たんぽぽ舎です。【TMM:No2852】2016年8月6日(土)地震と原発事故情報
● 沖縄東村高江7.22「民意無視の国策強行 住民排除」の現場から
安倍首相は「沖縄の方々に丁寧に説明する」といっているが、やっていることはまるで逆だ。
機動隊は-まるで戒厳令を敷いている軍隊だ。
この国に民主主義はあるのでしょうか?
千葉和夫(たんぽぽ舎会員、茨城県在住)
◎ 沖縄高江から戻ってきました。7月22日の攻防の概略を書いてみました。
構造的には原発と同じものを感じます。
それは当然で現政権のなりふり構わず進めるやり方は沖縄、原発、安保法制など“根”は同じと思います。
安倍首相は「沖縄の方々に丁寧に説明する」といっているが、やっていることはまるで逆だ。
そういえば3.11福島の原発事故に対しても「福島に寄り添う」と言っていたし、安保法制を強行採決した時も「国民に丁寧に説明する」と言っていた。騙されてはいけない
さらに8月5日以降3日以内(?)はこの原稿で起きた(のはN1表側)逆の裏側の攻防がより激しくおこりそうです。
◎ 島尻安伊子沖縄・北方大臣が参議院選挙で10万6000票の大差で敗北した。
これはハッキリと沖縄の民意が基地NOを示したことになる。
ちなみに現在沖縄出身の国会議員6名全員が基地建設反対で、政権与党の自民党、公明党の選挙区選出議員はゼロである。
辺野古ブルーのEメール連絡網で「高江N1ゲート前テントは7月20日以降撤去される可能性が高い。都合のつく人は直ちに高江に集合して下さい」が入った。
私は急遽沖縄に飛び高江に入った。7月21日は高江のヘリパッド反対抗議集会に参加した、直射日光を浴び33度Cの気温での集会は辛かったが集まった人数は1600人と発表があった。
集会後「明日の早朝が決戦になる情勢」という情報があり高江に泊まることにした。といってもこのゲート前テントには近くに宿泊する場所は無い。道にダンボールを敷いてごろ寝です。(~_~;)
◎ 7月22日早朝3時30分「機動隊が行動開始した」という合図で叩き起こされた。県道70号線は南北に通る片側一車線、歩道無し、道の両側にすぐガードレールがある細い道だ。
私達はテントの北側150m、南側70mに道一杯に車167台をハの字形に並べた。北側に70人、南側に約60人が車の間に座り込んだ。
夜が明け始めた5時ごろから北側に機動隊員300人以上、南側に約200人が現れた。まるで戒厳令を敷いている軍隊だ。6時前一斉に攻め寄せてきた。
私たちは非暴力で必死の抵抗を試みるが多勢に無勢徐々に排除される。
排除の方法はすさまじく、女性だろうと年寄りだろうと、あの革靴で踏みつけ、腕をねじり、手首を関節技で締め上げ、1人に数人がかりで担ぎ上げ容赦しない。
排除されても、されてもまた道路に戻り座り込みを続けた。
◎ さらに、彼らは南北約4kmの道路を封鎖していた。(弁護士によれば法律違反だ!すなわち私たちには早朝から来るはずの援軍はこれない!)
6~8回座り込みを繰り返し抵抗したが、1回毎に南方に追いやられ、結局、圧倒的な力の差で南側のテント近くの一角に押し込められた。
この間、南側を守っていたグループの動きは全く分からない。我々のグループにも怪我人が出て道に横たわっている人が数人そんなことは一向に構わずやりたい放題。
今回は3人も怪我をして救急車で搬送された。
1人(女性)は2本のロープで首を絞められ一時意識朦朧、
もう1人(女性)はろっ骨が折れ全治1.5ヶ月、
もう1人(男性)は背骨をいためて動けない。
救急車の世話にならなくてもほとんど全員が傷だらけ。
そして、直射日光のテント前に集められて数時間、トイレに行きたいと訴える女性になかなか許可を出さず、私たちの抗議で機動隊員がついてトイレ行くことを許可、南側では道脇の藪でするように指示され、やむなく女性が(ハブがいる藪で)用を足した。
近くにいる男性が「機動隊の諸君、向こうを向いていなさい」と大声で怒鳴った。←これはその男性の証言で沖縄出身の赤嶺国会議員との懇談会で明らかになった。
しかし、機動隊員は1時間交代で涼しいかまぼこへ、トイレも立派なトイレ車をけん引して持ってきている。
暑さと、けが人など多発で山城さんの判断で午前11時ごろやむなく撤退した。
◎ 私たちの斥候(途中の道の見張り番)によると「機動隊の大型バス(かまぼこ)が確認しただけで28台、その派遣先は品川、福岡、千葉、横浜、なにわ、愛知など全国12拠点から隊員600名+指揮官数10名が沖縄に集結していた。」との情報です。
沖縄は日本でしょうか?
この国に民主主義はあるのでしょうか?
この国に法律はあるのでしょうか?
警察官(機動隊)は誰のためにいるのでしょうか?
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