教育勅語 (東京新聞【本音のコラム】)
前川喜平(まえかわきへい・現代教育行政研究会代表)

 萩生田光一文科大臣は議員会館の事務所に教育勅語の掛け軸を掛けていた。
 就任後の記者会見では「教育勅語は日本国憲法及び教育基本法の制定をもって法制上の効力は喪失した」としつつ「その内容について政府としてコメントするのは差し控える」と述べた。
 勅語は「天皇の言葉」のことだから、もともと「法制上の効力」はない
 一九四八年に衆参両院はそれぞれ教育勅語の排除と失効確認を決議したが、これらは教育勅語の法制上の効力ではなく、その教育理念を否定したのだ。
 衆議院は「主権在君」「神話的国体観」に基づくとして「その指導原理的性格を認めない」と宣言。
 参議院は「わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭(ふっしょく)」した教育基本法により失効したと決議した。
 萩生田氏は「政府」として教育勅語の教育理念を否定しなかっただけでなく、「個人」としては「親孝行」などが「日々の暮らしの中で参考になる」と肯定的な評価をした。
 教育勅語には「父母二孝二」や「夫婦相和シ」など一見普遍的な徳目が書かれているが、それらはすべて「皇祖皇宗」即(すなわ)ち「天皇の先祖」が定めた道徳であり、「以(もっ)テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」即ち「永遠の皇室の運命を支えること」を究極の目的とする。
 どこがどう「参考になる」というのだ?

『東京新聞』(2019年9月22日【本音のコラム】)

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