■ 教諭にC評価不当 東京地裁 都の判定取り消し
東京都世田谷区立小学校の男性教諭(57)が、人事考課の結果を理由に定期昇給を先延ばしされたのは不当だと訴えた訴訟で、東京地裁(青野洋士裁判長)は13日、不服審査を担当した都人事委員会の判定を取り消し、慰謝料など計約14万円の支払いを都と区に命じた。
原告の代理人弁護士によると、教諭の業績評価をめぐる訴訟で行政側が敗訴したのは珍しいという。
判決によると、この教諭は区立小の併設施設として神奈川県三浦市に設置された「健康学園」(現在は閉園)の教諭だった2004年度に、5段階(Sを最高にA~D)で下位から2番目の「C評価」を受け、当時の人事考課制度に従って定期昇給が3カ月先延ばしされた。05年8月に先延ばしの取り消しを求めたが、都人事委員会は08年3月に退ける判定をしたため、その取り消しを求めて提訴していた。
判決は、評価する立場にいた施設の副園長の男性が、実際はこの教諭の授業を2回しか見ていなかったのに多く見たように記載するなど、事実に基づかずに評価したと指摘。「公正に評価すべき義務に違反している」と認めた。
さらに、都人事委員会の判定についても、教諭が求めた聞き取り調査(審問)を実施しないなど、判断の前提となる事実の把握が不十分で、違法だと結論づけた。
判決後に会見した教諭の代理人弁護士によると、教諭と副園長は人間関係が良くない時期があったという。
『asahi.com』(2010年5月13日)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201005130451.html
東京都世田谷区立小学校の男性教諭(57)が、人事考課の結果を理由に定期昇給を先延ばしされたのは不当だと訴えた訴訟で、東京地裁(青野洋士裁判長)は13日、不服審査を担当した都人事委員会の判定を取り消し、慰謝料など計約14万円の支払いを都と区に命じた。
原告の代理人弁護士によると、教諭の業績評価をめぐる訴訟で行政側が敗訴したのは珍しいという。
判決によると、この教諭は区立小の併設施設として神奈川県三浦市に設置された「健康学園」(現在は閉園)の教諭だった2004年度に、5段階(Sを最高にA~D)で下位から2番目の「C評価」を受け、当時の人事考課制度に従って定期昇給が3カ月先延ばしされた。05年8月に先延ばしの取り消しを求めたが、都人事委員会は08年3月に退ける判定をしたため、その取り消しを求めて提訴していた。
判決は、評価する立場にいた施設の副園長の男性が、実際はこの教諭の授業を2回しか見ていなかったのに多く見たように記載するなど、事実に基づかずに評価したと指摘。「公正に評価すべき義務に違反している」と認めた。
さらに、都人事委員会の判定についても、教諭が求めた聞き取り調査(審問)を実施しないなど、判断の前提となる事実の把握が不十分で、違法だと結論づけた。
判決後に会見した教諭の代理人弁護士によると、教諭と副園長は人間関係が良くない時期があったという。
『asahi.com』(2010年5月13日)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201005130451.html
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