パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

労組は骨抜きにされ、筋を通す労組は徹底的に弾圧されている

2019年12月11日 | 格差社会
 ◆ 暗黒の職場 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 新入社員が自殺、教育主任が自殺教唆の疑いで書類送検。
 三菱電機の話だが、同社はこれまでも何人かの自殺者を出している。それでもなお職場の状況は変わっていない。
 労働者のいのちを守るはずの労組は、いったいなにをしているのか。
 全雇用者のおよそ四割が非正規。恵まれている大企業社員もいつ非正規に転落するか、安閑とできない過酷な会社第一主義。
 労組は骨抜きにされ、筋を通す労組は徹底的に弾圧されている

 九日、労働法学会有志七十八名が「組合活動に対する信じがたい刑事弾圧を見過ごすことはできない」と声明を発表した。
 当欄でも紹介した、全日本建設運輸連帯労組の関西地区生コン支部への、警察の大弾圧は委員長が六回、副委員長が八回も連続逮捕のタライ回し。それぞれ勾留四百六十日間となっている。
 戦前の治安維持法下ならいざ知らず憲法二八条労働組合法によって法的に認められている労組活動を、威力業務妨害と恐喝未遂の疑いで逮捕、勾留する警察権の乱用は民主主義破壊といえる。
 労働運動と労働者の人権抑圧は、市民運動に影響する。
 大阪、京都、滋賀などで組織犯罪対策課が中心に、「共謀立証」するための起訴者は延べ六十九人。関西を舞台としている事件なので、本紙以外の報道は少ない。これを見過ごしていると、警察国家を招くことになろう。
『東京新聞』(2019年12月10日【本音のコラム】)

コメント    この記事についてブログを書く
« 憲法と教育の改悪を許さない... | トップ | 「先島―南西諸島の軍事化に抗... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

格差社会」カテゴリの最新記事