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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベ政治の精髄がみえた

2017年03月29日 | 平和憲法
 ◆ 首相の約束 (東京新聞 本音のコラム)
鎌田 慧(ルポライター)

 「わたしも妻も関係していたということになれば総理大臣も国会議員もやめる」と「ハッキリ」(安倍首相自身の表現)言った。
 なんと潔いのだろう。森友問題である。ところが、肝心の昭恵夫人が国会で証言することについて、自民党を挙げて防戦している
 やましいところがないのなら昭恵夫人も偽証罪にひるむことなく、堂々と証人喚問に出席すべきだ。これが常識の世論である。
 でなければ、籠池泰典氏が海外特派員協会での記者会見で「ちょっとでもうそをついたら偽証罪で留置場に入れるぞ、という脅し。総理を侮辱しただけで私人を国会で喚問する。どこの国にあるのか」と憤然抗議していることに説得性が増す。
 市民なら引き立てられ、首相夫人ならおとがめなしか。

 韓国では大統領でさえ解任、起訴された。
 国会中継を見ていた。
 証人の籠池氏に対して追及する側の威嚇、侮辱の激しさは、日本会議の裏切り者への見せしめのようだった。
 下地幹郎議員などは「せっかくハシゴをかけてやったのに勝手に落ちた」と松井一郎大阪知事の政治工作を無駄にした拙さをなじった。
 「百万円受けとった記憶はない」などと夫に代弁させず、昭恵氏自身が国会で証言すればいいのだ。
 弱きを挫き、強きを助ける。
 強きには擦り寄り、弱きは踏みつぶす。
 不利になれば切り捨てる。

 アベ政治の精髄がみえた。

『東京新聞』(2017年3月28日【本音のコラム】)

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