2016年5月10日 最高裁判所第三小法廷 御中
我が家は男の子が3人おり、約10年間都立高校にお世話になりました。その間、10.23通達もあり、教育現場が首を絞められ、変化していく様子を目撃しました。
今から20年前、1995年に長男が都立駒場高校に入学しました。初めて高校の運動会を見に行き、その楽しい雰囲気に驚き、感動しました。中学校時代の運動会と異なり、整列も綺麗ではないし、練習もほとんどしていない様子でしたが、生徒も先生も心から楽しんでいました。生徒の自主自律を育む都立高校に入学してよかったと思った出来事でした。
それから3年後、次男が都立戸山高校に入学しました。ここも生徒、先生、保護者の距離が近い関係にあり、息子は高校生活を満喫しました。
私は小中学校ではPTAとは無縁で、高校になっても保護者が学校と関わるとは思っていなかったのですが、「父母と教師の教育懇談会」という伝統ある会のお蔭で教育について考えることができ、多くの先生や保護者と知り合うことが出来ました。
なお残念ながら、この会は2004年に校長が教室を貸さなくなり30年の歴史に幕を閉じました。
2002年に三男が都立戸山高校に入学しました。
翌年2003年に10.23通達が出され、都立校では卒入学式に、日の丸・君が代斉唱を強制されるようになりました。
同時期に東京都教育員会は、教員の「異動要綱」を改悪して、教員をバラバラにしました。「現任校において引き続き3年以上勤務する者を異動の対象者とする」として、最長でも6年で必ず異動すると定めました。
これでは、生徒が母校へ行き先生に会うこともままなりません。
先生自身も転勤族サラリーマン意識となり、学校の伝統と地域に馴染む心構えが生まれません。
何故このように教育的デメリットのある制度にしたか。
それは数年で大多数が入れ替わるような異動を行うことで、教員同士の結び付きを弱め、教師が理不尽な命令に同僚と一緒に抵抗するのを難しくすることを目的としたと私は思います。
都教委は教育よりも、上意下達を優先課題として制度を作っているようです。
私はブラック企業ではない、普通の会社に勤めています。
日の丸・君が代という、本業と関係ないアイテムで教員に思想転向を迫り、処分で脅迫するブラック企業顔負けの状態を司法が容認してはいけません。
教師の自尊心を奪うようなことをしてはいけません。
生徒に、自分の頭で考えて、困難があっても乗り越えていく人間になれと、胸をはって教師が言える状態になることを望みます。
◎ 要 請 書
K.S.
我が家は男の子が3人おり、約10年間都立高校にお世話になりました。その間、10.23通達もあり、教育現場が首を絞められ、変化していく様子を目撃しました。
今から20年前、1995年に長男が都立駒場高校に入学しました。初めて高校の運動会を見に行き、その楽しい雰囲気に驚き、感動しました。中学校時代の運動会と異なり、整列も綺麗ではないし、練習もほとんどしていない様子でしたが、生徒も先生も心から楽しんでいました。生徒の自主自律を育む都立高校に入学してよかったと思った出来事でした。
それから3年後、次男が都立戸山高校に入学しました。ここも生徒、先生、保護者の距離が近い関係にあり、息子は高校生活を満喫しました。
私は小中学校ではPTAとは無縁で、高校になっても保護者が学校と関わるとは思っていなかったのですが、「父母と教師の教育懇談会」という伝統ある会のお蔭で教育について考えることができ、多くの先生や保護者と知り合うことが出来ました。
なお残念ながら、この会は2004年に校長が教室を貸さなくなり30年の歴史に幕を閉じました。
2002年に三男が都立戸山高校に入学しました。
翌年2003年に10.23通達が出され、都立校では卒入学式に、日の丸・君が代斉唱を強制されるようになりました。
同時期に東京都教育員会は、教員の「異動要綱」を改悪して、教員をバラバラにしました。「現任校において引き続き3年以上勤務する者を異動の対象者とする」として、最長でも6年で必ず異動すると定めました。
これでは、生徒が母校へ行き先生に会うこともままなりません。
先生自身も転勤族サラリーマン意識となり、学校の伝統と地域に馴染む心構えが生まれません。
何故このように教育的デメリットのある制度にしたか。
それは数年で大多数が入れ替わるような異動を行うことで、教員同士の結び付きを弱め、教師が理不尽な命令に同僚と一緒に抵抗するのを難しくすることを目的としたと私は思います。
都教委は教育よりも、上意下達を優先課題として制度を作っているようです。
私はブラック企業ではない、普通の会社に勤めています。
日の丸・君が代という、本業と関係ないアイテムで教員に思想転向を迫り、処分で脅迫するブラック企業顔負けの状態を司法が容認してはいけません。
教師の自尊心を奪うようなことをしてはいけません。
生徒に、自分の頭で考えて、困難があっても乗り越えていく人間になれと、胸をはって教師が言える状態になることを望みます。
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