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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

石原伸晃は、ズル・割り込み・裏口入学せずに、ハローワークで職探しをしなさい

2021年12月12日 | 平和憲法
 ◆ 裏口入学的人事 (東京新聞【本音のコラム】)
斎藤美奈子(さいとうみなこ・文芸評論家)

 ある日出勤してみると入社試験に落ちたはずの人が社長室にいた。
 「あれ、どうしたの?落ちたんだよね試験」
 「うん、オレ社長と友だちだからさ。仕事を手伝ってくれって」
 「でも、落ちたんだよね正規の試験には」
 「あれはオレの不徳の致すところだけどさ。勝負は時の運だから」
 時の運じゃねーし。筆記でも面接でも落ちたのだ。実力がないと判断されただけである。
 だが彼はシレッと社長室に出入りし、「参与」の名刺を持ち歩き、相応の報酬も支払われるという。
 この種のズル、割り込み、裏口入学的人事が横行すると、社員の士気は下がる。
 「あーあ、もろやってられねえや。落ちた奴を使う会社って何だよ。帰ろう帰ろう」となってもおかしくない。
 先の衆院選で落選し、比例復活もできなかった石原伸晃氏が岸田首相の一存で内閣官房参与に任命された。
 会社の人事ならまだいいが、彼は公職選挙法に基づく国政選挙で、東京8区の有権者に退場を命じられたのである。
 たとえ法的に問題がなく国会議員ほどの権限はなくても、落選直後に政策に関与するポストに就くのは、選挙制度に対する冒涜(ぽうとく)に近い。
 「不徳の致すところ」というならば、失職した石原前議員はハローワークに行くといい。
 師走の風の冷たさを身をもって知るのがあなたのためだよ。

『東京新聞』(2021年12月8日【本音のコラム】)

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