◆ <岸田首相の政治はアベノミクスと軍拡・改憲の道>
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昨日(1月30日)岸田首相が施政方針演説を行った。
演説は長文で色々のことがちりばめられていた。
ここでは、その中から特に①経済政策、②外交政策、③改憲について考えてみたい。
①経済政策では、「成果を実感する年に」として、彼は「賃上げと投資が牽引する『新しい資本主義』を実現し、日本を大きく動かしていきます」と述べている。
最初に「賃上げ」が来ているのはなぜか。
それはこれまでのアベノミクスで貧富の差が開き、多くの人が貧しくなり市場が狭隘化したので、このままでは恐慌が起きるかも知れないと考えているからである。
行き詰まった資本主義が危ないと考えているからである。
働く人々の為というより、市場狭隘化に苦しむ資本家のためである。
また次に「投資」が来ているのはなぜか。
それは、「資産運用立国」に、「年初から抜本的に拡充した『新NISA』がスタートしました」として多くの国民に投資を呼び掛けている所によく現れている。
これも、株式市場が暴落しないためである。
そのため、多くの国民の貯蓄を切り崩して株など(「不労所得」)に投資させたいのである。
アベノミクスの時から「貯蓄から投資へ」が叫ばれ、今では多くの評論家までそれに乗っかって宣伝している。
また、投資をすれば多くの人々が「資本家」に成るわけで、そうすれば大した株など持たなくとも「資本家の意識」になる。
これで多くの人々の「魂」を買うこともできる。
もうかれば労働者への「合理化」にも反対しないだろう。
もうかれば軍需産業の株だって買うだろう。
「どこかで戦争が起きないかな」とも考えるようになるかもしれない。
しかし、株が暴落すれば、高い値段で株を買った多くの人々は一気に貧しくなる。
「貯蓄から投資へ」というのは、多くの人々の貯蓄を吐き出させるためである。
そもそも人は儲かる話を他人にはしない。
甘い言葉でそれを他人に話すのは自分が儲ける為である。
②外交政策では、最初に来ているのが「各国との関係深化」とあるが、ここでいう「各国」というのは、「世界各国」ではない。
冒頭に述べているのは、
「まず、同盟国、同志国との連携が重要です。4月前半に予定している国賓待遇での訪米などの機会を通じ、我が国外交の基軸である日米関係を更に拡大・深化させます」
ということである。
「国賓」という言葉まで紹介し、岸田首相はアメリカと運命共同体であることを強調している。
しかし、アメリカは戦後一貫して世界各地で戦争をし、現在ではウクライナやガザの戦争にも軍事支援している国である。
世界からは、日本はアメリカの手下だとみなされるだけだろう。
そうして、「米日韓3か国での戦略的連携や、日中韓の枠組みも前進させます」と述べている。
ここでは「中」としているが、防衛関連三文書では中国は「仮想敵国」としているのである。
また今年の1月10日に、麻生氏は岸田訪米の露払い役として訪米し、「台湾有事」には「集団的自衛権」を発動する可能性が高い」とまで述べているのである。
この「中」は実質的には「台」とも受け取れる。これは危険なことである。
そうして、「防衛力の抜本的強化」として、
「日米安全保障体制を基軸とする日米同盟は、グローバルな安定と繁栄の『公共財』として機能しており、同盟の抑止力・対処力を一層強化します」
と述べている。
「平和憲法」を持つ日本が、世界各国に「平和」のメッセージではなく、戦争国家アメリカに偏った「戦争」のメッセージを発信しているのである。
③改憲についてでは、能登半島地震の支援、旧統一会の解明、裏金の解明、更には少子化等、これだけ問題になっているのに、
「その他の先送りできない課題」として、
「まずは、憲法改正です。・・国民の皆様にご判断をいただくためにも、国会の発議に向け、これまで以上に積極的な議論が行われることを期待します。また、あえて自民党総裁として申し上げれば、自分の総裁任期中(早ければ今年9月?)に改正を実現したいとの思いに変わりはなく、議論を前進させるべく、最大限努力したいと考えています。」
と述べている。
まるで「戦争」と「改憲」に取りつかれたようである。
そこまでして、日本を「戦争する国」にしたいのか。
しかし、多くの国民は、まず生活を良くして欲しいと考えている。
改憲をし、戦争をして欲しいとは考えていない。
これで本当に日本も戦争に参加するようなことになれば、各地にミサイルが飛んできて、とんでもない状況になるだろう。
いくらシェルターを作っても、すぐには逃げられず、逃げられても多くの所が瓦礫の町となるだろう。
原発が事故を起こせば、逃げ場もなくなるだろう。
岸田首相は人々を戦争の「地獄の世界」に巻き込むつもりなのだろうか。
しかし私たちはあくまでも、「反戦平和」「非武装中立」の声をあげ続け、岸田首相の戦争政策に反対していくだろう。
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